2014年9月7日東京-広島3回戦

スコア

リーグ交流戦 東京-広島3回戦 東京ドーム (東京1勝2敗)
広島 0 0 0 0 0 0 0 1 1 -2
東京 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -0
(広)○白石、H海無、S十和田 - 城下
(東)●五五一 - 牛島

選評

優勝マジックを「1」とし、この試合で勝利すれば優勝を決めることができる広島。一方で、前節で大阪に優勝を決められる完封負けを喫した東京はPGBの記念すべき第一試合が行われた「初めての地」東京ドームでの決戦に臨む。
広島はここ数試合で安定した投球をみせているオールドルーキー・白石に決戦のマウンドを託す。対して東京はここまで0勝の五五一にすべてを任せる。ここ3試合での登板では援護に恵まれないが、安定した投球は見せていただけにその期待も確かだ。

1回表、五五一は3番・青木にヒットを許すが続く伊達を抑えて無得点。
1回裏、白石も二死から海老名への四球、セナのヒットを許して1塁2塁のピンチになるも今試合5番でスタメン出場のライアンを三振に抑えて無得点。

2回表、広島は先頭打者・小清水が東京のセカンド・早緒原のファンブルで出塁するも、後続を五五一が抑えて得点ならず。
2回裏、白石は牛島、シャレットに四球を与えて再び二死1塁2塁の場面に迎えた打者は相坂。しかし、白石もここは粘って内角を鋭く突くスライダーでショートフライに抑える。

3回は、五五一が三者凡退に抑えれば、白石もヒットを許すもアウトをすべて三振で取る投手戦の様相に。

4回表、広島は一死から伊達がヒットで出塁すると続く小清水も五五一の甘く入ったスローカーブを鋭く流し打ち!しかし、セナが横っ飛びでキャッチしてアウトに!だが、次の北条の打球をセカンド・早緒原が打球処理を焦り一塁への送球が逸れてしまい判定はセーフに。しかし、五五一は冷静さを失わず後続の折笠を三球三振に抑える。
4回裏、白石が三者凡退に抑えると、いよいよ本格的な投手戦が始まる。

5回表、五五一はやや球が甘くなり痛打を受けるも、秋田、セナ、そして二失策の早緒原のファインプレーに助けられ三者凡退に。東京の今回の試合に賭ける執念はすさまじい。
ここから7回表まで五五一は3イニング連続で三者凡退に抑える力投を見せる!

対する白石も、5回裏を三者凡退、6回裏にはライアンに二塁打を打たれるも後続を落ち着いて抑えるベテランらしい熟練した投球で対抗する。

しかし、7回裏に二死からシャレット、相坂の連打で東京が二死1塁2塁のチャンス!ここで打席に立つのはここ数試合で復調の兆しを見せていた実原。しかし、白石がインコースギリギリに落ちるチェンジアップでショートフライに抑えて得点を許さない。

すると、8回表に五五一が先頭打者・岡崎にヒットを許すと、さらに盗塁も許して無死2塁のピンチ!ここで打席に立っていた城下が五五一のアウトコースへのSFFを見事な流し打ち!打球は左中間へ落ち、岡崎が俊足を駆使してホームイン!ついに試合が動く!五五一も、ここでは終われないといわんばかりに後続の葦川、高倉、青木を見事に抑え抜き最少失点で8回表を終える。
8回裏、広島は白石に代えてセットアッパー・海無を上げる。東京も負けじと二死からライアンのヒットでランナーを送り、ここで代打・乙川を打席に向かわせる!乙川は海無の初球のストレートをフルスイング!打球はライトへ大きく飛ぶ!…しかし、ライト・高倉がフェンス際でジャンピングキャッチ!海無、味方の好守備もあり無失点で切り抜けた。

9回表、東京は前節の継投失敗のためか、この回も五五一を続投させる。しかし、一死から小清水に安打を許すと代走・メリッサが盗塁。さらに北条のヒットで一死1塁3塁のピンチ。五五一に疲れが見え隠れする中、ここで打席に立った折笠が三塁線へ絶妙に転がすスクイズ!広島が貴重すぎる追加点をゲット!しかし、五五一が執念の投球で後続の岡崎を凡打に打ち取り、最悪の展開は免れる。しかし、この1点はあまりにも痛すぎた…。
9回裏、広島は今シーズン絶好調のクローザー・十和田を送る。先頭打者の牛島、続く代打の模都を軽々と凡打に打ち取り、ついにあと一人!ここで打席に立つのは代打で登場の球磨川!十和田は安定した投球で球磨川を2ストライクまで追い込み、3球目のカーブは球磨川のハーフスイングしたバットの根本付近に当たる!これが「手首に投球が当たった」とされ判定はデッドボール!東京、意地と執念でランナーを送り出す。そして一塁ランナーには代走のスペシャリスト・今瀬を投入!十和田にプレッシャーをかけた状態で迎えた打者は前節でも奮闘を見せた「ザ・PGB」相坂真琴!!十和田もここ一番の投球で相坂を追い込むが、相坂もファールで粘る!そして十和田の投じた12球目のツーシーム・「サイドワインダー」を相坂のバットが捉える!打球はレフト方向へ伸びていく。8回裏から守備固めではいっていた宮瀬が追いかける!ランナー・今瀬は激走を見せ、すでに3塁を回っている!「奇跡」は起きるか!?…そして宮瀬は落下点へ入り大きく手を掲げ、その打球をしっかりと捕球!!広島レッドリーブスが勝利!マーメイド・リーグ優勝を決めた。

広島は開幕5連勝で一気に他の球団を引き離すと、そのペースを維持したまま独走状態をキープしてそのまま優勝!先発登板した白石は7回無失点と、今季最高の投球で先発では初となる勝ち星を得た。十和田も2012年の河野宮、2013年の烏丸(ともに元・横浜)に並ぶマーメイド・リーグ最多タイの11セーブ目。
一方で、東京は前節の大阪戦に続いて完封負け。8月31日試合から数えて20イニング連続無得点、おまけにシ・リーグとマ・リーグの両方のチームの優勝を見届けることになるという屈辱にまみれた試合となってしまった。先発の五五一も昨年度の川浜(横浜)を抜く6連敗。残り試合数の都合上、今シーズンの登板機会はもう無いため0勝でのシーズン終了が確定してしまう。おまけに第19節(6月19日)からの4試合の登板で29回1/3を投げてすべてQSを達成するも、その間の味方の援護はわずか2点というあまりにも報われないシーズンとなってしまった…。

責任投手・本塁打

[勝] 白 石 2勝2敗
[S] 十和田 1勝11S
[敗] 五五一 6敗
[本]

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2014年09月07日 13:14