■黒剣のクロニカ 登場人物:
■フラン
コフ人 コフスス 奴隷と貴族の息子。
黒剣家の三男。 文字が読める。
8歳の時に、麦畑に放火し、農園を管理している奴隷=祖父を殺される。
その様子を、オウメスに見られている。
父はフォロタス 長兄ににトウメス 次兄にオウメスがいる。
友人に難民街にいるウラミ、ウラミの妹がいる。 恩師にジジウムがいる。 ダリスは再生。 ダリドは不明。
8歳の時に、麦畑に火をつけ、その責任によって、母方の祖父が処断される。 同じ頃に、父に母親を撲殺された。
13歳の時、オウメスの宿題をやることになる。 トウメスにコフ市の神殿に使いに出される。
15歳の時に家庭教師のジジウムと別れる。 トウメスからヤニア市に使いに出される。
トウメスの結婚の申し出を断ったヤニア家から、フランを婿候補に選ばれる。その事で、トウメスが激怒。追われる形でコフ市を出る。
■根拠ログ
農園を管理している奴隷=奴隷頭=僕の母の父=祖父 p11
戦争をすれば勝つ国もあれば負ける国もある。母方の国は後者だった。 コフと戦争し負けた。 p14
僕の場合、父親は貴族だったが母親は奴隷だった。 p14
コフススからすると血というものは混ざらないものらしく、僕は貴族の子と奴隷の子、双方の扱いを受けることになった。 p15
父のいないところでは、バッタと呼ばれ蔑まれた。 バッタ、うまいと思うんだけどな p15
僕もそうだった。 八つまでは ところが奴隷の母が父に撲殺された。 p15
どういう内容であれ手紙は貴族の一大事、いいのかなあ、バッタと呼ぶような奴に
こんな重要なもの渡して。あんたは知らないかもしれないけど、僕は酔狂な次兄のせいで
文字が読めるんだぜ。
僕はこの難民や難民街に暇を見つけては入り浸っていた。貴族の子なので平民の友達は
できないし、奴隷の子なので貴族の子供とも付き合えない。 奴隷は僕に気を許せない。
でも孤独は嫌だと思えば、こういうところに頼るしか無い。
黒剣は関係ない。血筋だとしても母方だよ。 p186
僕は葡萄酒は好きではなかった。 p53
フラメスさま p69
若様ほどの美貌なら槍や弓で死ぬことはありますまい。敵は生け捕りをこそ望むでしょう。p144
皆びっくりしていました。すごい速度で怪我が治っていくので p224
僕の身体に何が起きたのか・・・
ダリスでしょ。
僕のダリスは分かった。 再生らしい。 傷の直りが速い。 p225
■オウメス
10歳の時、フランの麦畑の放火を見ている金色の髪をした次兄
コフ市の黒剣家の次兄。 何人かの奴隷を持っている。 体格の良い奴隷はイタディスに殺される。
イタディスによると美少年を集めているらしい。 フランに対して性処理をさせることがある。、
■根拠ログ
綺麗な顔をした、太陽神によくたとえられる金色の髪をした兄だ。
僕より二つ上で、この時10歳。 名をオウメスという。
光り輝くものという意味だ。 p10
兄は立ち上がって、帯を緩めると、自分の服をめくり上げた。 年齢不相応の大きな竿で、表面は赤黒く、美しい兄の顔とは全く違っていた。
「舐めろ。歯は立てるな。そしてこれからは、僕のものとして忠勤にはげめ。」p12
オウメスは肉を食べないのでこういう食事にp53
コフの実権はオウメスという人物が握りました
選挙を排して王政を敷くそうです。またすべての貴族は財産没収とか。
そっちは想像もしてなかった。 貴族抜きで平民と王様だけの国なんか聞いたことがない。 p225
これで兄が宿題をさぼるようなタマならどうにでもやりようはある気がするのだが「、ところがそうはいかなかった。
兄は兄で、きちんと宿題をやっている。 p13
頬杖をつきながら少し笑った。 家の中ではめったに笑わないこの男にしては珍しい。
オウメスが持っていた体格のいい奴隷が殺されて倒れていた。
「邪魔なので殺しました。」(イタディス)p84
オウメスの体格のいい奴隷
