その2-1




☆コタツみかん☆


提督「……寒いねー」

加賀「少し運動すれば暖かくなるのでは? はい、みかん剥けましたよ」

提督「まじかー。でも外は寒いしなー。あー」

加賀「はい」

提督「ん。コーヒー入れる?」

加賀「お願いします」



☆訓練後☆


天龍「ふぅー、さて、訓練のあとはひとっ風呂浴びるか」



鈴谷「対象が風呂場に侵入。ここまでは順調です」

摩耶「なんでそんな密偵っぽいんだよ」

鈴谷「だって眼帯気になるじゃん」

摩耶「普通に聞けばいいだろ」

鈴谷「果たして眼帯は脱ぐのか脱がないのか!」



☆立入禁止☆


提督「俺もあの眼帯の下がどうなってるのか気になっていたんだ」

鈴谷「ここから先には男性は立入禁止なんだけど」

提督「俺は男や女とかいう概念を超越した存在。
    ニュータイプだから大丈夫だ」

摩耶「いや意味分かんねえし」

鈴谷「キモイから早く出てってよ」

提督「バッキャロウ! お前ら部下のことを知っておくことも上司の役目じゃい!」

加賀「では上司を止めるのも部下の役目ですよね。
    さ、こんな所で遊んでないで仕事しますよ」



☆漫画貸し借り☆


龍驤「ういーっす。遊びにきたでー」

鈴谷「あ! ピザ屋だ!」

提督「なんだとぉ!?このピザ屋が!いつまでもクリスマス気分でいるんじゃあねえぜ!」

提督「なんの用だピザ屋コラァ!」

龍驤「ほれ、鈴谷にミナミの帝王貸しにきたんや」

鈴谷「イヤッホウ!」

提督「なんでそんな持ってる漫画渋いんだよ」



☆拗ねた姉様☆


那珂「ね、ねえ、なんで扶桑さん、まだサンタの格好してるの?」ヒソヒソ

金剛「パーティ参加出来なかったことで拗ねてるみたいデス」ヒソヒソ

那珂「あの……もうクリスマスは」

扶桑「何言ってるの?」

扶桑「もうすぐクリスマスよ。365日経てば、ほら、もうすぐ」

金剛・那珂「ヒエー!」



☆お正月ムード☆


提督「昨日まで散々クリスマスムードだったのにもうお正月だな」

愛宕「こういう忙しい所って嫌いじゃないわ」

提督「餅食って寝るだけだもんなー」

愛宕「でもそうやってるうちに太っちゃうのよねー」

加賀「正月を何か勘違いしてませんか?」



☆炭酸飲料☆


提督「ぐおおお……」

加賀「提督? どうしたんですか?人工呼吸ですか?」

提督「いや、ち、違う。……ただ炭酸飲んだあとに急に寝っ転がったから
    お腹の中でシェイクされて苦しい」

加賀「そうですか。人工呼吸は必要ですか」

提督「必要ないです!」



☆甘い香り☆


摩耶「~~♪」

鈴谷「何かごきげんだね摩耶……って何この甘い匂い」

摩耶「いいだろう? いい匂いのするハンドクリーム買ったんだよ」

天龍「この匂い摩耶か……」

摩耶「どう? いいだろう!」

天龍「甘い……やっぱり鉄と油と火薬の匂いこそだろ!
    おい待てなんだその冷ややかな目は」



☆夜はウキウキ☆


子供1「極道助けてくれー!」

天龍「誰が極道だコラ。なんだよ急に」

子供2「最近夜になるとこの辺をウサギ型ロボのニヤニヤした変態が出るんだって!」

