「男の子」はknaboだけど、"Ili estas knaboj"(彼らは少年です)だとknabojになるのよね。
どうして??
男の子が複数いるからよ。
名詞の複数形は単語の終わりにjを付けるの。jは「イ」と読むのよ。「ジュ」と読まないようにね。
猫が何匹かいればkatojになるわ。英語のman, menみたいな例外はないの。
じゃあ、女の子が何人かいたら?
あれ……そもそも女の子ってなんていうんだろ……。
女性は男性を表す名詞に-in-という接辞を入れて表すの。
……ふぇ?
つまりこういうことだよ。knaboはknab-oというように、「語幹-o」に分けることができるだろ?
この語幹とoの間にinを入れて、knab-in-oとする。これが少女だ。
knabo(少年)の間にinを入れることでknabino(少女)が作れる。
クナーボとクナビーノね。
アクセントの位置が変わるんだね。knAboとknabInoというように。
男女の表し方は常に同じよ。
父がpatro(パトロ)だから、母はpatr-oの間にinを挟んで、patr-in-oすなわちpatrino(パトリーノ)とするの。
兄弟がfrato(フラート)だから、姉妹はfratino(フラティーノ)になるわ。
てことは、1語覚えれば2語覚えたも同然なんだね!?
うわ、これは凄いなぁ(*゚∀゚)=3
もっとも、現在の男女平等の世の中を考えると、男性中心にしてしまったのは我ながらよろしくなかったな。
当時の世相を反映していたということを鑑みてほしい。
「1語覚えれば2語」っていうのはほかにもあるわよ。
「良い」はbonaだけど、「悪い」は接頭辞mal-を付けてmalbonaというの。
このmalというのはかなりたくさんの語に使うことができるわ。
「右の」はdekstraなんだけど、「左の」はmaldekstraというの。
じゃあエスペラントの単語なんて楽勝じゃん!!
お父さん、すごいじゃん!!
(=´▽`)ゞ イヤァ~
まぁ多少問題もあってな。「左の」がmaldekstraというのは長たらしいし、右だか左だか分かりにくいという問題がある。
そこで実際には左のことをlivaなどということがあるようだな。
それに、liが「彼」だからといって、「彼女」がmalliになるわけではないから、すべての単語に使えるわけではないの。
「彼女」はŝiというのよ。そうそう、代名詞についてはまだまとめてなかったわね。次回はそれを扱いましょう。
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