黒剣のクロニカ 地域

■地域


■多島海(たとうかい)



■根拠ログ
遥か往古、高度な文明を誇った。
アトランティス大陸は、海中に没した。
遺民たちは多島海各地に散らばり、幾多の都市国家を建設した。 (冒頭)

多島海最新を謳う幾何は先鋭化が進んでいて、線の太さはないものとして扱うようになっていた。 p13

コフに限らず、多島海はどこも奴隷の数が国力となっている。 例外はないと言っていい。
どこの国も、奴隷の確保の為、戦争を繰り返している有様だ。p14

僕は海を見た。茫洋と広がる内海は、いつも通りの静かだ。p41

僕は海を見直した。アトランの車の先の海には、波、というものがあると先生に習った事がある。 p43

僕は海を見た。綺麗な青い海。アトランの車の外の波のある海、まだ見たことのない国や生き物。 p44

基本的に性に奔放な多島海でも伝説級の特殊な趣味だ。 p75
多島海の西の方では後継者争いを避けて旅人を王にする都市国家もあるというし p200

▲アトランの車

■根拠ログ
ジジウム:私は東の生まれでね。多島海を包むアトランの車、さらにその東に接続する東大陸にある p42

黒剣のクロニカは偽書から着想を得たという設定のファンタジーで、舞台は地中海と海で繋がった別世界です。
よく創作では名前が出てくるアトランティスの滅亡から数百年後を描いています。
アトランティスというのはアトラス神由来の名前ですね。天を支える巨神です。そんな風にたとえられるほどの巨大な山脈を
持つ大陸が沈み、今は外延部の陸地であるアトランの車、それと多島海が残っていることになっています。(あとがき)


■都市国家


■コフ

市民軍が最大で20000以上いる都市国家 最高神は曇天の神

黒剣家他多数の市民と貴族と奴隷と難民がいる。 難民は街を作っており、難民街と呼ばれている。

曇天神殿、美の女神の神殿(娼館) がある。 


■根拠ログ
この地では、太陽神の人気は低く、神話でも人々が喜ぶような役柄は与えられていない。
つまり半ば悪役といったところ。 太陽の光が強いせいで、目の前には海が広がっているというのに大地は乾いている。
植物も乾いていて、火をつければ簡単に燃え上がってしまいそうだ。
海を背に広がる麦畑に火をつけた。p11

たくさんの船が見える 一本帆柱、三列の櫂、即ち軍船だ。 p14
ヤニア市と小競り合いでもあったのだろうか p14
櫂一本に三人の奴隷が使われる。一列十二対、三列三十六対の櫂がある船には、二一六人の奴隷が乗っている計算だ p14

コフは半島の先に作られた都市国家だ。 マウニア川の河口、良港とはとてもいえないような海岸のへこみを削って広げて
どうにか港にしている。
天支神アトラの恵みでも見つかった土地に入植したことになっているが、恵みというのは弱い先住民族がいたということに
等しい。つまり先住民族は滅ぼされ、コフが建国された。それが200年近く前になる。 p22

畑が途切れたら、もう領地は終わりだ。 領地の境界を示す石碑の横で先生を見送る。 p46


トウメスが強いのは疑いがない。 稼ぎはあまりないが、それは勝つために再投資しているからで、
だから純粋な戦力としてだけなら、黒剣家の戦力200だけでヤニアの市民軍2000どころか
コフの市民軍20000全部とも互角以上に戦えるだろう。


▲黒剣家


■根拠ログ

貴族は大体において市の郊外に本宅を持つ。それぞれが広大な農地を持っているんだから当然だ。 
さらに防御を考えて、だいたい崖の上に邸宅を建てる。 海から攻撃しにくく、陸からは坂道を上がっていかないといけない。
父の家がまさにそれだった。僕もそこに住まわされている。 (中略)市街地までは四刻(一時間)という所。p21


▲市街地

■根拠ログ

コフの市街地は貧しい身なりをした奴隷と難民でごったがえしている。
コフの市街地なのに、市民であるコフススがいないのは、彼らが戦争以外は全部奴隷に
任せているためだ。
計算上は市民一人が奴隷10人飼っているという話だから、仮に酔狂な市民が市街地に
出てきたとしても、目立たないだろう。