子供1「耳がピコピコして片目なんだよ!!やっつけてくれよ極道!」

天龍「……お、おう、ま、任せとけ」


それは夜間哨戒の時の自分だ、と言い出せなかった天龍だった。



☆アイドルの髪型☆


那珂「じゃーん!出来た!どう!? 那珂ちゃんと同じ髪型で可愛いでしょ!」

扶桑「そ、そうかしら?」

那珂「ほらほら、那珂ちゃんみたいに扶桑ちゃんだよーっ☆ってやってよ!」

扶桑「ふ、扶桑ちゃんだよぉー……。うぅ、恥ずかしいわ」


山城「ね、姉様ァ可愛すぎますぅぅうう!!」

龍驤「鼻血!!鼻血めっちゃ出てるで!?」



☆抱擁☆


電「あ、あのぉ……そろそろルンバを探しに行きたいのですけど……」

愛宕「もうちょっとだけ抱きしめさせて」

電「はわわっ」

提督「何してんだよ。俺にも抱かせろよ」

愛宕「何言ってるのよ。ダメに決まってるじゃない」

愛宕「なんか電抱いてるとお肌の若さとか移ってきそうで」

提督「……そんなこと気にする年齢でもないじゃん」



☆売れない子☆


提督「暇だなぁ~……ニコ生過疎ってる糞ブスメンヘラ女煽りに行くか」

天龍「お前いくら暇だからってひっでえ趣味だなぁ」

提督「いやこれが面白いのなんのって……ん?」

天龍「どうした?」

提督「……現役軍人アイドル……? なんだこの馬鹿は。退役に追い込んでやるか」


<那珂ちゃんだよー☆


提督・天龍「ぶほぉッ!?」



☆それが分からないからお前は☆


天龍「どうすんだよ。退役に追い込むんじゃなかったのか?」

提督「馬鹿お前、こいつの問題が取り上げられて、
    どこで建造されたのか調べられたら今度危なくなるのは俺たちだ」

天龍「確かにそうだな……。姉呉も確実にこっちの責任に押し付けるだろうしな」

提督「とりあえず呉に連絡するか。あー、もしもs……着拒だと!?」

天龍「やっと今までの姉呉にしてきた悪行を悔いる時が来たんだな」

提督「俺が何したって言うんだよぉぉ」



☆もしかしたらあなたの家の床下にも☆


提督「そうだ!金剛を呼ぼう! 金剛ーーー!」

天龍「そんな窓から叫んでも来ないだろ」

金剛「呼ばれて飛び出て金剛デース!」バキィッ

天龍「なんで床下から出てきたんだよ。その穴どうすんだよ」



☆突撃☆


提督「とりあえず金剛から連絡入れてもらったな」

天龍「お、呉が突撃してきた」


<那珂!!

<げっ!? ちょ、ちょっと待って


提督「カメラを掴んでー……握りつぶしたぞ!?」

天龍「コメントすごいことになってるぞ。
    いきなり中断とかファン辞めます、コミュニティ辞めます、etc」

提督「俺もコメント打っとくか。やーいゴリラ女~」



☆アブノーマル☆


提督「助けて加賀えも~ん」

加賀「何かしら」

提督「摩耶が釘バット持って追っかけてくるよ~!」

摩耶「見つけたぞ糞野郎!加賀姉、さっさとそいつを引き渡してくれ!」

加賀「提督は何したんですか?」

提督「摩耶がぐーっと伸びてる時に隙だらけだった腋を
    サッと指で拭きとって匂いを嗅ぎ『デュフフ』って笑っただけ痛い痛い痛い痛い!!
    加賀さんその方向には腕は曲がらないんだよ!?」



