2018年9月12日 広島-札幌8回戦

スコア

マーメイド・リーグ 広島−札幌8回戦 MAZDA ZoomZoom スタジアム広島(2勝5敗1分)
札幌 000 100 000ー1
広島 000 000 000ー0
(札)〇唐澤ー碓氷、美弥
(広)●関、紫波、筑紫ー荒井、二神

戦評

 ついに最終節。3位札幌はリーグ優勝の可能性はなく敵地広島での試合。しかし、勝利した上で2位熊本が敗れればプレイオフ進出決定戦の可能性もある。その試合の先発のマウンドに今季無敗のエース唐澤を送る。対する広島は関が先発。

 試合は投手戦の様相を見せる。3回までを両投手は無失点。特に札幌の唐澤はヒット1本許すも直後に併殺で3回終了時で打者9人と快投を見せる。完璧な立ち上がりをした両投手は4回の攻防を迎える。

 4回表。先頭の三番相川が関のカーブを引っ張り、ツーベースとするが続く四番海月、五番ランスをそれぞれ高く上がったファーストフライ、浅めのライトフライで進塁すら許さない。二死二塁で迎えた六番海老名。
 ここで投じたカーブは低め、ボール球となり空振りを狙うものだったが、これを海老名が器用にすくい上げ、後退守備をしていたライトの前にポテンと落ちる。二死故ヒッティングと同時にスタートしていた相川が激走を見せる。
 決して俊足ではなく、遅い部類に入る相川だがだからこそ深めに守っていた広島外野陣相手に生還を果たし、大きな大きな1点を札幌が先制する。

 対する広島はこの1点を失った直後の4回裏。一死から二番犬養の二塁打でチャンスを迎えると、四番遠野のヒットで二死一三塁と逆転の走者を塁に置く。防御率リーグ1位の唐澤相手に1点は貴重でなんとしても同点に追いつきたかったが、ここで唐澤が五番藤瀬から今日6つ目の三振を奪い、失点を許さない。

 貴重なチャンスを逸した広島は以降、反撃の糸口を手繰り寄せる事すらできない。6回裏から8回裏に至っては一人の走者を出す事すら叶わず、札幌先発の唐澤の隙を見つけられない。
 そうして迎えた9回裏。ここでなんと唐澤が3者連続三振で締めてゲームセット。シーズン最終戦で9回無与四球10奪三振無失点の完封勝利と最優秀防御率タイトルを掌中に収めた。更に、これが無傷の6勝目となり史上3人目、昨季の熊本曙川に次いで2年連続の勝率1.00投手(4勝以上)の誕生となった。

 また、熊本が敗戦したため同率2位となり札幌と熊本によるプレイオフ進出決定戦が確定。日本一に向けて、チャンピオンシップに臨むための戦いに札幌は残る事となった。

責任投手・本塁打

[勝] 唐 澤 6勝
[S]
[敗]  関  3勝3敗
[本]

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2018年09月12日 10:34