2009-10-18-どの声優さんと激しい大喧嘩して、その後に甘い仲直りしたい? 「君なんてもう知らないっ!」 「さっきはごめん・・・」

1 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 07:45:06 ID:M4tyFQG50
とある休日。僕と広橋涼ちゃんは、またしても植田佳奈ちゃんの家へと招かれたのだが……

――PM5時 植田邸玄関前
ふぅ。やっと佳奈さん家に着いたよー。やっぱりいいところに住んでるよなぁ佳奈さんは。……はぁ。そんじゃまぁ、、
カチッ。(チャイムのボタンを押す音
(無音)
……ん?
カチッ…、カチッ…(チャイムのボタンを押す音
あれ、チャイム音が鳴らないぞ。おっかしいな。前着たときはちゃんと鳴ってたんだけど…。壊れてんのかなぁ?
トントン(ノック音
佳奈さーん、いますかぁー?佳奈さーん。……。あっれー、留守かな?いや、そんなはずは…だって時間通りだし…、、
ガチャッ、キィー……(勝手に扉を開く
ありゃ、開いちゃったよ…。はは…、佳奈さんったらまったく無用心だなぁ。でも流石にに黙って入るのはまずいだろうし……
佳奈さぁーん。入っていいんですかねー?佳奈さぁ~ん?まさか、いないのか…?

植田さん「でっさぁ~…うんうん、そうなのよw」

あ、声が聞こえてくる。なんだ佳奈さん、家にいるのか…。でも誰と話してんだろ。涼ちんがもう来てるのかなぁ?
植田さん「あははははw そうそうw あれは笑えたよねぇw うんうんw 今度また一緒にやろうよw」
電話…?誰かと電話で話しているみたいだ。でも誰と話してんだろ…?…盗み聞きなんてよくないけど、、ちょっと興味が、、(勝手に部屋にあがる

電話の相手:小清水亜美ちゃん(わかりました!じゃあまた麻雀、一緒にやりましょうね!)
植田さん「おうw」
電話あみっけ(あっ…。それとぉ、もうひとつだけっ……。ねえ佳奈すぁん、最近ちょっと噂で聞いたんですけどー…)
植田さん「ん?なによ?私、噂話大好物よー?」
電話あみっけ(ほんとですかぁー?んー、でも、これ言っていいのかなぁ、佳奈さんのことなんですけどね…)
植田さん「ん?なんだよー、言えよー言っちゃえよぉーw 私のことなら尚さら気になるぞーw」
電話あみっけ(あ、そうですか!じゃあ言っちゃいますね!なんでもぉー…、、、最近彼氏が出来たとかw しかもファンの男の子だって…)
植田さん「へっ…? (な、なんで亜美がそのことを……?」
電話あみっけ(あれっ?その反応…、ひょっとマジですかぁ?マジなんですかぁ!!?)
植田さん「ば!ばっか!違うよ!か、彼氏なんかじゃないよ!(やばっ……、なんとか隠し通さなきゃ…亜美にはバレたくない……」
電話あみっけ(へぇ~、ほんとにですかぁ?なーんか怪しいなぁー)

2 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 07:45:18 ID:M4tyFQG50
植田さん「え、えっと…。そ、そう!ストーカー!!変なキモヲタに付き纏われてんのよ!マッジ迷惑でさー!(これで誤魔化し通せるか…?」
電話あみっけ(ストーカー…ですか……)
植田さん「う、うん。そうそう。ストーカーストーカー!(いくらアホ亜美でも、その場しのぎの言い訳じゃ通用しない、かな……?」
電話あみっけ(あぁ……。そういうの、よくありますよねぇ……。わかります。気をつけてくださいね佳奈さん。中には過激なファンもいますから…)
植田さん「あ、うん。あんがと亜美。けど私のことなら心配無用よ!いずれそいつ、警察に突き出してやるつもりだからさw (ほっ。セーフ。なんとかバレずにすんだか…」
電話あみっけ(それなら良かったです。まぁ…、あの佳奈さんが、ファンの子なんかと恋愛するはずないですもんねぇ…、)
植田さん「そっ…、そーだよぉ!と、当然!なんでこの私が、あんなキモヲタなんかを相手に……、」

