当研究所制作のBO1プレイ動画(マイリスト)に関して、補足解説や気付いたこと等を書いていきます(随時加筆)。ネタバレ回避のため、情報は動画の進行に合わせて出していきます。
※もしゲーム内容に関してご質問やご不明点等ございましたら、当サイトのコメントなどでお知らせ下されば、本ページに追記いたします。
Part 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 /12 / 13 / -
Part
1:オープニング/ジークシュタール/墓所(共同墓地内のケインの霊廟)
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22075316)
題辞(There is a Magical Operation...)は、アレイスター・クロウリーの魔術書からそのまま引用されています。これが作中で何を意味するのか。いずれ明らかになります。
その後、細切れのシーンが連続しますが、それらの意味もおいおい判明していきます。実は注意深く見ると、あることが分かりますが・・・。
ケインが盗賊に襲われますが、イベント戦。さっさと死んでもいいし、動画のように抵抗しまくってもいいです。小屋で死んでますが、脱出しても外の盗賊は全て復活します。要するに死なないと話が進みません。
なお、ケインの少々うるさい決めゼリフ「Vae Victus(征服されし者に災いあれ)」はラテン語で、正しくは「Vae Victis」と綴ります。元ネタはブレンヌス。
Part
2:墓所→ジークシュタール→ノスゴスの柱→「ライト」
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22079409)
英語PS版では各柱に仕える守護者の名前が分かりませんが、他の版では教えてくれますので、動画では補足してあります。一覧にしておきます。(名前が既出の者は太字)
・調和(Balance):アリエル
・心(Mind):ナプラプター
・自然(Nature):ベイン
・活力(Energy):デジュール
・戦い(Conflict):マレック
・次元(Dimension):アジマス
・時(Time):モビウス
・状態(States):アナクロス
・死(Death):モータニアス
Part
3:「ライト」→「狼」→「エナジーボルト」→ノクトン→スタインシェンクロー
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22131637)
Part
4:スタインシェンクロー→ヴァサボンド→ナプラプターの隠所
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22131753)
ある村人がこう語っていますが、「騎士」はケインを指しています。盗賊に暗殺されましたからね。ここから、人間ケインが騎士であり、だから剣や鎧を装備していたのだと分かります。
Part 5:ナプラプターの隠所→ノスゴスの柱
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22164561)
"Alas, poor Nupraptor, I knew him well. ... Well, not
really."(ああ可哀想なナプラプター、彼とは親しかった。・・・そうでもないか)
紹介文に書いたように、元ネタはハムレット。
"Alas, poor Yorick! I knew him, Horatio."(ああ可哀想なヨリック!彼のことは知ってるぞ、ホレイショー)
本作にはこの手のパロディが多い。全部気付くのは無理としても、分かる範囲で調べます。
Part
6:ノスゴスの柱→ヴァサボンド→クアハーゲン
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22212627)
Part
7:クアハーゲン北→マレック砦→ノスゴスの柱
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22267453)
初見だと展開が謎なマレック戦。追い詰めたと思ったら、ものすごい衝撃波を放ってきて、ケインは突然湧いたワープで脱出。どういう状態?となるのも無理はないでしょう。これは、埒のあかぬ長期戦に業を煮やしたマレックが、砦を破壊してケインを無理矢理追い払った、ということらしいです。でも、ワープがなけりゃ衝撃波連発でケイン死にますけどね(おそらくシナリオ的には一発で砦が崩落するのだろう)。
Part 8:ノスゴスの柱→オラクルの洞窟
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22413871)
Part
9:オラクルの洞窟→「霧」→沼(「ブラッドガウト」→「コントロールマインド」→「フレイムソード」)→ヴォラドールの館
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22617595)
Part 10:ヴォラドールの館前半
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22717232)
食料庫でのケインの決めゼリフ "For blood is the life."(血こそ命なれば)にも元ネタがあります。まず同名の吸血鬼小説として、Francis Marion CrawfordのFor the Blood is the Lifeがあります。
さらに遡ると、旧約聖書・申命記12:23にも出てます。版によって英文は変わりますが、次のような一節があります。「血を食べぬよう注意せよ。血こそ命なれば。肉と共に命を食べてはならない」。ケインが言うと皮肉です(ノスゴスに聖書はありませんが)。
"Oh, to bathe in the blood of others!"(ああ 他人の血を浴びられたら!)
これもおそらくだが、Lucy Larcomというアメリカの女性詩人の作品 Longing for the
Mountain が元ネタ。
"Oh, to bathe in mountain-light an hour"(ああ 山の光を一時間浴びられたら!)
