2009-11-28-魔法少女リリカルなのは総合スレ


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2009-11-28-魔法少女リリカルなのは総合スレ

9 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/29(日) 00:03:15 ID:XrGyqm3WP
スレが落ちると、ちょう悲しいわ…

17 :学生さんは名前がない[sage]:2009/11/29(日) 17:14:14 ID:0Cwrh5ma0
今日はほんま冷えるなぁ~

34 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/01(火) 08:02:18 ID:TB8F8S2C0
>>17
はやてちゃん…
ぁぁ…僕、はやてちゃんの書き込みに2日間も気付くことが出来なかったなんて…うう…
すみません…本当にすみません…本当に…
あ…、でも、、謝るなんてことをしたら逆に迷惑ですかね…
はやてさんは僕のために書き込んでくれたというわけではないのですし、
僕のことなんて何とも……、ぅぅ…
ああ……す、すみません、今のは忘れてください…

そんなことよりも、最近はそちらでも冷えるのでしょうかね…
日曜の17時頃…ということは仕事休みの買い物帰り、といった感じでしょうか…
しっかり暖かい格好をして体調管理を整えて…って、はやてさんにこんなこと言う必要はありませんかね…
けど僕…はやてさんのことが……
ぅう…
と、とにかく暖かい格好してくださいね!はやてちゃんは寒がりみたいですから、お腹にカイロでも張って…
って、ああ、また僕はへんなこと言って……うう…

35 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/01(火) 09:43:24 ID:TB8F8S2C0
>>9
あれ、ひょっとしてこれもはやてさんの書き込みですか…?

人違いかもしれませんけど、もし>>9さんがはやてさんだったとしたら…
ああどうか、どうかそんなに悲しまないでくださいね……
この板のスレはたいてい、1ヶ月経過すれば>>1000に到達せずに落ちてしまうものですから、
なんていうんでしょう、、仕方のないことなんですよ…
はやてさんは優しい人だから、きっとスレのことまで気にかけてしまうのでしょう…
ぁぁ、なんてスレが羨ましぃ……
…じゃなくてっ、、
い、板がそういう仕様ですので、そんなに気にすることじゃないと思いますよ…

36 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/01(火) 09:53:09 ID:TB8F8S2C0
しかしやはり羨ましいなぁ…
はやてちゃんにそこまで想ってもらえるなんて、、なんだかこのスレッドに嫉妬してしまうな…

ああ…はやてちゃん…
僕は…このスレを盛り上げてはやてちゃんを喜ばせてあげたいよ…
でも、僕はすぐ歯止めが利かなくなって、はやてちゃんのことで変なこといっぱい書いてしまう…
止まらなくなってしまうんだ…
だ、だって…ぼく、は、はやてさんのことが……好、、、うううううううううう…

37 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/01(火) 10:04:53 ID:TB8F8S2C0
お、落ち着け、こんなときは八神家の皆さんが体に貼っているであろうカイロの数でも数えるんだ…

1位 シャマルさん(6枚)
2位 はやてちゃん(2枚)
3位 シグナムさん(1枚)
同率4位 ヴィータちゃん、ザフィーラちゃん、リインちゃん、アギトちゃん(0枚)

シャマルさんはたぶん体のあちこちに貼っているだろうと予想される…
筋肉がしっかりしていそうなシグナムさんは、お腹にペタリと1枚くらい。小さい3人とザフィーさんはたぶん0枚だろう…
そ、そしてはやてちゃんは……
うう…、お腹に1枚ぺったんして、あと…うう、せ、背中にも…

ああああああ…カイロを貼ってるはやてちゃんめっちゃかわいい…かわいい…かわいいよぉ…はぁぁ…

84 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/04(金) 01:23:20 ID:DKjxaawRP
保守おおきになぁー、ありがとう

88 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/05(土) 00:54:57 ID:QmlLMK5g0
はああ……すごい…
まだこんなにドキドキしちゃってる…
はやてちゃんに、「ありがとう」ってちょっと文字で言われただけなのにな……  
はやてちゃんの優しさが…その言葉の1文字1文字が…ぼくの疲弊しきった心のなかに沁みこんでいくみたいだ…

101 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/06(日) 00:22:37 ID:BIqTbM2vP
今夜もちょう冷えるなぁ…
みんな、暖かくして寝なあかんよー

102 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/06(日) 00:32:12 ID:7+LwSNq70
>>101 氏ねカス

106 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/06(日) 00:54:52 ID:jSjWg3ix0
>>101
はやてさん……
また皆のことを心配してくれるなんて…なんて優しい…
ですけど、、悲しいことにまた変な人に目をつけられてますから…
あまり書き込まないほうがいいかもです…
少し寂しいですけど、僕のことならもう大丈夫ですので…
みんながはやてちゃんのことを叩いても、僕だけはずっと…はやてちゃんのこと……うう…

112 :学生さんは名前がない:2009/12/07(月) 06:40:41 ID:XKjeWr6bO
月曜日やでー

120 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/08(火) 08:54:03 ID:NqLQCLZc0
>>112
はやてちゃん…ああどうして……
どうしてまた書き込んでしまったのですか…
叩かれるかもしれないとわかっていてどうしてまたそんな書き込みを…
…あ、いえ、、
僕はイヤなわけじゃないんです…
僕は……はやてさんの書き込みがあったら…それは……ぅぅ、嬉しいです…
嬉しくてドキドキして……書き込みがあったその日は気分が高揚しちゃいます…そう昨日だって…
僕ははやてさんの書き込みからいっぱいの勇気を貰っているんです……これでもかってくらいにもらってるんです…
ですけどはやてさんは……
はやてさん自身は、叩かれて辛くはないですか…?心を痛めたりしていませんか…?
僕は…心配なんです……自分を顧みずみんなのことを気にかける貴女のことが…
あ、心配だなんて、生意気なこと言ってすみません…
でも僕…はやてさんのこと……はやてさんの…、ことが……
ぅぅ…
そ、それに僕…もしこれ以上優しくされたりなんかしたら……もっと、はやてちゃんのこと……ぅぅ