僕に嫌味を言ったりする人だったけど、命令されたとはいえ、怪我の治療もしてくれたんだよな。p84
「美女を集めるとかですか?」
「美少年でもよろしいが、オウメスのように」p92
■トウメス
黒剣家の長兄。 十五で勇士と呼ばれ、十九歳(フランが13歳の時)にして既に数百人の戦士を倒しているという。
ダリスは、怪力。 ダリドは牛人。 フランが15歳の時は、おそらく21歳だと思われる。
優秀で、ほとんど外征をしているため、あまり家にはいないらしい。 ヤニアの小百合家の オルドネーに対して運命の出会いを感じているらしい。
コフとヤニアとの戦いで戦死する。
■根拠ログ
トウメスは、コフの勇者だ。 戦争のたびに大活躍し、齢十九にして既に数百人の戦士を仕留めたという。
貴族の子らしからぬ、最前線に立って戦うところから市民の人気も高いという。
ダリスは、怪力。 ダリドは僕も知らない。 p17
金壺眼で髪は銀髪だ。背は異様に高くて父に似ていた。
十五で勇者と呼ばれた彼は、今や多島海でも高名な勇士になっているp47
金の牡牛の兜をつけているのは、トウメスだろう。p162
牛人、それがトウメスのダリドだ。 p167
そもそも、普通に考えればトウメスは優秀だろう。 間抜けを出世させるために他国が
数百の首を長兄に差し出すとは思わない。 彼らは鉄貨一枚でも自国の損を許せない性質だ。
そいつらを数百も殺せているんだから、長兄は長兄で優秀だ、というわけだ。
長兄は外征ばかりで家にはほとんどいない。 それで居室の中には個人の人となりを
感じさせるようなものはなく、ただ使い込まれた鎧や楯だけが、個性らしきものを見せていた。
女の匂いもしないというのは、驚きですらある。何をしに帰って来てるんだろう。p28
長兄に貰った銀貨などは、僕と反乱難民が繋がる証拠になるはずだったんだろう。
所が、僕が帰りに難民街に寄らず、その後も難民街を避けていたせいで、あてが
外れたというわけだ。 あてが外れたのなら外れたで次の策に移ればいいのに、
トウメスは馬鹿なことに難民に戦争を仕掛けてしまった。p35
運命の出会いを感じたとは本人であるトウメス談話だ。 p59
■ウラミ
コフの難民街に住むフランの友達。カンナという妹がいる。 フランが13歳の時、15歳。
フランが13歳の時、トウメスが行った難民街の焼き討ちの際に死亡したと思われたが生きている。
トウメス死亡後は、黒剣家の家宰になった。
■根拠ログ
ウラミという僕より二つ上の人物だ、
母方の国の出なのだが、コフと母方の国が戦う前に難民として流れ着いたので奴隷化されることもなく、ここにいる。p23
ウラミは、浅黒い肌によく映える歯を見せて笑いかけた。p24
彼のダリスが医術方面で大変有用なせいだった。 p23
ウラミの妹は僕と同い年 p24
ウラミやその妹が地下の国で涼しくやっていますように p68
カンナはウラミの妹の名前だった。 p149
カンナは死んだのかp149
ウラミさまは生きています。 p150
難民による復讐です。p150 その指導者がウラミ
コフの実権はオウメスという人物が握りました
選挙を排して王政を敷くそうです。またすべての貴族は財産没収とか。
そっちは想像もしてなかった。 貴族抜きで平民と王様だけの国なんか聞いたことがない。 p225
家宰の名はウラミです。 p225
■カンナ
ウラミの妹。 死亡したらしい。
■根拠ログ
カンナはウラミの妹の名前だった。 p149
カンナは死んだのかp149
■イリューイリド
曇天神殿にいる神官の見習いの女の子。 ドリド(木の精)。
ダリドは、ドリド ダリスは人形使い。
水と太陽があれば休める。 夜は光がない為活動できないらしい。
松の木の妖精。
■根拠ログ
次に私は、カンナの親友でした。p149 私=イリューイリド
イリューイリドは、僕を睨んだ後、畳んでおいた服の中から木の人形を取り出した。 三体置いて
手をかざす。 木の人形が立ち上がって並んで踊っている。
