舞台設定草案

※設定内に出てくるキャラ名や用語などは暫定のもので、いいものがあれば後々変更する。

+ 舞台設定
 ストーリーのはじめより、およそ100年ほど前に、世界的に大きな戦争が起きた。その戦争は"人間VS人間兵器"と言えるほど、片方(以下A軍)は異能者がほとんどを占め、また片方(B軍)はほとんど異能者の存在しない軍であった。結果としてはA軍の圧勝であったが、B軍も多くの兵器を使い、それなりにA軍側にも損害を与え、その内容は多くの異能者・非異能者を亡き人にしたという凄惨たるものだった。
 その戦争に参戦した国々の、敗戦国は敗戦の汚名から目を背けるため、戦勝国は異能者を"兵器"として扱ったという罪をもみ消すために、この戦争を歴史から葬った。しかし、まだそれほど時を経ていないため、その戦争の生き残りや歴史上の記録の矛盾からごく一部の人間には知れている事実であり、現在の異能者への差別につながっている。また、"兵器"として扱われていた戦争に参加していた異能者はその戦争と、自身を兵器として扱っていた国々を恨んでいる。
 ストーリーの舞台となっている時代は、まだ戦争が頻繁に行われているが、徐々に収まりつつある。
 "異能者"とは、"煉"というエネルギーを操り変換させ体外へ放出することで、普通ではありえない現象を起こせる生き物のことである。煉はこの世のすべてのモノに内在するもので、明確な定義は決まっていない。ある学者は"存在するための存在証明"と煉を表現している。
 能力の可能性も判明しておらず、あくまでエネルギー保存則に常に従うものであるという説や、異能者の想像力や発想力次第で無限の可能性を秘めているという説もある。
 主人公"ハル"は、物心ついた頃から親がおらず、"マザー"と呼ばれる女性が経営する孤児院で育つ。6歳のころ、親を病で亡くし、孤児院に引き取られたミズキと知り合い、仲良くなる。その後しばらくして、15歳となったミズキは養子としてイグズィアのある名家に引き取られる。ハルは18歳になると、イグズィアにある兵の訓練所に入舎する。物語の始まりはそれから3年後となる。
 ミズキはイグズィアの作戦室の副室長となっており、事実上作戦室のトップの立場となっている。ハルはミズキの紹介で、イグズィアの首都に配属される。

+ 能力に関する設定
【能力】に関する基本事項
  • 人間の体内に限らずすべての物質に内在するエネルギー
  • 生物は体内で煉を別のエネルギーに変換できる(能力)
  • 別のエネルギーに変換された時、その情報が記憶される
  • 生物には不要となった煉を排出する煉穴がある
  • 煉穴は人によって数が異なる。
  • 煉穴が著しく多い人間は訓練することで煉を自由に放出できる
  • 煉穴から変換された煉を放出することで能力とする。
  • 煉穴が多いと、排出される煉も増え、生命活動が困難になる。そのため生存本能として煉の生成量そのものが増加するので、結果として能力者(となりうるもの)は煉の総量が多くなる。

煉性質
  • 個人差があるが大まかな分類として以下を挙げる
  • 基本煉が多く存在すれば身体能力が高い
以下例
  • 肉体強化(煉が多ければ基本的に身体能力が高くなるが、肉体強化の性質の場合その身体能力の高さが異常。多くの煉性質がこれ。)
  • アンチスキル(相性の良い能力を無効化する。また、煉の働きを低下させるため、この煉性質の人間は身体能力が基本低い)
  • 探査型(煉を放射状に飛ばすことでソナーのような役割を成す。探査の方法も個人によって差がある。)
  • 性質の他に個々人によって特性なるものも存在する