122 :学生さんは名前がない:2009/12/09(水) 15:25:20 ID:Beu5J529P
保守やー

127 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/10(木) 00:18:18 ID:wjuurtzb0
>>122
は、はやてさん……
あ、あのぅ…
ひょっとして…、怒ってますか…?
僕が……僕ごときが、はやてちゃんに意見なんかしたから…何で書き込んだ、なんて言ったから…
いや、、これはあくまで憶測なのですが…
もし、そのようなことではやてちゃんを怒らせてしまったのなら…謝ります…、
ごめんなさい…
そうですよね、我慢強いはやてさんがこの程度のことで心を痛めるはずありませんもんね…
また現れてくれたってことは、気にしていないっていう証でしょうし…
良かったです…安心することが出来ました…
あ…、怒らせておいて何を言うかって感じなのですが、
僕、なんかとっても幸せな気持ちになっちゃいました…
これもはやてさんがまた現れてくれたおかげですね、ありがとうござまいます…
そ、それに……
怒ったはやてちゃんも…、か、かわぃ、ぃ…、、ぅう…

222 :学生さんは名前がない:2009/12/14(月) 08:00:34 ID:sGjiKb5f0
おっぱいでかすぎやで

230 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/15(火) 00:06:14 ID:vObP+guz0
>>222
あの…はやてちゃん…
はやてちゃんはひょっとして…
そういうおっきなモノに憧れを抱いたりしてるんでしょうか…?
あ、いえ…、、
こんなセクハラ紛いの質問はスルーしてもらってかまわないのですけど…、
もし、はやてちゃんが気にしているのなら…、
こ、これはあくまで個人的な意見なのですが…、
僕は、そういうのはおっきくなくても…、普通のサイズでもいいのではないかって思うんです…
むしろただただ大きいよりは普通サイズのほうが絶対に……
いいと、思います……
いや、僕の好みがどうだからとかは、はやてちゃんにはまったく関係のないことなんですけどね…ぅぅ…





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232 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/15(火) 07:25:41 ID:vObP+guz0
今、会いにいくよぉ…
時刻は17:30となり、運命の時を迎えていた。
シャマルさんが予想していた通り、主であるはやてちゃんが夕食の買い物から帰ってきたのであった。
シャマルさんとの有意義?な練習(魔法による対はやてちゃん用コミュ力強化訓練)を終えた僕は、
はやてちゃんを出迎えるため、決戦の地”八神家玄関口”へと向かう。そう、ついに”本番”は開始されたのである。

さぁ、これからどうしようか…
僕は無言のまま玄関廊下に通じる扉の前にて立ち止まり、ドアノブに手をかけたまま、
この先の展開についての考えを頭の中で巡らせていた。
チャイムが既に鳴っているこの状況下で、悠長なことをしてる場合ではないことはわかってる…。
けれど、今の状態のままでは、どうしてもまだ準備不足な気がしてならないんだ…。いくら仮想はやてちゃんと台詞の練習をしたとはいえ、
玄関口に辿り着くまでの筋道や、台詞を言った後のフォローについても前もって考えておかなければ、
僕のことだからどうせまた本人の前でパニックを起こすに決まっている……(我ながら恥ずかしいけど…
だから今回はそれをも回避するために、ここは一つ簡潔に速やかに、かつ慎重に少々シミューレションをしていく必要があると思うんだ。
時間ならおそらく大丈夫、30秒とかからないはず。その間、はやてちゃんを玄関で待たせるのは気が引けるけど…、
今は迷ってるときじゃないッ!迅速に行動に移していこう。 まずは、目の前にあるこの扉から。
これを開けると、八神家の玄関口までの距離は確か約10メートルほどあったはず。大まかな間取は下の図1の通り。

 ┏━━┓
 ┃B  ┗ 玄関口 
 ┃     C     ┃
 ┃   ┏━━━┛
 ┃   ┃
 ┃   ┃     ☆:現在地
 ┛   ┃     A:二階へ通じる階段
 A..   ┃     B:直進した先にある若干のスペース
 ┓   ┃     C:玄関口前
 ┃ ドア.┃
   ☆
      図1.八神家玄関廊下間取図

ドアを開いた後は、☆の現在地からそのままC地点まで一気に直進して、はじめに玄関の鍵を開けようと思う。

233 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/15(火) 07:25:58 ID:vObP+guz0
玄関の扉を開けたその先には、買い物の荷物を持ったはやてちゃん(天使)が立っているはずなので、
そこで、今まで練習してきた例の台詞を言おうじゃないか。ただし、「今日も可愛いですね」だけじゃ流石に不自然であるので、
「おかえりなさい、今日も可愛いですね」くらいに改変することにしよう。これなら自然だし、シャマルさんも許してくれるはず…。