私のダリドは、ドリド、ダリスは木の人形を操ることです。大きい人形も扱えますし、数千くらいなら
すぐに扱えます。 まあ火に弱いのですけど・・・・・でも、兵士としてもなかなかの働きができます! p187
人形遣いのダリス
イリューイリドは木の人形を自在に複数操れるんだよね。
はいっ
ある程度数が揃ったら人形で人形を作ればいいと思うんだけど、それで鼠算的に数が増やせると思うんだ。
最初に20体あれば、四回作る時間で320になると思うんだけど。
イリューイリドは雷に打たれたような顔をしている。 なるほど。自分のものであろうと、ダリスの使い方を分かっていない
時はあるらしい。 p195
水と太陽があれば休めます。 p196
遅い夕食には、イリューイリドが姿を見せなかった。 夜には太陽の光がなくて活動できぬらしい。 p198
イリューイリドは頭から生えた大きな葉を僕にくれた。葡萄の葉に見えるが違う気もする。これで股間を隠して戦うことになったがp207
■ジジウム
フランが13歳頃から、黒剣家に仕えている家庭教師。 主にオウメスの家庭教師。
■根拠ログ
二年と少し我が家に仕えてくれた。 オウメスの後ろに控えていた僕の先生。
人馬は博学だというけれど、ジジウム先生は特別に博学だった。特に海の生物について詳しい。 p38
ジジウム先生は、家畜全般に否定的なようだった。p39
ジジウム:私は東の生まれでね。多島海を包むアトランの車、さらにその東に接続する東大陸にある p42
知識や発見を、ただの知識や発見として、持っていることは、とても大切なのだよ。 世の平穏のためにね。 p44
人も精神も、穢れるとすればそれは自らの行いによってのみだ。 他の何を以ってしても、精神は穢れたりはしない。p46
ジジウム先生はなんと言ったか。
丸み帯びた世界の裏側でも人が落ちないのは、中心に何かがあって見えない力で万物を引っ張っているからだろう。
そう思ったら、身体勝手に動いた。 万物を引っ張る力を味方につけて、僕はトウメスの足元に体当たりした。 p220
厩舎を改造した先生の家、その前に先生が荷物を背負って佇んでいるのが見えた。
■イタディス
トウメスに代々仕える奴隷。 妻、息子、娘、孫が居り、それらは全員トウメスにより殺された。
フランに仕えている。
最終決戦でトウメスの心臓を執拗に剣で突き刺した。
■根拠ログ
下を歩くトウネスの部下が口を開いた。元々は父がつけた古くから兄の部下で、武人らしい立派な体つきをしていた
年齢は50にも届こうとしていた。 名前はイタディスという p66
息子も妻も娘も孫も、よくもみんな殺してくれたな。坊ちゃん。俺がなくした家族の分だけ突いてやるから
それまで死ぬんじゃないぞ。 p221
■オルドネー
ヤニア市の小百合家の姉妹の内の妹。
コフのトウメスに結婚を申し込まれたが断っており、代わりにフランと結婚することを望んでいる。
姉と相談し、水鏡を見ており、ダリドを得る。 ダリドは白い鳥。 フクロウ。
半分鳥半分人などではなく、完全に鳥というフランが言うには珍しい例らしい。
家宝の鏡を持っており、これを使うことでダリド、ダリスを得たようである。
■根拠ログ
ヤニアの当主は、死んでいる。 p97
ヤニアの当主は死んだのは2年前 それからずっと死を隠し通してきた。p97
おそらく彼女のダリスの力によるものだろう。
姉と一緒に妹も水鏡を見た可能性が高い。 ダリドもダリスも秘密にするのが世の習いだから教えてくれというのも難しいp137
オルドネーのダリド 鳥 p172
半鳥半人などではなく、完全な鳥だ。これは珍しい。 p172
見たこともない素材でできた鏡をオルドネーが出してきた。
小さい手鏡だが、金属を磨いた鏡ではありえないくらい、綺麗に僕の顔が映っている。
はるか昔に沈んだアトランティスの遺物か何かか。 p181
鏡に映る僕の姿がぐにゃりと歪んで、そして元に戻った。 p182
水鏡って、水じゃないの?
