助動詞・法詞

助動詞

助動詞には、法詞、態詞、時制詞、相詞がある。
この内、法詞と態詞は動詞の前に、時制詞と相詞は動詞の後ろに置かれる。
法詞と態詞が両方ある場合、これらはスペースを間に開けずに書かれる。時制詞と相詞にも同様。
又、助動詞はCVCの構造をとるが、特に強調する場合以外は間の母音(V)をシュワーで発音してもよい。

※このページでは法詞のみを取り上げ、他の助動詞については別項で扱う。

法詞

文の法を表す。
法詞は、動詞の前に置かれ、助動詞の内では最も前に置かれる品詞である。
Palamに法は四つあるが、直説法は法詞がないことで表されるので、単語としては三つだけである。

直説法 (無標)
条件法 lin
命令法 nen
禁止法 min

直説法

事実をそのまま述べる法。
但し、未来時制も含む。(未来時制は現在における予測でしかなく、その予測の存在は事実であるから。)

条件法

事実に反することを述べる法。
一般に、条件法を使う文は、「zem+S+V…, S lin V….」の形をとる。
この構文で、コンマより前の部分を閉鎖条件節、後ろを帰結節という。(文脈上明らかな場合、閉鎖条件節は省略されることもある。)
又、条件法は接続法(仮定法)とは異なり、
条件法の法詞は帰結節の動詞につく。(Palamでは、条件節には何も助動詞はつかない。)
※zemではなくsemが使われる場合もある。
※接続法(仮定法)は命令法や動詞xozを用いる。

zem As axatol, As linnar azad xol Es.(もし私が鳥だったら、あなたのところまで飛んでいけるのに。)
 閉鎖条件節には何もつかず、主節の動詞句(nar axad)にlinが付いている。

開放条件と閉鎖条件
開放条件とは現実に起こりうる条件、閉鎖条件とは現実に起こりえない条件を指す。
Palamでは通例、これらを区別しない。
これらを文において識別するには、帰結節に条件法の法詞linがあるかどうかを見ればよい。
あれば閉鎖条件、なければ開放条件である。

命令法

その名の通り、命令文で使う。
但し、Palamの命令文では、英語のように主語を省略することはできない。
なぜなら、Palamでは様々なものを主語に立てた命令文を作れるからである。
更には、法詞以外の助動詞もとることができる。(否定文は不可→禁止法を使う。)
又、Palamの命令文の文末には、ピリオド(.)ではなく、感嘆符(!)を用いる。

具体的には、Palamの命令文は、主語への命令後悔届かぬ希望叶わぬ要求などを表す。間接的に接続法(仮定法)を表すこともある。
一般的に、動詞が未来時制だと命令、過去時制だと後悔であることが多い。
又、主語がAosで未来時制の命令文は勧誘を表す。

As nen fozan yamit!(パーティーに行っていれば!)[後悔]
Es nen axadun ses!(飛べ!)[命令]
Ox nen dobozen As!(彼が僕に今気付いてくれれば!)[希望・要求]
Aos nen fozun Uta davit!(あの店に行こうよ。)[勧誘]
oloxos nen ezun xos! (少年よ、大志を抱け。)[命令]

禁止法

禁止の命令文で使う。命令法の正反対。
用法は全く命令法と同じで、意味が逆になるだけである。

As min fozan yamit!(パーティーに行っていなければ!)[後悔]
Es minnar axadun!(飛ぶな!)[命令]
Ox min dobozen As!(彼が僕に今気付かないでいてくれれば!)[希望・要求]
最終更新:2012年10月12日 22:54
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