2014年9月17日大阪-熊本4回戦

スコア

リーグ交流戦 大阪-熊本4回戦 (大阪3勝1敗)
熊本 0 1 1 0 0 1 2 1 0 -6
大阪 0 1 0 2 0 0 4 1 X -8
(熊)毒島、牧野、●小村、K.G、牛島、犬飼 - 葛木
(大)大川、○アニス、H羽田、S川澄 - 黒瀬、柳ケ瀬

選評

前節でついにマ・リーグ2位確定を決めた熊本。この試合に勝利すれば、シーズンを勝ち越しで終えられる試合だけに気合も十分。大阪も、目先のチャンピオンシップを占う重要な試合だ。
熊本の先発は、最多勝がかかる毒島が予想通りの登板。一方の大阪は、同じく最多勝がかかっていた三浦が有力視されていたが先発に指定されたのは大川。そしてバッテリーを組むのは6月25日(第24節)以来の試合出場となる黒瀬!スタメンの出場はなんと4月16日(第4節)以来だ。

立ち上がりの1回は、大川、毒島両投手が三者凡退に抑える。

2回表、熊本の先頭打者・福田がヒットで出塁すると、続く横川はバントで送って一死2塁。ここで迎えたのは首位打者のタイトルを争う姫ノ島がタイムリーヒットを放ち熊本が先制に成功する。
その裏、大阪も負けじと阪宮、鞘ヶ谷の連続安打で1塁2塁のチャンスを作ると一死から伊勢谷がセンター前へのタイムリーヒットで同点!さらに続く逆転のチャンスで迎えたのは黒瀬!!…しかし、ぼてぼてのファーストゴロゲッツーに終わりイニング終了。大阪ファンから猛烈なブーイングが飛び交う。

3回表、熊本は一死から葛木がヒットで出塁すると続けざまに二盗・三盗を決めてチャンスメイク。ここで服部が苦手なスクイズバントを決めて1点を奪取。熊本が勝ち越す。

4回裏、大阪は二死1塁3塁から先ほどゲッツーでチャンスを潰した黒瀬が毒島のきわどいところに入るストレートをうまくレフト前へ運ぶ同点タイムリー!今度は一転、汚名返上のヒットを決めた。さらに続く岡田がすっぽ抜けたチェンジアップを左中間へ運ぶ逆転のタイムリーツーベース!大阪へムードが傾く中で迎えた打者は最多安打のタイトルがかかっているカミュ。カミュの当たりはライト前へのポテンヒットとなるが、ここでライト・大塚が好返球を見せ、3塁ランナー・黒瀬と熊本の捕手・葛木が本塁上でぶつかるクロスプレー!!黒瀬の怪我お構いなしの「殺人タックル」を葛木がその巨躯で正面からガッチリ受け止め、見事にタッチアウト!元格闘家の本領発揮である。

6回表、熊本は先頭打者の葛木が再びヒットで出塁すると、またもや二盗・三盗を決める!PGB記録の1試合4盗塁を早々と決めてしまったが、続く服部は再びスクイズを敢行するも、大川の絶妙なシュートをポップフライにしてしまいアウト。しかし、次の水沢が「バントお手本」を見せんとばかりに上手く転がすスクイズで熊本が追加点をゲットし、再び同点に持ち込む。ここで迎えた4番・福田のレフト線への大きな当たりは、レフトの宇佐美が滑り込んでキャッチしてアウト。大阪も逆転は許さない。
6回裏、大阪は先頭打者・伊勢谷がヒットで出塁すると二死を挟んで迎えたカミュが右中間へのヒット!しかし、ライト・大塚のレーザービームで3塁を狙っていた伊勢谷をタッチアウトに仕留める。