動画では「おお
他人の血を浴びられるとは!」と訳してますが、正しくは上のように願望でしょう。つまり、「ブラッドシャワー」はこういう願望を満たしてくれる魔法だというわけですが、字幕で見ると分かりづらかったので。
拷問部屋の落書き Manus Celer Dei(the swift hand of God; 神の疾き手)はラテン語。元々はMarathonというゲームに登場する船の名前として用いられたらしい。囚人がこれを書いたと思われるが、「神」とは何を意味するのだろうか?
Part 11:ヴォラドールの館後半
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22717340)
ケインは表面上、ヴォラドールを小馬鹿にした感想を述べています。ケインにとって吸血鬼化は呪いであり、それを解くために、(アリエルの助言に従い)堕落した守護者を始末し、ノスゴスの柱とノスゴス自体を回復させようと奔走してきたわけです。それなのに、ヴォラドールは、呪いを祝福と思い、吸血鬼の生を謳歌し、我々は人間にとっての神だとうそぶいている。なんと退廃的な奴だ!と。
とはいえ、「神の疾き手」という言葉に象徴されるように、吸血鬼が人間にとって神に等しい存在だということは、ケインも心の奥底では否定できません。人間にとって、神とは絶大な力を持ち、人知の及ばぬ理由で人間に災厄をもたらすもの。人間は神に恩寵を祈り、犠牲・供物を捧げ、その力を支える。これが死すべき人間にとっての夢であり、望みであり、限界だ。人間を無差別に襲い、血を捧げさせる吸血鬼はまさに神ではないか。ケインはこのように沈思します。ヴォラドールと会ったことで、吸血鬼の捉え方に(秘めた)変化が生じ始めたことは疑えません。
また、ヴォラドールも好き好んで退廃的になったわけではなさそうです。「人間の問題に干渉しても碌な事にならん」「サラファンの魔女狩りは退屈だ、関わっておれん」。ヴォラドールは、サラファンによる「ヴァンパイア粛清」で仲間が殺されていくのを目の当たりにしていたはず。9人の輪に復讐を遂げたとはいえ、思うところはあったのでしょう。そうすると、世事に興味を無くし、退廃的になってしまったのも、そう責められたことではないのかもしれません。
次回の更新まで時間が空きそうなので、現状をまとめておきます。ケインの目的は、9人の輪、柱の守護者全員を殺すこと。しかし、まだ心の守護者ナプラプターしか倒せていません。二人目の戦いの守護者マレックに手こずっていたわけです。しかし、今回ヴォラドールの協力が得られ、マレックを倒す希望が見えてきました。さてどうなることやら。
Part
12:ウーシュテンハイム→ダークエデン
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22860404)
今回紹介した小技は、「魔法コントロールマインドで人間を操り、その人間で鍛冶場まで出向くことにより、人間一人を犠牲に捧げ、見返りにアイテムを99個もらえる」というものです。従って、生きた人間でその鍛冶場まで歩いていく必要があります。そのためには、今回のように鍛冶場までの隠し通路を発見することや、生きた人間の確保が重要。室内の人間は、殺すと次から亡霊になってしまうので、この技が使えなくなります。試す時はご注意を。(例えば、「フレイ」の鍛冶場には、ジークシュタールの酒場の店主で行く必要があります(カウンター内にスイッチと隠し通路あり)。本動画ではPart2で殺害してしまっているので、もはやこの技は使えません)
Part 13:ダークエデン→ノスゴスの柱
(http://www.nicovideo.jp/watch/sm23193779)
とりあえず、なぜケインは3人だと驚いていたのだろう。モータニアスもアリエルも3人組だと教えていたのに。一応、ダークエデンへは2人の助言を聞かずに来られるからゲーム制作上の都合か。
ケインを見た反応は三者三様。ベインは「輪の災厄!」と恐れ、デジュールは楽観的に魂を奪えばいいと放言、アナクロスはデジュールを諫め、マレックを召喚して自分1人テレポートで逃走。・・・守護者によってテレポートできたりできなかったりするのだろうか。デジュールとベインは走って逃げてたし。
動画ではデジュール戦があっけなさ過ぎるが、運が良かったのもある。普通は、エナジーボルトで「回転する丸いガードを一つずつ破壊」→「ガードの欠けた部分からデジュールに当てる」という手順になる。ところが今回は、エナジーボルトが「回転する丸いガード」自体の隙間をぬってデジュールまで到達してしまい、瞬殺という結果に。ご愁傷様。
ヴォラドールはマレックに勝ったようだ。さまよう鎧をどうやって倒したのかは不明。まあマレックにとっては、永遠に霊体として生きるよりは、死んだ方がよかったのかもしれないが。
人使いの荒いアリエル。次は(何回か聞いた覚えがあると思うが)「アヴァナス」へ行って、次元の守護者アジマスを倒してこいと言う。3つの道具が手に入る、上って下りてが必要だ、という情報と共に。協力してやってるのだから、仄めかさずにはっきり教えてほしいものである。