●貴族
都市国家の市民の内の有力者が貴族になる。 広大な農地を持っている。
貴族や貴族は、生活に必要なことのほとんどを奴隷にさせており、暇である。
そのおかげで学術芸術が盛んである。 貴族、市民は戦争に参加できる。
民会を神殿に頼んで、行ったりもする。 黒剣のクロニカでは、コフ市の黒剣家と ヤニア市の小百合家が主として語られる。
▲手紙
▲根拠ログ
どういう内容であれ手紙は貴族の一大事、いいのかなあ、バッタと呼ぶような奴に
こんな重要なもの渡して。あんたは知らないかもしれないけど、僕は酔狂な次兄のせいで
文字が読めるんだぜ。
▲邸宅
コフだと貴族の邸宅は、市の郊外にある。
ヤニアの小百合家は、市街地にある。
▲根拠ログ
コフの黒剣家:
貴族は大体において市の郊外に本宅を持つ。それぞれが広大な農地を持っているんだから当然だ。
さらに防御を考えて、だいたい崖の上に邸宅を建てる。海から攻撃しにくく、陸からは坂道を
上がっていかないといけない。p21
ヤニアの小百合家:
都市というのはどこも同じか。蝿が飛び回り、埃っぽくて臭い。
隣の都市国家とはいえ、代わり映えのなさに苦笑が出る。 違いといえば、貴族の館が市街地にあることくらいか。p67
僕の家の半分もない屋敷を指差される。 他の五階建ての建物より低いのは、高層階を他人に貸したりsていないせいだろう。
三階建てに見える。
煉瓦を使わず、石材を組み合わせて作ってあるのは貴族風だが、建物の外観に彫刻などなく、質素に見える。
円形の屋敷というのが唯一目の引くところだった。p67
この屋敷は、中庭を囲むように建物が配置されている。中庭は立派で最低限の軍事訓練ができる規模を確保していた。p71
中庭を望む大きな窓がついた二階の部屋に案内される。当主はここで訓練を見ることができるというわけだ。 p71
▲礼儀
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貴人は顔を見せぬものです。p66
貴族の作法としては、もったいぶるのが正式なものなのだ。p69
▲話題
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おかげで貴族は、葡萄の出来に妙に詳しい。 僕があまり好きでない葡萄酒も、貴族としては
日常的に仕入れている知識が役に立つので人気だった。p68
■その他
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家宰 p71
娘の婚姻といえば貴族にとっての一番の稼ぎ時なのに、代役を立てるなんて何かあったのだろう。p80
民会を開くように神殿に訴え出るという。p110
■貴族と市民と奴隷の関係
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多島海全般として、市民も貴族も暇だ。
生活に必要な事は全部、奴隷にやらせているからだ。だから学問も芸術も盛んになる。
それでも僕は奴隷制度が嫌いだ。とはいえ、嫌いということでは始まらないのもわかっている。
歴史の始まりから奴隷はいた。とジジウムは言っていた。
つまりはそれだけ便利ということだ。 不便になれと言っても出来ないことも分かっている。p111
■政治的な事情
●コフ 黒剣家
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もっとも父は、女目当ての戦争をやりすぎて軍費がかさみ、貴族としての力を落としてしまった。 今や黒剣家は中くらいの貴族に過ぎない。p59
●ヤニア 小百合家
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「あと門番は、色々あって雇ってない。」p94
売れそうな人は売っちゃったし、奴隷と言っても今残ってるのは20人くらいで、昔から
働いていて今更他には行けないという人ばかりなんだけど。
思ったより小百合家は貧乏だった。
火急の要件でと偽当主というか葡萄園を任されている老人が走ってきた。 p118
◇コフの貴族の食事
コフの食事は、庶民は、魚介類全般。
貴族の食事は、小麦をこねて薄く伸ばしたものを竈(かまど)の内側に
張り付けて焼いたピッタ(麦の皿)という食べ物が豊富に出てくるくらいが違い。
葡萄酒を角杯で飲む。 黒剣家の食事では、オウメスが肉を食べないのでこういう食事なっているらしい。
▲根拠ログ
貴族の食事は、長椅子に寝そべって行われる。くつろいで食事するという建前だ。p52
トウメスは角杯を持ち上げた。置くことができないから飲み終わるまで持っていないといけないp52
食事は奴隷が給仕するが、皆男ばかり。p52
食事が魚介類中心なのは、庶民とあまり変わらない。小麦をこねて薄く延ばしたものを
竈の内側に張って焼いたピッタという食べ物が豊富に出てくるくらいが違いだった。p53
オウメスは肉を食べないのでこういう食事にp53
僕は葡萄酒は好きではなかった。 p53
◇ヤニアの貴族の食事事情
▲根拠ログ
貴族には、朝食はない。夜明けから20刻は市民からの相談事や紛争の解決を強いられる。
食事をする暇はなくて水を飲むのがせいぜいだ。 その反動で昼の食事はそれなりにしっかり食べる。
とはいえ、夕餉ほどの長い時間をかけて食べることはできないから、黙って、そして急いで食べる。
p129
◇ヤニアの貴族の食事
▲根拠ログ
夕食時。明るいうちから食事が始まる。 横になってだらだら食事をするのが貴族というものだが
イルケは食事に出てこない。 p117
小麦を練って竈に打ち付けて焼き上げたピッタを香り豊かな植物油につけて食べながら
僕はしっかりしようと思った。 p118
僕はおいしそうに焼きあがった白身魚に手を出すこともせずに飲めもしない葡萄酒を飲んだ。
ここの葡萄酒は甘く、保存にはあまり適していない味がした。
中庭にいる僕達を気遣ってか、オルドネーが用意したのは練った小麦を竈の内側に打ち付けて
焼いたピッタを半分に切って、中の空洞に羊の肉を詰めたものだった。
これが、うまい。 肉を噛み切れば、肉汁が口から溢れ出る。p130
◇ヤニアのイルケの食事
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食べているものは、大きな皿に山盛りの草だった。 火も通していない。
それに塩と油をかけて食べている。
「この体になってから、こういうものが好きになったの」
「昔はお肉ばかり食べてたんですよ。」