大まかな分類としての【性質】の他、個人特有の特殊な効果を煉特性とする。

能力
  • 能力に目覚める条件の最たるものは「煉穴が多い」ことである。
  • 能力に目覚める時期は個人によって異なるが、多くは精神的に不安定になりやすい時期で、年齢としては"10~18歳"の間。その間に煉が多いために身体能力が高いなどで、周囲を恐れさせ、差別され、それによって精神が不安定になり、防衛本能として能力に目覚めることが多い。
  • 上記の場合で能力に目覚めた場合、コンプレックスが原因で犯罪者や社会不適合者となり易い。
  • 上記の場合以外に、国や機関などが子供を引き取り、英才教育という名目で能力の訓練を受けさせることで能力者の犯罪を減らすだけでなく、あわよくば戦力とする。という目論見で能力を得る物もいる。一種の洗脳。
  • 体内で煉が別のエネルギーに変換され、体外に放出することで能力となる。
  • エネルギーとしての構造が煉に比べ緩いためアンチスキルの煉などで崩壊する(相性が良ければ崩壊しない場合もある)。
  • 中には思い入れのある道具に能力の情報が染み付くことがある。その道具の所有者である能力者がいなくなっても、その道具に染み付いた能力と相性の良い煉の人間が使用すれば、能力者でなくとも道具に染み付いた能力を使用出来る。
  • アンチスキルの能力者はとても少ないが、その理由として「能力を得ても、その能力と自身の煉の相性が悪いために能力が消滅してしまう。」ことと「煉穴が多いため上記の理由によってアンチスキルの煉が幼い頃に増加し、そのせいで身体能力は愚か生命活動そのものが不可能になって死亡する」ことが挙げられる。
  • 能力の性能は個人によって様々で、分類が難しいが、大雑把な分類は以下の通り


  • 結界型:"周囲の煉を、別のエネルギーに変換する。あるいは周囲の煉を活性化させる"能力(この能力によって変換された煉も能力とする)で、変換・活性化された煉は一定空間内に留まる。能力の維持が容易で、射程距離内の空間そのものを能力化するため、制圧力が高い。また、定期的に自身の煉を消費すれば維持できるため燃費がいい。反面、能力のコントロール精度が低く、相手に利用される場合もある。"結界"と称しているが、能力となっている空間とそうでない空間の境界が曖昧で、厳密に結界を成していない物が多い。
  • 召喚型:能力を形あるモノとして文字通り"召喚する"タイプ。能力者自身は能力を操れないが、ある程度召喚されたモノを操作することはできる。操作精度は本体と能力の"感覚リンク"のレベルによる。そのレベルが高いほど操作精度が上がるが、能力の受けたダメージの本体への再現度が高くなる。感覚をリンクさせずとも、位置制御程度の操作はできる。召喚された能力に擬似的な感情が存在する場合もある。能力がダメージを受けた時点で煉を補給しなければ維持が難しいため、燃費は悪い。
  • 憑依型:剣や鎧などの物に作用することで能力とする。例としては剣の刃を複数にしたり、鎧の強度を上げるとか、銃に作用して銃弾が無くとも能力を弾として打ち出すなど。能力の発動のたびに煉を消費するが、一回の消費量は微量のため、燃費はむしろいい方。
  • 鎧装型:能力化した自身の煉そのものや、能力によって変換された自身の肉体(皮膚など)、周囲の煉などを身に纏うタイプ。召喚型とちがい、能力の一部が損傷を受けても能力が維持できたり、そもそもの煉消費が少ない(憑依型に比べれば多いため、燃費はすこし悪い)。あくまで身に纏うだけなので能力としてかなり単純。


設定(大雑把)
  • 多くの国が点在し、国々は戦争によってその領土を広げることに躍起になっている。
  • 常人の多くも一般兵として戦争に加わるが、決着がなかなかつかない状況において、能力者が投入されることが多い。
  • 他国からの評価を考慮し、一般的に一般兵の戦場に能力者が投入されることは少ない。
  • 能力者の絶対数が少ないため、能力者同士の戦闘は乱戦になりにくい。
  • 能力者でなくとも、ある能力に秀でていたりすると能力者の戦闘に加わるものもいる。


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最終更新:2013年07月03日 17:03