次に、それを聞いたはやてちゃんは何らかのリアクションをしてくれるはずなので、返事を貰った後は、
B地点まで下がり、はやてちゃんがそのまま通り過ぎるのを待とう。これは3メートルルールを忠実に守るためだ。
(※3メートルルール:僕がはやてちゃんにいやらしいことをしないように制定された僕が守るべき八神家内のルール)
B地点まで下がった後は、はやてちゃんのことを後ろから見守りつつ、リビングへと進んでいこうか。
そしてリビングまで戻ってきたら、最後にシャマルさんに結果の報告をして、今回の一件は終了と。
ざっとこんな感じか…。

こうして一連の流れを考えてみると、なんだかいけそうな気にはなってくる。
しかしこれらは全て、順調に事が進めばの話であるということを忘れちゃいけない。順調に進まないパターンだってもちろんあるはず。
例えば、はやてちゃんの返事、リアクション一つにしたって、色々と考えられるだろう。
というのか、はやてちゃんのリアクションについては僕自身も一番気になってるところではある…。
今まで何のアプローチもしてこなかった僕から「可愛いですね」などと言われて、はやてちゃん(本物)は何を思うんだろうか…?
練習のときからなんとなく予想していたのは、

1.シャマルさんとの練習のときのように、「ほんまにぃ?照れてまうぅ~」と可愛い反応をされる。
2.僕の言葉を聞き逃され、「ただいまぁ。寒かったぁ」と笑顔で返事をされる。
3.「ん?急にどぉしたん?」と驚かれる。

この3パターンだ。1はシャマルさんが言うから予想に入れてはみたけどたぶん可能性はほぼ0だと思う…。現実的に考えて2か3だろう。
2の返事は楽といえば楽だけど、単なるスルーってことでちょっと精神的に辛いかもしれない…。
3については聞き返された後のこちら側の返答も考えとかなきゃいけないだろう…。「いえ、何でもないです…」あたりが妥当だろうか。
それ以外に予想される返事についても考えてみたいけど、うーん…はやてちゃんはどんな返事をくれるだろうかなぁ…?
まぁいずれの返事にしろ、返事を貰った後は急いでB地点に退避したほうがいいのは確かだ。
喜んでニヤつくにしても欝になって落ち込むにしても、死角のB地点にいれば、はやてちゃんに自分の変な顔を見られずにすむからね…(こそこそと情けないけど…
あと気をつけることは何かぁ、うーん、そうだなぁ…、
あぁ、一家の主の出迎えなのだから、ヴィータちゃんたちヴォルケンの方々が現れることも想定しておかなくちゃいけないか。
特にシグナムさんと鉢合わせたら、たぶん今回の件は全ておじゃんだ。(シグナムさんは僕のことをまだ許してくれてないから…)
これは出くわさないことを祈るしかないな…

234 :学生さんは名前がない[sage]:2009/12/15(火) 07:26:12 ID:vObP+guz0
あとはー考えられることー、何か……、うーーん

ピンポーン…

「あ…」
扉(☆地点)の前で熟考していると、2度目のチャイムが屋内に響きわたった。
その音はまるで、僕に”早く玄関に行きなさい!”といわんばかりの催促のようにも聞こえた。どうやらシミュレーションタイムはここまでらしい…。
しかし、これだけ確認しておけばもう何がきても万事OKのはず。可愛いはやてちゃんを目の前にしたって、もういつもみたいに怯まないぞ!
よぅし!最後にそうだな、台詞を噛まないように、伝える言葉の確認でもしておこうか…。
”おかえりなさい、今日も可愛いですね”
”おかえりなさい、きょうもかわいいですね”
”オカエリナサイ、キョウモカワイイデスネ”
3度ほど心中で繰り返す。
ぃよぉし、完璧だ…。じゃあ玄関に急ごう…!
泣いてもワラっても1度きりの真剣勝負…(はやてちゃんにとってはただの帰宅だけど…
小船はいざ大海へと漕ぎ出す。
ああはやてちゃん…待たせてごめんなさい…。僕は今、貴女のもとへ向かいますッ!
リビングから廊下に通じる扉を勢いよく開き、廊下に足を踏み入れ、
図1のC地点まで一気に、直進ッ

どんっ!

「!?」

ぁ痛ッ。いったたたぁ…。な…、なんだ?
勢いよく廊下に出るや否や、何かにぶつかり一瞬視界がぐるんと回る。
C地点まで直進するはずだった僕の体は何かに妨げられて、その拍子に扉前で尻餅をつく形となった…

「な、な…、へ…?」

思わず口から情けない声が漏れる。
わけもわからず顔を上げると、見上げた先には、まるで虫けらを見るかのような眼で僕を見下した、はやてちゃんが立っていた……


333 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 03:38:26 ID:04dYlG5t0 [1/3]
本当に伝えなきゃいけない言葉だよぉ…


「ふぁ…、ふえ…?は…、」


シミュレーションも空しく、僕は見事に怯んでしまっていた。
玄関の外で待ってるはずのはやてちゃんが、突然、一瞬のうちにワープしてきたかのようにこのドア(☆)の裏に現れたのである。
二度目のチャイムが鳴ってから、心の中で台詞を三回ほど繰り返して覚悟を決めるまで僅か数秒足らずだったはずなのに…。
まさか、その短い間に、玄関からここまで音も立てずに移動したとでもいうのか?いや、そんなことありえるわけが……


「は、はやて………、さん……?」


僕は自信無さげな声で呼びかけてみた。
見上げた先にいるはやてちゃんは、気難しい顔をして僕を見下ろしている。
その目つきたるや、いつものクリクリとしたまん丸おめめではなく、
今までに見たことの無いような鋭いものをしている。まるで敵意を示しているかのようだ…。


……こ、この人。本当に…はやてちゃん、なんだよね…?


