レガシー・オブ・ケイン 作品紹介

ここでは Legacy of Kain シリーズ各作品の概要をごく簡単に紹介していきます。できる限りネタバレは避けますが、シリーズ物である以上、後続作の概要は前作の内容を踏まえておりますので、ご留意ください。一応、どの作品もアマゾンや駿河屋などで入手できる可能性がありますのでリンクを張っていますが、実際手に入る保証はありません。

※2012年12月7日現在:英語版 Soul Reaver1&2, DefianceはSteamにてダウンロード購入可能(WinXP, Vista, 7対応)。


シリーズ一覧

  1. Blood Omen: Legacy of Kain(略:BO1,邦題:ケイン・ザ・バンパイア etc.)

  2. Legacy of Kain: Soul Reaver(略:SR1,邦題:ソウルリーバー)

  3. Legacy of Kain: Soul Reaver 2(略:SR2,邦題:ソウルリーバー2)

  4. Blood Omen 2: Legacy of Kain(略:BO2)

  5. Legacy of Kain: Defiance(略:Defiance)

 

※上記は発売順です。ただプレイの順番としては、BO1→SR1→SR2→DefianceBO2をお勧めします。理由はBO2の項目に書いておきます。


1. Blood Omen: Legacy of Kain(BO1)

(英語版プラットフォーム:PS, Win)

(日本語版:「ケイン・ザ・バンパイア (PS)」「吸血鬼ケインの復讐 (Win)」)

Blood Omen: Legacy of Kain

  ノスゴスの貴族ケインは、旅の途上で盗賊に暗殺されるが、謎の死霊術師によって吸血鬼として甦り、復讐の旅に出る。しかしケインの予想に反し、彼の旅は単なる私怨の解消に留まらず、やがて全ノスゴスの命運を分ける殺戮の旅へと変容していく。十重二十重に張り巡らされた陰謀の中、ケインは呪われた生を悔やみ、自らの救済を求め、最後まで足掻き続ける。

  2Dの見下ろし型アクションアドベンチャー。描写の残酷さはシリーズ一。それでいて、全シリーズ共通の土台となるアイディアや伏線はほとんど出揃っている。ノスゴスの歴史において最も重要な時代を描いた作品であり、そこでの出来事は後続の作品でも繰り返し触れられることになる。
 

2. Legacy of Kain: Soul Reaver(SR1)

(英語版プラットフォーム:PS, Win, DC)

(日本語版:「レガシー・オブ・ケイン:ソウルリーバー (Win)」)

Legacy of Kain: Soul Reaver

  時はBO1の遙か未来。ケインは荒廃したノスゴスの王となっていた。ある時、ケインの直系かつ腹心のヴァンパイア・ラジエルは、進化の段階において主君であるケインを上回る。翼が生えたのだ。それを見たケインは、嫉妬心からか、ラジエルの翼を毟り取り、アビス(とある湖の巨大な渦)へと投げ捨てる。ヴァンパイアにとって水は致命的であり、ラジエルの体は破壊された。しかし、処刑から500年後、ラジエルは変わり果てた姿となって目を覚ます。アビスの底に潜み、神を名乗るエルダーゴッドによって「魂を狩るもの(ソウルリーバー)」として甦ったのである。彼はエルダーゴッドの導きにより、ケインや他の同胞への復讐を開始する。

  三人称視点の3Dアクションアドベンチャー。ラジエルはある意味で幽霊とヴァンパイアの中間のような存在であり、血の代わりに霊魂を喰らい、霊の棲まう世界(精神界)と普通の世界(物質界)とを行き来することができる。この往復を生かしてパズルを解き、先へ進むのが基本になる。また、元兄弟を倒してその魂を吸収し、新たな能力(壁抜けや水耐性など)を得ることで、道が開かれることもある。
 

3. Legacy of Kain: Soul Reaver 2(SR2)

(英語版プラットフォーム:PS2, Win)

(日本語版:「ソウルリーバー2 (PS2)」)

Legacy of Kain: Soul Reaver 2

  SR1の最後、ラジエルはケインを追い詰めるが、ケインは時間転移装置によってノスゴスの過去へと姿を消す。そしてラジエルも彼を追いかける。本作はSR1の遙か過去、BO1の30年前が最初の舞台となる(「最初」というのは、作中でさらに2回のタイムトラベルがあるからだ)。これまでは復讐のみを考えてきたラジエルだが、ケインの意図には不可解な点が多かった。自分の運命を探るという新たな目的も得て、過去の世界を旅することになる。

  システム面は前作とほぼ同じ。ただし、本作はゲーム的なギミックよりもストーリーに力が入れられている。パズル要素は相変わらずだが、「新たな能力を得て道が開かれる」というパターンは無い(一応、属性の獲得が鍵となって道が開かれることはあるが、ルーチンワーク気味)。しかし、本作での出来事はシリーズ全体を理解する上で極めて重要な意味を持っている。
 

4. Blood Omen 2: Legacy of Kain(BO2)

(英語版プラットフォーム:PS2, XB, Win, GC)

(日本語版:なし/輸入盤(Win)

Blood Omen 2

  主人公はケイン。本作はSR2の直接的な続編ではなく、時代的にはBO1の400年後の世界が描かれる。ただし、BO1やSR1の世界とはパラレルワールドになっている。というのも、SR2で主人公達が起こした「歴史改変」の結果、初めて成立する世界だからだ。そこで起きる出来事を整合的に理解するためには、SR2の直接的な続編かつシリーズ最終作 Defiance のストーリーを踏まえる必要がある。

  というわけで、これからシリーズを通してプレイしようという方は、BO2を最後にプレイすることをお勧めしたい。実のところ、本作は他の3D後継作と操作性が違い、ストーリーにも直接的な連続性がない。シリーズ中でもあまりお勧めできない作品である。SR2とDefianceの出来事により、世界に何が起こりうるのか、ということを知りたい時にプレイしてみるといいだろう。
 

5. Legacy of Kain: Defiance(Defiance)

(英語版プラットフォーム:PS2, Win, XB)

(日本語版:なし/輸入盤(Win)

EIDOS INTERACTIVE Legacy Of Kain: Defiance

  SR2の直接的続編にしてシリーズ最終作。SR2の最後、ラジエルはエルダーゴッドのいる精神界に墜ちる。彼はそこで(物質界の時間にして)500年間留まることになる。本作では、ケインとラジエルの2人を交互に操作して物語を進めていくが、ケインはそのままBO1の500年前から、ラジエルはBO1時代から行動を開始する。これまでに残されてきた謎はほぼ全て解明され、二人は真の敵に辿り着く。

  操作性はシリーズ中で最も洗練されており、アクションパターンも多い。SR2をプレイしたのなら、是非本作にも手を出してほしいところである。SR1→SR2→Defianceは連続した一つの物語だからだ。最後には感動すら覚える良ストーリーである。日本語版がないのが悔やまれる。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

最終更新:2012年10月07日 09:11