ソロ採掘とは
プールを通さずにクライアントソフトを使って直接掘ることをソロ採掘(solo mining)と言います。
ソロ採掘でブロックを掘り当てた場合はそのブロックの報酬が全額自分の財布に入ってきます。
そして、ソロ採掘で入ってきたコインのタイプは採掘(mined)と表記されます。
ソロ採掘の準備をする
ソロ採掘をするには、ウォレットに設定を読み込ませ、ウォレットを通して採掘する必要があります。
設定ファイルの名前はコインによって違うのですが、sakuracoinならsakuracoin.confという名前です。今回はsakuracoinで解説します。
設定ファイルの置き場所についてですが、Windowsはこれが少々面倒です。
設定フォルダの場所
オペレーティングシステム |
初期設定での置き場所 |
コンフィグファイルのパス |
Linux |
$HOME/.sakuracoin/ |
/home/<username>/.sakuracoin/sakuracoin.conf |
Mac |
$HOME/Library/Application Support/Litecoin/ |
/Users/<username>/Library/Application Support/Sakuracoin/sakuracoin.conf |
Windows XP |
%APPDATA%\Sakuracoin\ |
XP -- C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\Sakuracoin\sakuracoin.conf |
Windows Vista以降 |
%APPDATA%\Litecoin\ |
Vista, 7 -- C:\Users\<username>\AppData\Roaming\Sakuracoin\sakuracoin.conf |
見ての通りAppdataというフォルダのRoamingフォルダ内に入っているのですが、このAppDataというフォルダがクセモノです。windowsの初期設定状態だと見ることが出来ません。
「windows 隠しフォルダ」で検索すれば見れるようにする方法が見つかると思いますが、これは見れる状態のままにしておくと危険な人がいるので、今回はじめて見れる状態にした人はconfの設定が終わったらまた見れない状態に戻しておいてください。
AppDataのsakuracoinフォルダ内に移動したら、新しいテキストドキュメントを作成して名前をsakuracoin.confにしてください。
名前を変更したらファイルを編集します。
rpcuser=適当な名前
rpcpassword=適当なパスワード
rpcallowip=127.0.0.1
rpcport=0~65535(実際には2000~50000ぐらい)
server=1
gen=0
をコピペして上書き保存してください。これでウォレットを再起動すればウォレット側の準備は完了です。
採掘ソフトをソロ採掘用に設定して採掘を開始する
ソロ採掘もプールの一つと考えると、今まで使っていたプールとは違うプールなので当然のことながら採掘ソフトの設定も変える必要があります。
変える部分は3つだけ。アドレスと、ユーザー名と、パスワードです。
rpcuser=1
rpcpassword=x
rpcallowip=127.0.0.1
rpcport=9302
とすると、CPUMinerの場合は
minerd.exe -a scrypt -o 127.0.0.1:9302 -u 1 -p x
となります。
これを保存して起動すると採掘が始まります。
採掘中はウォレットを止めないでください。
ソロ採掘とプール採掘の違い
ソロとプールの違いは、報酬の入り方にあります。
ソロ採掘は採掘に成功(yay!!! or Accepted)するとそれだけで1ブロックが終わり、採掘した一人だけに報酬が支払われます。
プール採掘の場合は、採掘に成功した分がプールに対する貢献度になり、貢献した分だけ報酬をもらえます。(報酬の支払いタイプはこれ以外にも複数あります)
そもそもプールマイニングもプールが複数PCの力を合わせてソロ採掘をしているに過ぎないのですが、力が合わさる分ハッシュレートが上がって採掘に成功しやすいので安定して報酬を得ることが出来ます。
ソロのデメリットはこれが無いことです。ハッシュレートが低いので、一定時間内の報酬の量はソロの方がかなり不安定になります。
最終更新:2014年02月21日 13:37