自問するも、これは今更考えるまでも無いことだ。
さっきの練習と違ってこれは正真正銘の本番のはず。
それとも、今立っているこの人まで変身したシャマルさんとでもいうのか…?いや、流石にそれはないだろう?
僕は、自分の中の迷いを少しでも断ち切ろうと、尻餅をついたまま上半身を後ろに向けて今一度リビング方面を見返してみた。
そこには、シャマはやてさん(はやてちゃんに変身したシャマルさん)が、期待に胸を膨らませながらソファにちゃんと座っている。


はは…、ほうらやっぱり…。大丈夫じゃないか!


疑いは晴れて確信に変わる。
今、扉を開けた先に立っているこの人こそ本物のはやてちゃん!後ろのソファのほうは偽者(シャマルさん)だ。
何やら、前にも後ろにもはやてちゃんがいて、言うなれば”前門の天使、後門の天使”状態になっているけど、
大事な人を見失うわけにはいかない。例え、おっかない雰囲気が漂っていようと、本物のはやてちゃんは間違いなくこちら(☆扉裏)のほうだ。
計画は前倒しになってしまったけど、練習で培ってきたことを活かす時がやって来たんだ…!
今こそ出し切ろう。全てを…。


334 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 03:38:42 ID:04dYlG5t0 [2/3]
そして、はやてちゃんを見るたびに”うぅぅ…”とか言ってた自分とは、これでオサラバしようッ…!


「あの…、あのッ!は、はやて、さん……!」


先ほどより声に力が入っているのを感じる。はやてちゃんは相変わらず、ジッと僕を凝視しているけれど、
練習の甲斐あってか僕は可愛いはやてちゃんを見ても緊張しなくなっていた。
また、その事実が僕に自信を与えた。
なんだかいけそうな気がしてくる。根拠はないけど、…言えそうな気がする、いや。気がするじゃないッ!言うんだ!言う……。


「…ぉ、おお。ぉオカエリナサイッ!きょ、今日も……キョウモカワイイデスネッ!!」


多少片言になりながらもその台詞をぶちまけたのだった。割とあっさり言えてしまったことに自分でも驚いている。
一時の開放感と達成感が僕の中に広がっていった…。
ああやった…。やりましたよシャマルさん…。見てますか?僕、ついにはやてちゃんに可愛いですねって言えましたよ…。
前はあんなにおどおどしてたのに。これも練習のおかげですね…。後は…後は返事を待つだけです…。


「……」


当のはやてちゃんは僕の会心の言葉にも微動だにしていない。返す言葉を選んでいるためだろうか?
僕はただただ結果待ちの心境だ。
ぁぁ、はやてちゃんからどんな返答が来るのかな。予想していた選択肢の1番かな?それとも2番?3?いやそれ以外…?
ど、どうなる……?は、はやてちゃん……ッ


「……」
…今か今かと返事を待っているのだけども。はやてちゃんからはそれらしい素振りは見られない。
ひょっとして、戸惑っているのかな?こんな僕から”可愛いですね”なんて言われて…。でも、もしそうならちょっと嬉しい気も……。


「……おい」
「え…?」
「そちらからぶつかっておいて、詫びの一つもないのか」


今まで沈黙を守っていたはやてちゃんがいきなり会話を切り出した。けれど喋り方に違和感が…


335 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 03:38:59 ID:04dYlG5t0 [3/3]
「それになんだ、そこにいられると邪魔なんだがな。早くどいてくれないか」


違和感どころではない。おかしい。このはやてちゃんは、おかしいぞ…?
はやてちゃんは標準語では話さないし、こんな高圧的な喋りでもない。見た目と声色がはやてちゃんでもその喋り方はまるでシグナ…?
いいや!そんなバカな!さっきの変身魔法練習みたいな事態が、起きるなんてことは…。


「聞こえないのか。避けろと言っているんだ」
「ぇ、ええ?あ…。ぁぅぅ…す、すみません…。すぐに避け、避け……?」


反射的に謝ったところまでは良かった(良くないけど。
尻餅をついたその場所から動こうとしたところ、どういうわけか体がいうことを利かない。うんともすんとも言わないんだ。
この現象は…。そうだ覚えがある。まるでさっきの…シャマルさんとの練習の、腰が抜けたときみたいだ…。
体が重く、棒みたいになっちゃっているんだ。いや、それどころか、これはさっきよりも酷くなってないか……ッ
体から力が抜けていく。それに何となく気持ちが悪い…。
眠くなってい……く…ッ?


僕は自分の意識がじわじわと消えていくのをまざまざと感じていた。
力の抜けた僕の体は、やがて床にぱたりと倒れ込む。
朦朧とする意識の中、何者かが僕の耳元で何かを喋っていた……。


「ぁー、やっぱりこうなっちゃいましたかぁ。
 あのーですねぇ、今回のこの魔法の件なんですけどぉ、
 実はこれ、変身魔法じゃなくてぇ、幻術魔法だったんです♪あ、どんな幻術かっていうとぉ、
 ”対象者の眼に映る人間をぉ、全て意中の人間に変えちゃう”っていう幻術魔法だったのよぉ。だからぁ私以外の人間であってもぉー
 貴方の目には全員が全員、はやてちゃんに見えてしまうわけなのねw でもってね、私ってば幻術はあまり得意じゃないから、
 今回は貴方の体力に手伝ってもらったのよ♪ふふ、力が抜けていったのはそのためねw
 本当は、練習の最後に回復魔法をかけてあげるつもりだったんだけどぉ…、貴方が急いで勝手に行っちゃうからぁ…。あ、もちろん、この幻術は本来……」