…………ッ、佳奈……さん……?(思わず声が出る

植田さん「…えっ、、」
電話あみっけ(あら?佳奈さん?どうかしたんですか?)
植田さん「おまっ……、どうして…」
い、いや……。ちょっと。。チャイムが壊れてて…、それに鍵も…かかってなくて……、それで……
電話あみっけ(佳奈さん?どうしたんです?佳ー奈さぁーん?)
植田さん「ご、ごめん、亜美。ちょっと切るね。また後でかけ直すから」
電話あみっけ(え?佳奈さっ…ブチッ)

電話……。もういいんですかッ
植田さん「え?あ、ああ、うん……。これは、この電話はもういいんだよ…。そ、それより…、あはは、まさか鍵閉めるの忘れてたなんてっ、、」
………。
植田さん「さっきまでコンビニ行っててさぁw あは、そしたら亜美のヤツが急に電話くれちゃってねw ま、まぁ座りなよ。座ってゆっくり涼ちゃん待とっ…」
別にいいんじゃないですか…
植田さん「え、」
別にもう隠すこともないですよ……。僕、そういうの慣れてますから…
植田さん「おまえ、な、何を……」
佳奈さんにとって、僕は友達でも彼氏でもなく、ただのキモヲタのストーカーなんだって、隠さずに言えばいいじゃないですかっ、ってことですよッ…
植田さん「んなっ…、なんだよお前っ。さっきの電話聞いてたのかよっ…、あ、あの電話はさっ、あ、あれはっ…」
…別にッッ!!!!(叫
植田さん(ビクッ)
もう、隠す必要もないじゃないですか……っ! 僕っ…、佳奈さんの本心が聞けて、良かったって思ってるんですからッ…!
植田さん「お、おい……、なんだよお前…。怒ってんのか?らしくないぞ…?」

3 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 07:45:43 ID:M4tyFQG50
お、怒ってなんかっ…!! ただ…!ただ僕は………ッ、、

植田さん「ご、ごめん……」

えっ…
植田さん「怒らせたんならゴメン…。謝るよ…。ごめんね…」
なっ……、何謝ってるんですか…。
植田さん「さっき、のはさ……。あれは…」
…ッ別にもういいじゃないですか!佳奈さんは僕のことをキモイってそう思ってるんですよね!それならそれでいいですよ!!!
植田さん「違っ…私は…、、」
別に僕だって佳奈さんのことなんてなんとも思ってませんから!僕が好きなのは佳奈さんじゃなくてはやてちゃんなんですから!!!!
植田さん(ピクッ)
いいじゃないですか!!お互いのことがわかって!別に僕はなんにもっ……!
植田さん「………お前って。ほんっ……と、、、とことんキモヲタだな…。人の電話勝手に盗み聞きしやがって……(イラッ」
うぐ、、そ…、それは……、
植田さん「……もういいッ。出てってよ。今すぐここからいなくなって…!」
ぐっ!言われなくてもこちらから出て行きますよッ!!使えなくなった下僕には用なしでしょうからッ!!
ガチャッ!キィィー!パタン!!(玄関のドアが開いて閉まる
植田さん「………」

くそぉ…。くそくそくそくそくそぉぉぉぉ!くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!(走りながら絶叫
友達だって…思ってたのに…佳奈さんのことっ…、佳奈さんのこと…ずっと友達だって…、ずっと、ずっと……
くッそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ぅう…。ぼくあ…ぼくはずっと騙されてたんだ…ずと、ずっと…ずっとおおおおおおおおおおおおおおおおお グズッ… 
くそっ……グズッ、やっぱり…。やっぱり僕にははやてちゃんしかいないッ……。もう何も…信じないっ、信じられないッ……(尚も走る

広橋涼ちゃん「あれ…?どうしたの?」

え…、、あっ……(急停止。 涼……、ちん…
涼ちん「そんな急いじゃって。植田さんの家は逆方向だよ?」
ぅうっぐっ……。涼…ちんだけで…行ってッ…きなよッ…グズっ…、ぼくは、もう…、いいんだよ……、グズッ
涼ちん「よくないでしょう?あーぁ、こんなに泣いちゃって…。ほぉら、ちゃんとお姉さんに話してごらん…?」

