接続詞には、等位接続詞(3語)と従属接続詞(10語)と特殊接続詞(3語)がある。
いずれも語末はmは終わる。
等位接続詞
文と文を、対等な関係で接続させる。
又、接続と順接の接続詞については、略式の記号を使っても良い。
接続詞 |
強 |
弱 |
略式 |
接続 |
lom |
om |
, |
順接 |
zom |
som |
,, |
逆接 |
vam |
fam |
|
接続の接続詞
文と文を接続する。
日本語で言う「~して…する」とか、「~し、~する」に当たる。
強接続は「順序」、弱接続は「並列(単純接続)」で使う。
As fozan Nupa davit lom davan Usa melix.(私はとある店に行って、この本を買った。)
lomは文を時系列順に接続する。この場合、前の文で大過去時制は使われない。
Asa lux un Faras= om Eses un Ux?(私の名前はファラス=ティラソスですが、あなたのお名前は何ですか?)
omの前後には時間的繋がりはない。単に文と文を接続するだけである。
順接の接続詞
前の文の当然の成り行きとして、後ろの文を導く。
強調する場合以外は弱順接を使うのが一般的。
Os fozan davit som davan Nup.(彼女は店に行って、何かを買った。)
店に行ったのだから、何かを買うのは当然の成り行き。
逆接の接続詞
前の文の当然の成り行きに反する内容の文を導く。
強調する場合以外は弱逆接を使うのが一般的。
Os fozan davit fam davan Nex.(彼女は店に行ったが、何も買わなかった。)
従属接続詞
文に対して、それに従属させる形で文を接続させる。
位の高い文から、主節→第一位従属節→第二位従属節→…と呼ぶ。
語末の"m"を"l"にすると係詞になり、後ろに名詞をとる点に注意。
又、従属節が長い場合、節末にneを置いてもよい。
強弱は因果関係の強さに応じて使い分けるが、基本的には弱でよい。
接続詞 |
強 |
弱 |
|
接続詞 |
強 |
弱 |
原因 |
bam |
pam |
|
放置 |
bom |
pom |
結果 |
gem |
kem |
|
進行 |
gum |
kum |
程度 |
dam |
tam |
|
比喩 |
bem |
pem |
条件 |
zem |
sem |
|
比較 |
dem |
tem |
譲歩 |
jem |
xem |
|
同時 |
dum |
tum |
原因の接続詞
「何故ならば」、「何故かというと」、「~するから」、「~する為に」に当たり、主節の理由や原因、目的を表す。
As saajun Usa rasit pam Uk un miso.(この家は明るいから好きだ。)
As fozan Nupa davit pam davan Usa melix.(この本を買うために、私はとある店に行った。)
結果の接続詞
「その結果」、「それ故に」、「だから」、「~すると」、「~したところ」に当たり、主節の結果を表す。
Usa rasit un miso kem As saajun Uk.(この家は明るい。だからこの家が好きだ。)
Ox davan Nup melix kem fozanan Nupa davit.(彼はある店に入ると、何か本を買った。)
程度の接続詞
「~する程」、「…して~する」に当たり、主節の程度を表す。
As saajun faax tam xaboz enxur elpix xol Uk.(壁を赤で塗っているほど私は赤色が好きだ。)
「私は赤が好きで、壁を赤に塗っている。」とも訳せる。
条件の接続詞
「~するならば」、「~なら」、「~すれば」に当たり、主節に対する条件を表す。
強条件は閉鎖条件、弱条件は開放条件で用いる事が多い。
助動詞・法詞も参照。
As fi fozon tit sem Es fozon Uk.(お前があそこへ行くなら俺も行く。)
譲歩の接続詞
「~するにも関わらず」、「~なのに」、「~ながら」「~ではあるが」に当たり、主節に対する譲歩を表す。
As dav enxur razit xem Uk un opno.(小さいながら、私は家を買った。)
放置の接続詞
「~したまま」、「~しておいて」に当たり、放置した状態で主節の動作を行うことを表す。
進行の接続詞
「~するにつれて」、「~すると段々」に当たり、従属節の動作につれて主節のどうさが進行することを表す。
比喩の接続詞
「~するように」、「~するがごとく」に当たり、主節の動作を比喩する。
比較の接続詞
「~するより」、「~するのに比べて」に当たり、主節の動作や状態の比較対象を表す。
同時の接続詞
「~しながら」、「~しつつ」に当たり、主節の動作と同時に行う動作を表す。
特殊接続詞
等位接続詞や従属接続詞は文と文を接続するが、特殊接続詞は在詞と在詞を接続する。
特殊接続詞と在詞の塊は名詞句として扱う。
名称 |
接続詞 |
略式 |
連言 |
am |
& |
選言 |
um |
// |
択言 |
em |
/ |
連言
"P am B"は、「PとB」のように両方を表す。
"P am B am F"のように三つ以上でも良い。
選言
"P um B"は、Pだけでも、Bだけでも、PとBの両方でも良いことを表す。
"P um B um F"のように三つ以上でも良い。(三つにすると、P,B,F,PB,PF,BF,PBFの七通りの選び方がある。)
択言
"P em B"は、「PかB」のように一つを選択することを表す。
"P em B em F"のように三つ以上でも良い。
最終更新:2012年09月09日 15:34