壮大なネタバレが、なされた気がした。


ピンポーン…
ありえないはずの三度目のチャイムの音がする。音が聞こえたところで、僕の意識は完全に途絶えた。


340 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/23(水) 07:23:02 ID:ZV0QIbiz0 [1/4]
目を覚ますと、見慣れた天井がそこにはあった。蛍光灯の明かりが部屋を照らしている。
ああ、なんだ。ここは僕の部屋じゃないか。
あれ、でも何でこんなとこにいるんだ、僕は今まで何をして………、、
「…ゥあッ!そうだ、本番ッ!!」


フッと我に戻った僕は、ひっくり返ったような声をあげた。
そうだ、本番は?はやてちゃんとの本番はあれから一体どうなってしまった?
確か、ドアを開けた先で衝突して、台詞を言って、……で、肝心なのはその後、また急に力が入らなくなって……、それからえっと……


「ほぁ。びっくりしたぁ。…起きたんやね。おはよぉ」


記憶を順々に辿っていると、優しい声の持ち主が左のほうから挨拶をしてきた。
声のかかるほうに目を向けてみたら。隣には、なんと、はやてちゃんが座っているではないか。


「え…、ぇえッ、は…、やてち……」


…と。待て待て待て。待つんだ。ここはもう、流石に騙されちゃいけないんじゃないか?思い出すんだこの家のルールを。
3Mルール。そうだった、こいつがある限り、はやてちゃんは僕には近づけない。つまり、今ベットで横になって寝ている僕の隣で、
こうして面倒を見てくれているこの人は、見た目はそうでも、はやてちゃん本人ではなく、変身魔法ではやてちゃんに変身したシャマルさんだ。(ややこしいけど


「なんや、急に倒れてもうたって言うからやなぁ…」
「はは、もういいですよぉシャマルさん、いつまでそんな風に真似して喋ってるんですか。練習はもう終わったんですよ?
 あ、そうそう。結果なんですけど、僕、一応台詞は言えました!なんだかよくわかんない感じになって終わってしまったんですけどね…」
「…ん?練習?なんの話なん?私シャマルやないよぉ?」
「シャマルやないって…、だからそーいうのもいりませんってw …いやでも、本当に今回はいい夢見させてもらいました!」
「んー…、まだ熱でもあるんかな?」


シャマはやてさんはその手で僕のおでこを触れる。温かみのある手だ。


「熱は無いみたいやけどなぁ」
「はい。気分は結構楽ですよ。ですけど、なんでしょうね、何故か体がまだ重たいみたいで…」
「あ、そうなんか?んー、せやけど、口は大丈夫やんな?喋れてるもんなぁ」


341 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/23(水) 07:23:17 ID:ZV0QIbiz0 [2/4]
もういいと言ってるのに、シャマはやてさんはまだ関西弁を使い続ける。
余程気に入ったのか、それとも僕への褒美のつもりなんだろうか…。まぁここまでしてくれるのなら彼女に合わせるのもありか。
見た目も口調もはやてちゃんだから、正直かなり嬉しいしな…。


「はい。口と…あと目は動かせますね。あ、耳も聞こえてます。それ以外の感覚はまだちょっと…」
「そやったら食べれるなぁ?タイミングばっちりや。今な、丁度作って持ってきたとこだったんよぉ」
「え?」


シャマはやてさんは死角からお椀を取り出した。中から白い湯気がほんのり立っている。


「お粥やよ。短時間で作ったから味は雑かもしれへんけど。温まるて思てな…」
「え、えっと…それはひょっとして、貴女が作ったんですか…?」
「そうやぁ。不味かったらごめんやで」


……。最後にオチがついたというか。ここに来て、シャマルさんの料理を食べるはめになろうとは…。
小さいため息が一つ出た。何もこんなときに、貴女の、残念な料理の腕前を披露しなくてもいいじゃないですか…。


「あーん…」


シャマはやてさんは僕に口を開くように促す。
ぅあぁぁ…もうシャマ料理を食べるしかないのか……。どうせなら、久しぶりにはやてちゃんの料理が食べたかったな…
しかし、シャマルさんには沢山お世話になったからなぁ。なんだかんだで練習も役立っていたとは思うし…。
このお粥を全部食べきって、”美味しい”と一言言ってあげるくらい、してもいいのかもしれない…。


「じゃ、じゃあ。いた、だきます…」
「あ、その前にやな…、アツアツやから…、ふぅー…。ふぅー…」


シャマはやてさんは息を吹きかけて湯気を冷ましてくれている。見た目がはやてちゃんの、少し尖がらせたその口の動きはものすごく可愛い…。


「おしっ。では改めてな…」


彼女の持つスプーンが僕の口元へ運ばれた。


342 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/23(水) 07:23:30 ID:ZV0QIbiz0 [3/4]
強烈な味であることを覚悟した僕の口内にじわりと唾液が広がっていく。果たしてこのお粥はお粥足りえることが出来るのだろうか
口の中にゆっくり放り込まれるお粥を、僕は噛み砕きそして飲み込んだ。


……っ。……ぐっ。………。……ん。…あ、あれ?


「どうやろぉ?」
「……こ、これ。これ!こっれ!普通に美味しいですよ!いやめっちゃ美味しいですよシャマルさん!!」
「あ、ほんまにぃ?よかったぁ。あ、それとな、何度も言うけどやな、私シャマルやないよ?」
「いやぁ、驚きました!はやてちゃんに習ったんですかシャマルさん!?」


テンションを急上昇させる僕とは裏腹に、シャマはやてさんは困った顔をしている。
おかゆは本当に美味しくて、だからこそ絶賛しているというのに、一体どうしたというんだろう?