ああ、神殿においてあるのは、そうですね。 これはうちの家宝なんです。 p182
■イルケ
ヤニア市の小百合家の姉妹の内の姉。
姉妹で相談し、水鏡を見て、ダリドとダリスを得る。 ダリドは人馬。
人馬になってから、食べているものは草が中心になっている。それまでは肉が中心だった。
貴族の子女の為、貴族とは、話が通しやすいらしい。
■根拠ログ
人馬って一日に二時間寝ればいいの p94
ダリドが人馬だったの。 p103 (イルケの)
食べているものは大きな皿に山盛りの草だった。火も通していない。
この体になってから、こういうものが好きになったの
昔はお肉ばっかり食べてたんですよ。p126
イルケに頬を引っ張られた p141
イルケは貴族の子女なので話が通しやすい。 p204
粗末な細長い麻の布に穴を開け、頭からかぶって紐でまとめている姿ながら
槍を持っているところからして、戦士なのだろう。p69
栗色の髪は長く、馬の尻尾のように頭の後ろでまとめている。p69
イルケは格好が格好なので人前に出ないという。対外的な仕事はオルドネーがやるとのこと。
暇といえばイルケも暇だった。掃除や洗濯、湯浴みのお湯運びなど、奴隷にさせるような仕事も
彼女はやっている。
■曇天神殿の神官 ウォホス
コフの曇天神殿にいる松の木の神官 ドリド(木の精)
ダリスは、木製品の出現で、でたらめなことに一部が木製というだけでも問題なく武器などを出現できる。
■根拠ログ
見事な松の木が並んでいる。 p25
ドリドの神官は普段木の姿で神殿を守っているようだった。 p25
私は曇天神殿に使える神官 ウォホス p25
神官は、手なのか枝なのかを振るうと、次々と武器を出現させた。 空中に剣が、投げ槍が、槍が、楯が
次々と浮かんでは落ちて積み重なる。 p26
この神官のダリスは、木製品の出現で、でたらめなことに一部が木製というだけでも問題なく出現させることができるらしい。p26
■四代前の黒剣当主
四代前の黒剣の当主 多島海最強の英雄といわれていた。逃げ足についても一であったという。
戦いは勝てる時にしか勝てない。が口癖だったようだ
■根拠ログ
いやそうではなく、迷わず逃げると言ったのが潔くて面白かったのです。
今から四代前の黒剣当主がそういう感じの方でした。
多島海最強の英雄と言われて下りましたが、逃げ足についても多島海一で・・・・。
その人本当に英雄なのか
なに称号は、他人が勝手につけるものです。 その方の口癖も、戦いは勝てる時にしか勝てない。だったそうです。 p108
■黒剣家の兄弟の父 フォロタス
フランの父親 貴族。
奴隷のフランの母を撲殺した張本人。
トウメスによって殺害される。
■根拠ログ
奴隷の母が父に撲殺された。 僕が父の前で粗相したからだというが、それはとってつけた言い訳だと思う。p16
女奴隷に給仕させて、気に入ったらおっぱじめるような趣味を持つ父の子供とは思えないような質実剛健さだ。p52
もっとも父は、女目当ての戦争をやりすぎて軍費がかさみ、貴族としての力を落としてしまった。 今や黒剣家は中くらいの貴族に過ぎない。p59
私はコフスス、黒剣家のフラメス 父の名はフォロタス 兄の名はトウネス p120
父が情けない声を上げながら逃げるのが見える。 p215
■フランの母
もともと太陽神を信仰していた都市国家にいたようだが、黒剣家、コフとの戦争に負け、奴隷としてコフに連れてこられた。
フランが8歳の時に、父 フォロタスにより殺される。
■根拠ログ
戦争をすれば勝つ国もあれば負ける国もある。母方の国は後者だった。 コフと戦争し負けた。
二度と耕作できぬように畑には塩が撒かれ、国民は赤ん坊まで根こそぎここコフに連れてこられた。
国は滅亡し、今はコフの戦勝記念碑の中にしか名前は残っていない。p14
母方のもうなくなった国では、太陽神が最高神だった。p24
そういえば、貰った銀貨の中に太陽の刻印が打たれたものがあったな。p24
丈夫が一番、器量もよすぎては不幸になるだけだ。 僕の母がそうだった。 p72