2016年7月31日熊本-福岡6回戦

スコア

交流戦 熊本-福岡 6回戦 別大興産スタジアム(福岡4勝2敗)
福岡 001 000 000 02-3
熊本 010 000 000 00-1
(福)野崎、H諸星、H宇佐美、H高島、○力田、S御剣龍-皇后崎
(熊)多田、H土神、H白縫、●アリス、若林、上条-溝渕

戦評

 大分の別大興産スタジアムで行われる、今季最後の熊本と福岡のカード。
 熊本の先発は今季初登板では8回無失点の投球を見せたルーキー多田、対する福岡はリーグトップの勝数、リーグ3位の防御率を誇る野崎が先発。

 初回に福岡は先制のチャンス。先頭の敷島がヒットで出塁するとすかさず盗塁を決め無死二塁。しかし続く日野、大友、古宿を打ち取り初回のピンチを抑え無失点にしのぐ。
 一方、野崎はいい立ち上がりを見せる。先頭の蒼守の打球をショート竹之子がファインプレーでアウトを取ると、そこからいいリズムが生まれ続く水沢、四五七を三振に奪い初回をあっさりと終える。
 2回裏、一死で迎える姫ノ島。甘く入った球を見逃さずにスタンドへ放り込んで熊本先制。チーム初のヒットがホームランとなり貴重な1点を入れる。
 しかし変わって3回、福岡もすぐさま反撃。先頭の竹之子が弾き返した打球はそのまま伸びてスタンドイン。お返しと言わんばかりの一発ですぐさま同点となった。

 4回、再び熊本はチャンス。武雷、横川などのヒットで二死一三塁のチャンスを作るも、続くドラエモフの打球をショート敷島がチームを助けるファインプレー。福岡はなんとかピンチを凌ぐ。
 さらに5回にも熊本は蒼守のヒットで二死二塁と得点圏にランナーを進めるも、3番四五七が凡打に倒れ無得点。6回にも姫ノ島がヒットで出塁し一死一塁となるもランナー進むこともできずに無得点。ランナーを出すもあと一本が出ずに野崎を攻めきれない。
 反対に多田は打線の援護を待ち好投を続ける。初回、2回に出た3本のヒット、そのうち1本はホームランで同点とされたが、3回以降はランナーを一人も許さないパーフェクトピッチングを見せる。

 7回、ようやく福岡も勝ち越しのチャンス。二死からアリシアがセンターへのツーベースを放ち二死二塁。しかし多田が踏ん張り皇后崎を凡打に打ち取り試合は同点のまま進む。
 8回にも再び福岡にチャンスが巡ってくる。一死から竹之子の打球をセンター姫ノ島がエラー。その間に竹之子は二塁まで進み一死二塁の一打勝ち越しのチャンス。しかしここでも多田は粘りを見せた。9番海月に厳しいコースで攻め三振を奪うと、続く敷島にも厳しいコースを攻めショートへの凡打へと打ち取った。
 その裏、今度は熊本が勝ち越しのチャンス。二死二塁で迎えるバッターは、今日先制のホームランを放っている姫ノ島。一打がでれば勝ち越しという場面だが、マウンド上の宇佐美が踏ん張り、姫ノ島から三振を奪った。
 そして9回、熊本は多田を信じ9回のマウンドにも送る。先頭の日野は三振に倒れるも、続く大友がツーベースを放ち、さらには代打神本の打球をファースト福田がフィルダースチョイスで一死一三塁。外野フライでも1点が入る場面で、バッターは今季好調のアリシア。変化球を捉え、打球はレフトへの浅めのフライ。サードランナー大友はそれを見てタッチアップのスタートをきるも、レフトドラエモフが見事な送球を見せホームタッチアウト。ダブルプレーとなり無得点で9回の表が終了する。
 その裏、福岡はマウンドに高島を送る。先頭バッター佐屋木を三振に切るも、続く横川の打球をサード日野がエラーで一死一塁とサヨナラのランナーを出してしまう。迎えるバッターは先ほど好送球を見せたドラエモフ。しかしファーストの併殺へと倒れ試合は延長戦までもつれ込んだ。

 延長10回、熊本は先発多田に代え土神を投入。先頭皇后崎を三振に切って取るも、続く金色にヒットを放たれる。しかし続く左の竹之子に左の白縫を投入し、ピッチャーへの凡打へと打ち取ると、代打野村を三振に切って取りスリーアウト。
 福岡はマウンドに力田を送り込む。一死から蒼守のスリーベースが飛び出て一死三塁とサヨナラのチャンス。しかし力田も粘りを見せ、水沢を三振に切ると、続く福田の打球をセンター金色が値千金のファインプレー。サヨナラかと思われたこの場面で見事な守備で試合をつないだ。
 11回、熊本のマウンドにはアリス。一死から風間がヒットで出塁し、すかさず代走の村坂が盗塁を決め得点圏にランナーを送る。そして3番大友の打球をサード水沢が痛恨のフィルダースチョイス。アウトカウントが増やせず一死一三塁と福岡は勝ち越しの大チャンス。ここで熊本ベンチは動きなんと若林を投入。ここで点が取れるか、抑えれるかで大きく試合の行方が変わるターニングポイント。迎えるバッターは神本。若林のフォークを見事にライトへ運び、タイムリーヒットで福岡は勝ち越しに成功。なおも続くアリシアもセンターへのヒットを放ち一死満塁のチャンス。若林はアウトを取れずに降板、上条が代わってマウンドにあがる。しかし皇后崎に押し出しの四球を与えてしまい、この回2点目となる痛い追加点を与えてしまう。続く金色、竹之子は抑えたもののこの回2点を与えてしまった熊本。

 最終回、長かった試合を終わらせるべく福岡の守護神、御剣龍がマウンドにあがる。しかし、先頭の武雷を凡打に抑えるも、続く姫ノ島にスリーベースが飛び出て一死三塁。もう一波乱があるかと思われる試合、続く佐屋木が放った打球はセカンドへの凡打となり、走っていたサードランナーがアウトになり二死一塁。それでも熊本は意地を見せる。続く横川がヒットを放ち二死一二塁。同点のランナーをだし、一発が出ればサヨナラという場面で代打天羽。126kmのストレートを弾き返した打球はレフト大友ががっちりキャッチして試合終了。
 これで御剣龍は自身の持つ連続S記録を更新、さらには長峰(現・東京)の持つシーズン最多セーブ記録、16Sへと並んだ。

 好投の多田を打線が援護できずに熊本は痛い連敗。
 福岡は次節からの本拠地での優勝に向けて勝利を重ねた。

責任投手・本塁打

[勝] 力 田 3勝1敗
[S] 御剣龍 16S
[敗] アリス 1敗
[本] 姫ノ島 4号
竹之子 3号

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2016年07月31日 16:56