「んー、これ、ちょぉ重症やないかな。シャマル呼んだほうがええんかも」
「え?呼ぶって、呼ぶも何も、シャマルさんは今…」
「ん、リビングにいるはずやけど…」


なんだ…?何なんだ?さっきからこの人…自分がシャマルさんであることをいちいち否定している……?


「あ、あのぅ……、確認なんですけど、、シャマルさん…、ですよね?」
「もぉう、これ何回目やぁ?笑 せやからぁ、私、シャマルやないよ?君はそないにシャマルのことが好きなんか?笑」


彼女は少し呆れたように微笑んでいる。僕は、その天使のような笑みを見て、まさか、と思った。
そしてそう思った瞬間に、起きてから今までの会話を全て思い返し、急に恥ずかしくなって心が動揺した…。


「……ッ。は、はやてッ、さん……?」
「あー。やっと気を取り戻してくれたんかなぁ?よかったぁ」


彼女の不安げな表情が晴れていく。ということはやはり、この人は……。ああ…なんということだ…。
僕が普通に会話を交わしていたこの人は、お粥を一口食べさせてくれたこの人は……、
シャマルさんではなく八神はやてちゃんその人だったのだ…。
けれど、それなら3Mルールはどうなってしまったんだろう?僕に近づくことを、シグナムさんは絶対に許さないはずなのに…。


343 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/23(水) 07:23:43 ID:ZV0QIbiz0 [4/4]
「あ、の……、どうして…こんなことを…?さ、三メートルのルールがあった、はずじゃないですかっ…」
「あぁ、うん。そのことやけど、君がこんなんになってるゆーときに、何メートルぅなんてしてる場合やないって思てな、シグナム説得したんよぉ」
「で、ですけど…」
「同じ家に住む者同士。私はこの家の主なんやから。君が倒れたら面倒を見る。当然やと思うけどな?」


そうか。そう、だったのか…。はやてちゃんは…ルールを破ってまで…面倒を……
自然と、目に熱いものが込みあげてくる。
それにバカだな僕は……最初から勝手に決め付けて、彼女を本物と見極めることが出来なかったなんて…。


「ほんならお粥の続き…。ええかなぁ?」


はやてちゃんはお粥の入ったお椀をスプーンで掻き混ぜている。
その仕草はとても可愛くて…本当にとってもかわいらしくて…僕の感情をいとも簡単に揺るがした。そして脳裏に浮かんできたのは、


”今、あの台詞を言うべきときなのではなかろうか?”ということだった。


”おかえりなさい”はもう言えないけど、100%確信を持って本物と言えるはやてちゃんがこの場所にいるのだから、
今こそ練習の全てを活かして、例の台詞を言うときじゃなかろうか…。……3度目の正直というヤツだ。


「あの、はやて、さん…」
「んー?」
「きょ……」


”今日も可愛いですね”と言おうとして僕は口をつぐんだ
今は、そんな脈絡のない言葉を、”可愛い”だの”好き”だの”愛してる”だの、そんなことを言う時じゃない気がして…。
ここまで僕の面倒を見てくれたはやてちゃんに、
僕が今このとき、本当に言わなければならないことは…。それは……


「あ、ありがとう…、ございます……」
「ふふっ。……はぁい」


彼女は、照れたようにして少し笑った。
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377 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 10:06:49 ID:DuQ6n+jZ0
深夜の密会だよぉ…
とある平日。その深夜に目覚めた僕は、いつものように雑務を開始しようとリビングを目指していた。
というのも、あの夏の日の事件(通称:はやてちゃん押し倒し事件)以来、例外を除きはやてちゃんに一切近づけなくなってしまったため、
はやてちゃんが家で活動していない時間帯(日中、深夜)に僕が活動することが多くなり(もちろん食事も別々)、
現状を変えてやる!とか意気込んでいた結果、


はやてちゃん:結構前にお粥を食べさせてくれた
ヴィータちゃん:最近めっきり会ってない(昔は一緒に休日にゲームとかしてたけど…)
シャマルさん:それなりに話したりする
シグナムさん:たぶんまだ怒ってる
ザフィーラさん:ときどき会う
リインちゃん:あれ以来口を利いてくれない


こんな感じでほぼ進展も無くそのまま3,4ヶ月経過してしまい、気が付けば12月を迎えてしまっていた。
深夜と日中の活動が多くなって、もちろん皆と話す機会自体はぐっと減りはしたけれど(それでも諦めたくはない…、
こういう夜には、ときどき誰かがソファに座っていたりして、その誰かが雑務をする僕の話相手になってくれたりするのだ。
リインちゃんヴィータちゃんはやてちゃんは仕事帰りに結構早く寝るので、平日深夜に会うことはないのだけど、
シャマルさんシグナムさんザフィーラさんとは何度かお目にかかったことがある。(シグナムさんに会うと物凄い気まずい空気が流れるのだけど…


と、そんなわけで、今日もまたソファに誰かが座っているのを発見したのだった。
深夜の3時くらいだろうか。リビングは少々肌寒い。もう冬なのだから当然といえば当然か。
「あの、おはようございます…」
とりあえず挨拶してみた。暗いリビングの中、その人は挨拶に気付いてこちらを振り向く。