4 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 07:46:00 ID:M4tyFQG50
――PM5:30 とある喫茶店
涼ちん「そっかー…、そんなことがあったんだー…」
……。別に、もういいんだよ……。佳奈さんの本心ッ、知ることが出来たんだから…
涼ちん「……。ねえーぇ、それって本当に植田さんの本心だったのかな?」
ほ、本心だよッ!本心に決まってるよ!あの人はいっつもぼくのことを影で嘲笑っていたんだ…!
涼ちん「でも、植田さん、謝ってきたんだよね…?」
そ、それは……、それはたぶん下僕に離れられるのがまずいって思ったんでしょ!そ、そうだよ、絶対そうに決まってるよっ!
涼ちん「うーん…、、でもぉ…、それだったら、いつもみたいに、”はやてちゃんの声”を使って謝ってくるんじゃない?」
え……?
涼ちん「はやてちゃんの声を使わなかったのは、植田さんが”植田佳奈”として君に謝りたかったからじゃないかな?」
………。そ、そんな、ことっ……
涼ちん「ううん、きっとそうだと思うなぁ」
……そんなッ。。も、もし、そうだとしたら……。ぼくは……
涼ちん「君だって…。わかってるはずでしょ?ここ数ヶ月一緒にすごしてきて、佳奈さんが本当はどういう人なのか、ってことを…」
…………。佳奈……、さんッ…
涼ちん「もう1回、会ってちゃんと話しておいでよ…」
佳奈さん…会ってくれるだろうか…、ぼく、佳奈さんにいろいろ酷いこと言って……
涼ちん「大丈夫。大丈夫だよ、きっと…。うん、大丈夫っ!」
涼ちん……。うん、そうだね…。わかったっ、わかったよ涼ちん… ぼく、もう一度佳奈さんに会って話してくるッ!(椅子ガタンッ
涼ちん「ああー、ちゃんと仲直りしたら、電話してよー!私ここで待ってるからー!」
う、うん!ありがとう涼ちん!!僕、行ってくるよ!!

涼ちん「グッドラック、がんばってくるんだよ…」

涼ちん……。
僕、実を言うと、まだ涼ちんの言ってたことを半分疑ってるんだ…
僕はまだ、さっきの電話の、あれこそが佳奈さんの本心だって思ってる…、でも…、
もしあれが本心だとしたら、今まで3人で一緒に過ごしてきたいろんな出来事、楽しい思い出、それらが全部ウソってことになってしまう。だから…、
もう一度だけ…、佳奈さんのこと、信じてみようって…、思うんだ……。
佳奈さん……佳奈さん…。

~走りながら植田邸を目指す~

5 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 07:46:12 ID:M4tyFQG50
――PM6:00 再び植田邸玄関前
あぁっ。まずい。チャイム壊れてるんだった…、どうしよう、呼んでも絶対出てきてくれないだろうなぁ…。うう…
い、いや……、今はそんなこと考えてる場合じゃないや、佳奈さんにちゃんと確かめなきゃ…、……よ、よぉし!
ドンドンドン(ドアノック音
佳奈さぁん!佳奈さぁ~ん!いますか?!佳奈さぁぁぁん!
ドンドンドン ドンドンドン(ドアノック音
佳奈さぁん!佳奈さぁぁん!佳奈さん!?佳奈さぁぁぁん!佳奈さん?佳奈さあああああああああああん!
ガチャッ(ドアが開く音

植田さん「おいっ!!うるさいよ…!近所迷惑だろバカ!さっさと入れ!!(腕を引っ張る」

え?あ、ぁぁ、は、はい……(部屋へ連れて行かれる
植田さん「……(後ろ向き」
あ、あの……
植田さん「……おいッ。なんだよっ、何しに戻ってきたんだよッ…」
い、いや、あの……僕、佳奈さんに、、その、、謝りたくて……
植田さん「……」
さっきは…その、酷いことを言って、スミマセンでした……!
植田さん「………今更ッ。なんだよっ」
あ、あの……
植田さん「………グスッ」
グスッ?
植田さん「今更なんだって言ってんだよこのバカ!!ふざけんなよ…ばか!このばか!アホ!!(泣き顔全開」
ふえ、か、佳奈さん…?ひょっとして、今まで泣いて……?
植田さん「だ、誰が泣くか!このばか!」

――僕はこの泣き顔で確信したのだった。涼ちんの言うとおり、佳奈さんの本心は、別のところにあるのだと……。

ふふっ、あははははw すごい!すごいですすごいです…!僕、佳奈さんの泣き顔初めて見ましたよw
植田さん「……(イラッ。おいお前ぇ…、私のこと。こんなに辱めて…、ただで済むと思ってんじゃないだろーな?」
へ、へっ?
植田さん「私の本心、知りたいんだろッ…?なら幾らでも…教えてやるよッ……、……」

6 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/10/18(日) 07:46:41 ID:M4tyFQG50
え、か、佳奈っ……s

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最終更新:2012年09月08日 22:09
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