建市以来200年ちかく、この国は一度も奴隷反乱は起きたことがない。 p22
つまり一対10でも問題ないほどに、力の差がある。 というわけだ、いまいましいダリド、ダリスめ。

市の真ん中にある奴隷市場には近寄らず、p22
コフ市に居着いた難民の家々だ。p22


▲曇天神殿


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曇天神殿は、太陽神殿よりもはるかに人気が高い。
雲がなければ、雨も降らないということで、コフでは曇天神が最高位の神になっている。
他の都市国家では別の神が最高神だという。 母方のもうなくなった国では、太陽神が最高神だった。 p24

長くくねった階段を抜ける。小高い丘の上に建てられた曇天神殿には市民の姿がある。
見事な松の木がたくさん並んでいる中を抜け、石段を登り、四方に開かれた神殿の中に入る。p25

神殿は人間が住むところではないので壁がない。
おかげで四方がよく見える。湾を挟んで我が家だって見えるかも。p24

神殿の上には雲が渦巻いていて、確かに神がおわすことを示している。p25

▲美の女神神殿

■根拠ログ
娼館を兼ねた美の女神神殿に行ってもいい。 p26

 


■ヤニア


■根拠ログ
ヤニアが国力を増大させている。p54
ヤニアと言えば、隣市、隣国であり、ジジウム先生が向かった先でもある。p54
ヤニアの陸軍力など大したことはない。むしろ我がコフと同盟を結んで、その優れた海軍力を生かすだろう。p55

陸続きの隣の都市 p55

ジジウム先生を見送った境界を超えて、隣市であるヤニアの領土に入った。p66


ヤニアの市民人口は1万と聞いたことがあるから
民会に本来参加できない女性が半分として5000、そのうち四割が来ていることになる。p120

ちなみに奴隷は市民の10倍はいるはずだ。 p121

▲小百合家の館


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都市というのはどこも同じか。蝿が飛び回り、埃っぽくて臭い。
隣の都市国家とはいえ、代わり映えのなさに苦笑が出る。 違いといえば、貴族の館が市街地にあることくらいか。p67

僕の家の半分もない屋敷を指差される。 他の五階建ての建物より低いのは、高層階を他人に貸したりsていないせいだろう。
三階建てに見える。 
煉瓦を使わず、石材を組み合わせて作ってあるのは貴族風だが、建物の外観に彫刻などなく、質素に見える。
円形の屋敷というのが唯一目の引くところだった。p67

この屋敷は、中庭を囲むように建物が配置されている。中庭は立派で最低限の軍事訓練ができる規模を確保していた。p71

中庭を望む大きな窓がついた二階の部屋に案内される。当主はここで訓練を見ることができるというわけだ。 p71

▲ヤニアの神殿


■根拠ログ
市街地を望む丘の上の神殿に向かう。 p67
外交使節は、最初に神殿に詣で、神官に用件を伝えた後で目的地に向かう。
多島海一般では、こうすることで神を敬いつつ、市全土に情報を流すのが常だった。p67

この市の最高神は、月の女神だった p68
神話では、水浴びを覗いた不埒な狩人を矢で射殺した女神ゆえ、ご利益がありそうな気がした。p68
(推測:おそらくギリシャ神話の月の女神 アルテミスのことだと思われる。)

神殿前の広場は、普段は競技場になっているようで、走るのに向いた砂地になっていた。 p120


■フランの母方の国

■根拠ログ
戦争をすれば勝つ国もあれば負ける国もある。母方の国は後者だった。 コフと戦争し負けた。 
二度と耕作できぬように畑には塩が撒かれ、国民は赤ん坊まで根こそぎここコフに連れてこられた。
国は滅亡し、今はコフの戦勝記念碑の中にしか名前は残っていない。p14
母方のもうなくなった国では、太陽神が最高神だった。p24
そういえば、貰った銀貨の中に太陽の刻印が打たれたものがあったな。p24

■ジジウム先生の生まれの地


■根拠ログ
ジジウム:私は東の生まれでね。多島海を包むアトランの車、さらにその東に接続する東大陸にある p42

 


 

最終更新:2017年01月03日 02:46