「ん…、おはよぉ?なんかな?…そか、」


そのおっとりとした可愛い関西弁の声の主の正体は………。


「うぉあっ!はやて、さん…!?」
「誰かと思ったら…。そぉかぁ、君やったんやな。ふふ、ホンマにこないな時間から仕事しとったんやね 笑」


電気が消えているためその顔ははっきりとは見えない。しかしシルエットと声から八神はやてちゃんである判断することができた。


378 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 10:07:06 ID:DuQ6n+jZ0
予想していなかった人物(はやてちゃん)の登場に緊張し始めていた僕は、心の中で、
ああ、ずっと前に行ったシャマルさんと練習の効力はもう無くなってしまったんだなぁ、とか思っていた。


「…せやけど、こないな時間から仕事て、何してるん?笑 雑務の内容についてはシャマルから色々指示されてるんやろうけど…」
「あ、えと…、はい。拭き掃除とか食器洗いとかです…。あっ。あの…音、響いてませんか?深夜だから…」
「ああ、うん。大丈夫やよ。夜は各部屋に防音機能が働くし、非常の際は警報設備がしっかりしとるからなぁ、思念通話もあるし」


な、なるほど。つまり深夜に音を立てても結構大丈夫なのか。道理で前にお皿を割ったとき誰も起きなかったわけだ…。


「そこに立ってるのもあれやし、こっち来て座ってもええんよ?」
「え、ああ、」


”はい”、と返事をしそうになって僕は思いとどまった。
また同じ過ちを繰り返すところだった…。いくらはやてちゃんからの誘いとはいえ、それはしてはならないことだ。
決められたルールをいちいち破っているようでは、ルールを決めた意味が無くなるからね…。だからここは……


「あ、いえ。だ、大丈夫です…、ほら、3メートルのルールがありますから…」
「そないなルール、もぉええんやないの…?」
「い、いや…シグナムさんとの約束ですので、破るわけには…」
「そぉかぁ…」


暗い部屋であるため、はやてちゃんのどういう顔で話しているのかよく見えない。
はやてちゃん相手に、今こうやって僕がペラペラと喋れているのは、きっと暗がりの部屋でこうして目を合わさずにいるからなんだろうな…。
…せっかくだから話せるときに沢山話をしておいてもいいのかもしれない。(ずるいかな…?


「あ、あの……」
「ん…?」
「今日は…こんな時間にどう…したんです…?いつもは寝ているじゃ、ないですか…?」
「ん、うん……」


言葉が返ってこない。僕は何か不味いことを聞いてしまったんだろうか。ただ寝付けなくて起きていたと思ったのだけど……


379 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 10:07:19 ID:DuQ6n+jZ0
「ちょぉな…、この時期になると、色々思い出してもうてな…。ほら、今日ってイヴやんか…?」
「え?いぶ?」
「うん、クリスマスイヴやろぉ?」


ああっ、今日はクリスマスイヴだったか…。早いものだなぁ。いつの間に12月も終わりかけていたとは…。
この家の仕事をするようになってからというもの、日付と曜日の感覚がすっかりなくなってしまっていた。
そうか…もう今年もあと1週間くらいなんだ…。感慨深いというか。


「君は…今日くらいは遊んでええんやない?彼女とかおらへんの?」
「え…?」


急に何を聞くのかと思ったらこの人は……。はやてちゃん…。そんなの…ッ。僕の好きな人は変わらずずっと…ずっと……ッ


「…い、いないですよッ!そ、それに…、今日も明日もッ、僕はこの家でずっと働きますっ!!」
「そぉかぁ…」
「は、はやてさんこそっ……!」
「ん…?」
「今日と明日はどうなんですかっ!か、彼氏とか!いないんですか!!」


その場の勢いで、声を荒げて聞いてしまった。下手をすれば数秒後に後悔しかねないことなのに…。


「ふふっ、そんなんおらへんよぉ…。私も今日も明日も仕事や。…お互い頑張ろなっ」


はやてちゃんの声に優しく激励され、僕は内心ガッツポーズだった。
また、これ以上に無いほど歓喜した。理由は言うまでもない。


「あの、なんか!僕!急に!やる気が!出てきちゃいました!すぐにでも掃除を始めようと思います!!」


単純バカといわれても仕方ないかな…。僕は掃除を始めるためリビングの電気のスイッチに手を触れた。


「あ。ダメや……、あかん…。今…電気…つけたら……」
「え?」


380 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 10:07:36 ID:DuQ6n+jZ0
急にあかんと言われてもスイッチを押した手は止められず、電気の明かりがリビングを照らしていく。
照らされた先には、もちろんはやてちゃんの姿はあった。けれど様子がどうもおかしい。いつもの可愛らしい顔が…、、な、泣いてる……?


「…はぁ。泣き顔見られてもうた笑 あかん言うんが遅かったかな…」
「は、はやて……さん…?あ、す…、ぅぅ…す、すみません…ッ!」
「んーん…、ちゃうんよぉ。イヴになるとな、昔思い出してな……。
 あ、仕事始めるゆーときにこんな話迷惑やろから…私はそろそろ…」


はやてちゃんはソファから立ち上がり、その場から立ち去ろうとする。
僕は泣いている彼女のその後姿を見て、いけないとわかりつつも、とある気持ちで頭の中が満たされていた。


”抱きしめたい。”


ひたすら、”抱きしめたい抱きしめたい抱きしめたい抱きしめたい抱きしめたい抱きしめたい…”


泣いている理由はわからない。だけど無性にこの感情が沸き起こった。変なルール(3Mルール)のせいで余計に…
しかしこれこそ我慢しなくちゃいけない。
ここで抱きしめたら今度こそ一発退場だからだ。


