2018年8月22日 広島-熊本6回戦

スコア

マーメイド・リーグ 広島-熊本6回戦 MAZDA ZoomZoom スタジアム広島(2勝4敗)
熊本 100 010 110ー4
広島 300 000 000ー3
(熊)狛、〇高倉、H上条、S小村ー葛木、エヴァ
(広)榴ヶ岡、H石井、堤口、●黒瀬、斎賀ー二神

戦評

 貯金のあるチームがいない異常事態のマーメイド・リーグ。その第34節、広島対熊本6回戦。一昨年のような逆転優勝が視野に入った熊本の先発は狛。なんとしてもここで粘り上位に指をかけたい広島は榴ヶ岡が先発。

 試合は初回から大きく動く。広島先発の榴ヶ岡は制球に安定感が見られず一死から四球と盗塁、ヒットを挟んで死球とあっという間に一死満塁のピンチを招く。この場面で打席に立った五番姫ノ島に投じた球は威力のある速球。詰まらされた打球は二塁手犬養の守備範囲も、ここで焦りが出たのか本塁送球。結果走者オールセーフで熊本が1点を先制する。

 その動揺を攻めたかった熊本打線だったが、先発榴ヶ岡の球には陰りはなく、続く六番クリスは併殺に倒れる。すると、直後の1回裏。先頭の犬養に狛が四球を出すと、続く二番麦藁がボテボテの打球もベースカバーが遅れて内野安打。続く三番藤瀬は守備の乱れで野手選択と表と似た展開で満塁となる。
 無死満塁という場面で狛は四番遠野に対して果敢に攻めるも低めのパームを遠野が見極め、押し出しで同点。続く五番二神へ投じたドロップは巧くすくい上げられ、これが犠牲フライとなり勝ち越しを許してしまう。更に、七番渡辺にスクイズも出て、広島が2点リードとする。

 いきなりの3失点で苦しい展開になった熊本狛だったが、2回以降は安定した投球を見せる。2回に出塁を許すが尻上がりに調子を上げ、3回以降は出塁すら許さない粘投で、試合の流れが傾くのをただただ待ち続ける。
 5回に失策から盗塁で一死一三塁とチャンスメイクに成功して打席には四番武雷。三塁に走者がいるという事もあり、力まずコンパクトなスイングで右方向へと弾き返し、タイムリーヒットで1点を返す。
 先発の狛は6回3失点でマウンドを降りると、7回表に一番葛木が広島三番手の樋口の甘く入ったシュートを強振し、先発狛の負けを消す同点ソロホームランとなる。

 その流れを維持するかのように、7回裏に熊本二番手高倉が三者凡退で抑えると、8回表。一死からクリスが二塁打でチャンスメイクし、代走ドラエモフがコールされる。そして、続く七番法条の打球にドラエモフが全力疾走。右翼からのバックホームがあったが、本塁突入して判定はセーフ。終盤に来て、熊本が試合をひっくり返す。

 1度リードを奪えばあとは勝ちパターンの出番。8回裏を上条、最終回を小村がきっちりと広島打線を封じ込めてゲームセット。広島はここに来て4連敗と大ブレーキ。対する熊本は5連勝で首位横浜を猛追。横浜も勝ったため順位の変動はないが、首位横浜を射程距離に捉えたまま残り6試合を迎える事となった。

責任投手・本塁打

[勝] 高 倉 3勝1敗
[S] 小 村 7S
[敗] 黒 瀬 1勝2敗
[本] 葛 木 4号

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2018年08月22日 22:18