2016年6月29日横浜－大阪4回戦

スコア

リーグ交流戦　大阪－横浜４回戦　阪神甲子園球場（大阪１勝３敗）
横浜　０１０　１００　００２－４
大阪　１００　００１　００１－３
（横）柳生、唯川、H宇迦乃、H紗知、○真喜城、Sサンダース－真中、高城、真中
（大）本庄、H沢渡、●川澄－鹿島、ベティ

戦評

　大阪の本拠地、阪神甲子園球場で行われる大阪対横浜の第４回戦。
　先発はお互い１勝２敗同士の柳生と本庄。

　初回、２番池咲の打球をショートカミュがまさかのエラーをすると、続く３番宮島の打席で暴投をしてしまいいきなり一死二塁のピンチを迎える。しかし宮島を三振に切って取ると、４番アレックスもセンターへと打ち取りピンチを凌ぐ。
　その裏、一死からカミュが先ほどのエラーを取り返すようにヒットで出塁し、すかさず盗塁を決める。先ほどの横浜の攻撃と同じように一死二塁の形を作り、迎えるは３番善行寺。難しいコースのシュートをうまくセンターへと運びタイムリーヒットで大阪は先制点を入れる。
　しかし回が変わって２回表、横浜もすぐさま攻勢に出る。先頭の岩本の打球はセンターダリアのファインプレーで阻まれるものの、豊川がセンターへのヒットで出塁。続く三柴はショートへの凡打へと終わるものの、ランナーが走っていたため送る形となり二死二塁と同点のチャンス。さらには次のバッター囲に四球を与えてしまうと、９番高城がレフトへのタイムリーツーベースを放ち２塁ランナーが還って同点。なおも二塁三塁のピンチも、伊達成実を三振に切り同点で抑えた。

　３回裏、大阪は勝ち越しのチャンス。１番から始まる好打順で、先頭の森下がツーベースを放ち無死二塁。しかし柳生も粘りの投球を見せる。２番カミュを三振にきると、先ほど先制タイムリーの善行寺をレフトへの凡打に打ち取りツーアウト。そして４番伊達の放った打球はライトへのいい当たりも、妹の伊達成実がファインプレー。試合では情は挟まないと、伊達成実の好守備で大阪のチャンスを潰す。
　４回、試合を動かしたのはまたもこの人。一死から三柴と囲が四球で出塁すると、一死一二塁のチャンスで高城がセンターへのタイムリー。今日２本目のタイムリーで横浜が勝ち越した。

　そして６回裏、横浜のマウンドには柳生に変わって唯川が上がるも、大阪打線はそれを捉える。一死から阪宮が四球で出塁するとすかさず盗塁を決め得点圏へと進む。すると続く右川がセンターへのタイムリーを放ち同点に追いつく。さらには二死から川浦がライトへのヒットを放ち二死一二塁の逆転のチャンス。続くダリアがいい当たりを放つも、セカンド三柴が内野安打に止めるファインプレー。抜ければ逆転かという打球に食らいついた。二死満塁というピンチで横浜は投手交代。定石通り、左の森下に対し左の宇迦乃を起用。そして見事にライトへの凡打へと打ち取り、満塁のピンチを脱した。

　７回、８回はどちらも攻撃がうまくつながらずに無得点。同点のまま最終回へと突入。
　９回表、大阪は逆転を信じてマウンドに守護神川澄を送る。しかし川澄、この場面で先頭囲にヒットを許してしまい、いきなり逆転のランナーを出してしまう。横浜はすかさず代走の山元を起用、そして盗塁を試みるもベティが山元を刺した。無死からの逆転のランナーを刺した大阪に完全に流れはいったかと思われたが、首位横浜の意地を見せる。続く高城がヒットを放ち、続く伊達成実を代え和泉も連続のヒット。池咲がそれをきっちりと送りバントを決め、二死二三塁の大チャンスを託されたのは、新人ながらオールスターに選出された宮島。その期待に応えるかのようにレフトへのタイムリーを放ち一気に２点を追加。この局面で値千金の働きを見せる。さらにはアレックスもライトへのヒットを打つが、続く戸塚の打球をライト阪宮がファインプレー。横浜にあった流れをこちらに引き寄せるプレーで大阪は９回裏の攻撃へと移った。

　そしてマウンドに上がるのはもちろん、横浜の守護神サンダース。しかし大阪も自分のチームの守護神を打たれ、意地を見せた。
　一死からダリアが四球で出塁すると、すかさず盗塁を決め一死二塁。さらには森下がレフトへのヒットを放ち一死一三塁のチャンス。続くカミュがライトへの犠牲フライを放ち、守護神相手に１点差までと詰め寄るも、サンダースも気迫のピッチングを見せ善行寺を三振に取りゲームセット。

　お互いに守護神から点を奪うという意地を見せた試合だったが、大阪は僅かに及ばず敗北。
　対する横浜は接戦を制し、眼下に迫ってくる熊本とのゲーム差を２のままとした。