ああ…。はやてちゃんを…どうにか元気付ける方法はないんだろうか……?
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383 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 21:49:30 ID:DuQ6n+jZ0
作るよぉ…
12月24日。その夕方時のこと。
僕は、皆がまだ帰宅してないことをいいことに、八神家の台所を勝手に使用していた。
こんなところで何をしているのかといえば、この季節の定番とも言えるクリスマスケーキ作りがその目的である。
というのも、今日の早朝、泣いているはやてちゃんの姿を見て、元気付けたいと単純に考えた結果、コレを思いついたのだった。
材料なら午前中に既に揃えてあるので大丈夫。はやてちゃんが帰ってくるまでに作らなければならないということで、
とにかく時間は限られてしまっている。
早速作業にとりかからなくては…。まずはパンケーキの元になるものを掻き混ぜて、っと。
ttp://uproda11.2ch-library.com/216533HZ2/11216533.jpg
「たっだいまぁー」
製作に取り掛かった矢先のこと、誰かが帰ってきた。この声の主は…


「おお、お前!何してんだ?」
ヴィータちゃんだ。なんだか物凄い久しぶりに会った気がする。


「ああ、うん。ちょっとクリスマスケーキを作ろうって思って…」
「おお!ホントか!?苺を多めに頼むな!うん!」
爛々と目を輝かせるヴィータちゃんは可愛いらしかった。
…おっと、見とれてる場合じゃなかった。焼き時間も考慮して、早めに作らないとね…


数分後、元となる生地が完成する。後はこれを焼いて、その間に生クリームの作成に取り掛かろうか。
ttp://uproda11.2ch-library.com/216535KQe/11216535.jpg
「ただいまでーす」
八神家のでっかいオーブンで焼き始めようとしたところ、またも誰かが帰ってきた。この声は……


「……」
リインちゃんだ。黙って僕のことをじーっと観ている。マイスターにあんなことをした変態さんだ、とでも思ってるんだろうか…。
「……。…何作ってるですか?」
「ぇえッ?あッ、あ…、うん。ケーキを…」
「そですか…」
リインちゃんは去ってく。あの事件以来初めてリインちゃんと会話を交わすことができた…。正直物凄い嬉しい…
しかし、それに浸っている時間は無い。急いで生クリーム作りに取り掛かろう。


384 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 21:49:45 ID:DuQ6n+jZ0
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よし、パンケーキを彩るための生クリームが完成したよ。さぁ、後は焼けた生地にデコレーションするだけだ。
ああ、早く焼けないだろうか…


「たっだいまぁ~♪」
ケーキが焼きあがるのを待っていると、またまた誰かが帰ってきた。この声は…


「あら?いい匂いがしますけどぉ、どうしたんですかぁ?」
シャマルさんだ。シャマルさんと会うのは3日ぶりくらいかな?


「はい、ケーキ作りを!クリスマスケーキです!」
「ふーん、そうやってはやてちゃんのために点数稼ぎですかぁ♪抜け目ないですね♪」
「あ、いや、そんな……つもりは…(いや、事実上そうなるのかな…」
「ふふ、いいんですよいいんですよ♪やっと自分から動く気になってくれたんですね♪頑張ってくださいな♪」


シャマルさんから激励され、俄然僕はやる気が出てきたのだった。


この後、はやてちゃんが帰ってこないまま20分が経過し、やがてケーキが焼きあがる。無事にこんがり焼けているようだ。
ttp://uproda11.2ch-library.com/216537iv2/11216537.jpg
「ようし。ここまではOK。あとは…」


まず焼きあがったパンケーキの横からナイフを入れて半分にする。ここにシロップを塗っていこう。
あとは……。あ、そうだ。
この中身にこっそりメッセージを書いておくというのはどうか…。普段ははやてちゃんに言えないことを。
どうせパンとパンで挟んだら見えないわけだしな…。僕の気持ちの全てを…。ようし…。
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急遽、チョコレートを湯せんして溶かし、文字を入れることにした。
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よし。こんな感じ。あとはそうだ、苺だ苺。冷蔵庫っと…


冷蔵庫から苺を取り出し、戻ってくると、ケーキを前にヴィータちゃんが何かをしていた。
「ん?ヴィータちゃん何してるの?」


385 名前:学生さんは名前がない[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 21:49:58 ID:DuQ6n+jZ0
声をかけるとヴィータちゃんは何処かへ逃げていった。
どうしたんだろう…?あッ…
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目を離した隙にヴィータちゃんにイタズラされてしまった……。
でもまぁ、可愛いイタズラなのでこのまま残しておこう…w
じゃあ、あとは苺を挟んで、デコレーションしてっと。さらに午前中に冷やしておいた、特性のチョコプレートを乗せて、と。
ふぅ。完成だ。
ttp://uproda11.2ch-library.com/216542tsr/11216542.jpg
苺の数からして8人分か…。一人分がものすごい細くなってしまったな…。急いだだけに出来もしょうもない。もう少し果物を買っておくべきだったか…
一応、黒いチョコレートははやてちゃんの背中にある羽を表しているのだけど…、まぁみんな気付いてくれないかもな…


「ただいまぁ~」
「ただいま」


そのとき、タイミングよく帰宅の合図が知らされる。聞き覚えのあるこの声は…。
ああ、ついにはやてちゃん(とシグナムさん)が帰ってきたみたいだ。


はやてちゃん…。喜んでくれるだろうか……


(あ、そういや味見してない…
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