☆お姫様抱っこ☆


提督「うい~。帰ったじゃーん?」

加賀「ただいま、でしょう。おかえりなさい提督。こんな遅くまで飲み歩いて……」

提督「仕方ねえんじゃん? ……上の連中が飲ませてくるんらからじゃん?」

加賀「大丈夫ですか?取ってつけたような語尾は何なんですか」

提督「抱っこして欲しいじゃん?」

加賀「はい」ヒョイ

提督「うわあ、酔う。酔うから降ろして」



☆大掃除☆


提督「お前らーーーッ! 大掃除するぞーー!」

電「なのです!」

提督「摩耶、諦めろ。10体は必ず捨てろ」

摩耶「嫌だ!あいつらを捨てるなら一緒に私も切り捨てろ!」

鈴谷「摩耶~、ぬいぐるみはもう卒業したら?」

摩耶「一人でも減ったら眠れなくなるだろうが!」



☆残ったのは金髪巨乳物ばっかり☆


愛宕「……『満瑚諸島沖海戦~ぶっとびパイパンフラッシュ~』これもいらない」

提督「あぁ! そ、それは限定版なのに!……超泣けるのに」

愛宕「知らないわよ。えっと……これもだめ。いらない」

提督「あぁ! それは完全受注生産の初回特典付きなのにィィ!」

愛宕「何ようるさいわねえ。自分じゃ捨てられないからって私に選ばせてるのは誰よ」

提督「……手伝ってくれてありがとうございます……」



☆自室から☆


天龍「だいたい大掃除なんてする必要あんのかよ」

鈴谷「あるよ! ルンバは所詮床しか掃除してくれないんだよ!?」

天龍「そりゃそうだけど、普段から綺麗にしてるから別に」

鈴谷「天龍姉の部屋は綺麗だけども!パンツもしっかり並んで入れてあるけども!」

天龍「余計な情報を入れるんじゃねえよ」

電「共同で使うスペースのお掃除なんか大変なのです」

天龍「とは言うが、結局みんなまず自室の掃除から
    始めてそれだけで一日終わってるじゃねえか」



☆さらば友よ☆


摩耶「暗くて寂しいかもしれない。でもアタシは忘れたりしないからな……」

提督「はい、フジヤマさんとの面会時間終了でーす」

摩耶「フジヤマぁぁ~~! アタシのフジヤマ……」

提督「次の面会の方は幼稚園入学して三ヶ月後、おねだりして買った
    シマリスのゴールドオシャンティーさんです」



愛宕「ねえあれ何やってるの?」

加賀「捨てるぬいぐるみ達と一体あたり10分の最後の対話を済ませているそうです」



☆使い古して伸びきった奴☆


加賀「あとは照明、窓、浴室、台所、トイレ……」

提督「結局全然終わってねえじゃねえか」

鈴谷「提督ー! へい、パス!」

提督「ん? なんだこれ……パンツ?」

鈴谷「きゃー!提督がよれよれになって捨てることになったパンツ拾ってるー!」

提督「馬鹿かお前は」

加賀「馬鹿は提督です。何流れるような滑らかな動きで頭に被ってるんですか」



☆てめーは愛宕を怒らせた☆


鈴谷「今廊下にゴミ袋まとめて置いてあるじゃん?
    みんな何捨ててるのか気になって袋開けたらあったから拾ってきたの」

提督「お前のじゃねえのかよ!!……ん?」

愛宕「……ッ!」バッ

提督「な、なんだよ。おいそのパンツ……まさか」

鈴谷「げっ、愛宕姉のだったの!?」

愛宕「……ちょっとこっち来て」



提督「何も見なかったことにしよう」

目元を真っ赤に腫らした鈴谷は
すっかり大人しくなり部屋の掃除をしていた。



☆ついに決定☆


呉「では失礼します」ガチャンッッ

呉「ばーか!ばーか!! 死ね!!ハゲジジイども!」

金剛「どうしたデース?そんな乱暴するとまた電話壊すネ」

呉「……上の連中が那珂の歌ってみた動画に目をつけてね」

金剛「はあ、ついに那珂も解体処分に……」

呉「それのほうがまだいいわよ。軍の宣伝も兼ねてCDデビューするって」



☆売れなかったあれが☆


加賀「提督!」

提督「なんだよ、今俺は”ジェダイの騎士だった時のフォースの無駄遣いトップ10”
    を考えてて7位が手が届かない溝に落ちた小銭を拾う、に決まったところなんだよ」

加賀「全く意味が分かりません。那珂がCDデビュー決定しました」

提督「やっぱ6位は風を起こしてパンチラ、かなぁ……
    って、ええぇぇぇえええ!? CD!?」

加賀「はい」

提督「あれ、俺前にもらったサインどこやったっけ!?
    さっそく売り飛ばそう!!」



☆亡くした☆


提督「なーーい! まさか……今日の大掃除で捨てた……嘘だろ」

愛宕「どうしたの?」

提督「那珂がCDデビューしてさ、そのサインが」

愛宕「エシディシデビュー? ごめんなさいもう一回言って」

提督「そんな那珂ちゃんあァァァんまりだァァアァ」



加賀「ふざけてないで真面目に探してください」



☆頼んでみた☆


提督「あ、もしもし?那珂ちゃん? サイン送ってくれない?」

那珂『えー? 那珂ちゃんトップアイドルまっしぐらなのにぃ?
    うーん、どうしようっかなぁー? どうしてほしい?』

提督「……。えっと、サイン書いて送って欲しいんですけど」イラッ

那珂『あっ、ごっめぇーん♪ そーゆーのは事務所通してもらわないと~』

提督「ははは、そうだね」ガチャンッッ

提督「ばーか!ばーか!恩知らずー!!もうファンやめるわ!」


加賀「なってもないじゃないですか」



☆美人の悩み☆


提督「頼むよ、手伝ってくれよ」

愛宕「いやよ、どうしてエロ本買いに行くのを手伝わなくちゃいけないのよ」

提督「頼めるのが愛宕しかいないんだよ」

愛宕「ああいう所行くとジロジロ見られるから嫌なのよ」


提督(……そりゃ金髪でおっぱいでかけりゃみんな見るよなぁ)







☆今日も明日も☆


提督「明日も早い。寝る」

加賀「……もうおやすみになるんですか?」

提督「まあちょっと明日も出かけるし?」

加賀「今日もそうですけど、何してるんですか?」

提督「それは言えない。心配しなくてもいい。別に危険な所にいくわけじゃないし」

加賀「そう……ならいいけど」



☆行き先☆


加賀「……提督はどこに行ってるのか知ってる?」

天龍「うーん、どうだろうなぁ。わかんねえや」

加賀「……そう。愛宕は?」

愛宕「えっ!? 私? えーっと、さあ?」

加賀「そう……」



愛宕(どうする? 教えてあげるべき?)

天龍(うーん、上官命令を取るならば黙っとかないとなんだけどなぁ……)

愛宕(さすがにちょっと可哀想になってきちゃった)

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最終更新:2014年04月29日 22:49