7回表、大阪は大川を下げて二番手・アニスをマウンドへ。しかし、先頭打者の横川に四球を与えると盗塁も許してしまい、いきなりのピンチ。姫ノ島こそレフトフライに打ち取るも、続く打者は本塁打王を確定させ、さらに首位打者・打点王の三冠を狙う武雷。ここで武雷はセンターオーバーのタイムリーツーベースを放ち、熊本が勝ち越しに成功!さらに二死から大塚のタイムリーを放ち大阪を突き放す。
7回裏、先頭打者の宇佐美にストレートでの四球を与えた毒島を、疲れが見えてきたと判断した熊本ベンチはここで二番手・牧野にスイッチ。しかし、迎えたアリシアにライトオーバーのタイムリーツーベースを打たれてしまう。続く鞘ヶ谷は凡退に抑えるも、調子が悪いと判断したのか早くも牧野を下げて小村を投入。しかし、バッター・阪宮にストライクが中々入らず、なんとかうまいところへ投げたストレートを阪宮に狙い撃ちされ、同点に追いつかれてしまう。熊本はまたも小村をすぐにひっこめ、K.Gをマウンドへ。しかし、迎えた又丸に放った初球をピンポイントでフルスイングされ、ライトスタンドへと消える特大ツーランホームランで大阪に逆転を許してしまった!

8回表、大阪はアニスに代わり、今季は先発ローテの一角だった羽田を登板させる。しかし、先頭打者の葛木がまたもヒットで出塁後、盗塁でセカンドを陥れ、なんとこれで1試合5盗塁!さらに当然のように三盗も敢行!しかし、ここまで葛木にいいようにされ続けてきた黒瀬が怒りのスーパー送球!!捕球した又丸のグラブから今までに受けたことが無いような轟音が響き、葛木はタッチアウト!葛木、1試合6盗塁達成ならず。
8回裏、調子の悪いK.Gは先頭打者のカミュにストレートの四球を与えてしまいここで降板。牛島が五番手として登板するも、ここでカミュが葛木へのお返しと言わんばかりに二盗・三盗を連続で決める。ランナーに気を散らされた牛島の5球目は、葛木の頭を超える大暴投!カミュが生還し、点差を3に広げる。一死からアリシアにも四球を許した牛島はここで降板、犬飼が鞘ヶ谷、阪宮を抑えてなんとかこの回を終了させた。

9回表、大阪は、守備固めで捕手に柳ヶ瀬、二塁に加賀、右翼に刺巻、中堅にダリアを備え、万全の状態でクローザー・川澄をマウンドへ送る。川澄は味方の守備の援護を受けながら二死まで持ち込むが、迎えた姫ノ島にヒットを許すと、登場した代打・前田にもヒットを打たれて1塁2塁のピンチ。ここで続いて代打で登場したのはここぞというときに頼れるキャプテン・井内!井内は期待に応えて左中間へ落とす技ありのタイムリーヒットで1点を返す!そして、ここで迎えたのは今試攻守で活躍している大塚!!しかし、川澄は怯むことなく大塚を三振に仕留める!!大阪、今季最終戦を白星で終了した!

大阪は、宇佐美が首位打者と最高出塁率、阪宮が本塁打王と打点王、カミュが最多安打と、盗塁部門以外の全ての打撃部門を総なめにした。特に阪宮の37打点は昨年度の豊川(横浜)に並ぶPGB最多タイ記録となった。投手では、川澄が13セーブを挙げて御剣(福岡)、長峰(東京)を躱して単独最多セーブを記録した。また、最多勝がかかっていた三浦は登板機会が無かったため、最多勝は神波(東京)で確定となった。
一方、熊本は悔しすぎる二シーズン連続の負け越し終了。毒島も勝利をあげることができず、この時点で桃園(広島)の単独最多勝が確定。打者部門では、武雷が本塁打王と一緒に打点王も獲得(広島・高倉と同時タイトル受賞)した。また、葛木が1試合5盗塁のPGB新記録を樹立したものの、盗塁数では同チームの水沢の19個にわずかに及ばず18個でフィニッシュ。水沢の盗塁王が確定した。8回の三盗さえ決めていれば…。また、姫ノ島も4打数2安打の打率.333を記録したが、同じく打率争いをしていた青木(広島)が4打数3安打の.340でわずかに姫ノ島を躱した結果となった。


責任投手・本塁打

[勝] アニス 3勝2敗
[S] 川 澄 2敗13S
[敗] 小 村 1勝1敗
[本] 又 丸 4号②(K.G)

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2014年09月22日 21:59