M卓:からすば晴『AXLE AGE(アクセル・エイジ)』

【システム初心者】:不可(キャストの自作、判定ルールの理解が前提となります)   【TRPG初心者】:不可
【プレイヤー人数】:4人
【終了予定時刻】:18時
【PC作成について】:完全持ち込み(アンダーワークが重要です)
【シナリオ傾向】:[熱血プラモバトル][アンダーワーク重点][死人なし!]

 このシナリオは、ウォーカープラモデルを使ったバトルをする、ちょっと変わったシナリオです。データに強い必要はありません。プラモのリアルな知識も要りません。。プラモバトルで世界を救ってしまうような、独特のノリを楽しめるなら是非遊びに来て下さい。他のシナリオでは体験できない楽しさを約束します!

■アクトトレーラー

 IWC――インターナショナル・ウォープラ・チャンピオンシップ
 競技人口3億人を超える“ウォーカープラモバトル”の世界大会である。
 いくつもの感動と名勝負で彩られた大会の歴史で、
 ただひとつ“伝説”と呼ばれる大会があることをご存じだろうか。

 “2013年 第1回大会(トーキョーN◎VA)”

 語り継がれているにも関わらず、この大会には謎が多い。
 大会運営委員の不可解な行動、
 会場で起きた不可思議な現象、
 世界規模の犯罪との関係……どれもはっきりとした答えは出ていない。
 ただひとつ確かなこと。
 それは、この大会がニューロエイジにとって大きな転換点であるということだ。
 ゆえに人々は第一回大会のことを、こう呼んでいる――

 トーキョーN◎VA the Axleration
 「AXLE AGE ―アクセル・エイジ―」

 ――これは、可能性という名の翼で世界を加速させた“彼ら”の物語である。

■ハンドアウト
 各キャストには以下の設定がつく。キャスト作成時にルーラーとよく相談すること。
『①ニューロ』:ウォープラファイター。セシルという友人がいる。
『②タタラ』:ウォープラビルダー。龍造寺和馬という師匠がいる。
『③アラシ』:ウォープラファイター。ラインヴァルトという男に負けたことがある。
『④クロマク』:フリーランスのフィクサー。フェスラー家から依頼を受ける。
 また、『①ニューロ』と『②タタラ』は相棒であり、『③アラシ』と『④クロマク』は知り合い同士、という想定である。

『①ニューロ』用ハンドアウト
 コネ:セシル 推奨スート:クラブ(好意)
 キミには、セシルという大切な友人がいた。彼女はとても病弱だったが、“ウォープラバトルで世界一になる”という夢はキミと変わらないものだった。セシルが療養のために北米へ旅立ってから1年後、キミはDAKで信じられない映像を見た。北米地区予選の優勝者――それは間違いなく彼女だったのだ。彼女との約束を果たすためには、世界大会へ勝ち上がるしかない。
PS:セシルとの約束を果たす

『②タタラ』用ハンドアウト
 コネ:龍造寺和馬 推奨スート:ハート(家族同然の弟子)
 龍造寺和馬。世界トップクラスのプロモデラーであり、キミの師匠だ。いつか彼の作ったウォープラを越えるため、キミは研鑽を積んでいる。そんな彼が姿を消してしまってから一月後、キミはDAKで信じられない映像を見た。北米地区予選を制したウォープラ――それは間違いなく師匠の作品だったのだ。いったいなぜ師匠のプラモが? 世界大会へ勝ち上がれば、手がかりを得ることができるかもしれない。
PS:龍造寺和馬を連れ帰る

『③アラシ』用ハンドアウト
 コネ:ラインヴァルト 推奨スート:ハート(命懸けのバトルをした)
 キミの手には、かつて栄光があった。名誉があり、名声があり、誇りがあった。しかしキミは、ひとりのファイターとの戦いに負けてすべてを失った。ラインヴァルト――世界最高峰のファイターのひとりだ。彼に負け、N◎VAのストリートで燻っていたキミに、ある依頼が舞い込んできた。“再びウォープラを操り、世界大会を制して欲しい”と。世界大会……雪辱戦には、悪くない舞台だ。
PS:誇りを取り戻す

『④クロマク』用ハンドアウト
 コネ:デュクス・フェスラー 推奨スート:スペード(警戒)
 フェスラー家に呼びだされたキミは、とある依頼を受けた。フェスラー家の分家にあたるデュクス・フェスラーの周囲で不可解な資金が流れているのだという。デュクスは近々開催されるウォープラ世界大会“IWC”のスポンサーだ。彼の秘密に探りを入れるためには世界大会へ出場するしかない。キミのコネクションを活かし、最高のチームを用意する必要があるだろう。
PS:デュクスの秘密を暴く

▼ハンドアウト補足
 推奨スタイルはあくまでも一例である。神業の使用想定はレギュレーションを確認して欲しい。
『①ニューロ』……友達との約束を果たすために世界へと駆け上がる挑戦者。友情を大切にできること、ウォープラバトルが好きであることが、一番大事な要素である。セシルは北欧系の少女で、年齢は14歳くらいだが、必ずしも同年代である必要はない。
『②タタラ』……師匠を追って世界の壁へと挑戦する職人。師匠を取り戻すことも重要だが、キミの作ったプラモが師匠の作品と激突することは避けられない。飽くなき向上心、ウォープラを愛する心が重要である。龍造寺は40歳くらいの日系の男性である。
『③アラシ』……失ったプライドを取り戻すべく再起するベテラン。PTSDで工具が持てなくなったり、アル中で手が震えてウォープラが作れなくなっているかもしれないが、バトルの昂揚を忘れることは出来ない。ラインヴァルトはヴィル・ヌーヴ系の、冷徹な眼差しが特徴的な青年である。
『④クロマク』……プロフェッショナル。そう、プロフェッショナルだ。ウォープラの知識を持っていなくてもいいが、ウォープラへの情熱を理解する心が必要だ。もちろん、アクト中に徐々に理解を深めていってもよい。デュクスはヴィル・ヌーヴ系の軌道人で、40過ぎの紳士然とした男だ。

▼クロガネについて
 クロガネのキャストは可能とする。どういう形状で、何が本体で、どういった演出でコミュニケーションを取るのか、という点について、ルーラーや他のプレイヤーと厳密に相談する必要がある。
 ウォープラそのものが本体だって? OK、キミの可能性を見せてくれ!

■レギュレーション
▼達成値の上限
 キャストに達成値の上限は設けない。ゲストは単体で23を出すよう調整されている。

▼必要な防御系神業、神業の使用想定
 本アクトでは、即殺系神業によってキャストが死亡することはない。ただし戦闘不能に陥りカット進行に参加できなくなることはある(詳細は特殊レギュレーションを参照)。これを防ぐためにはキャスト全員で3個以上の防御系神業が必要となる。
 《腹心》の防御効果は“自身が同乗しているウォーカーそのものに対する不利益な効果を防ぐことができる”ものとする。不利益な効果とは、ダメージやBS、[破壊]や[故障]などである。
 なお、『①ニューロ』の《電脳神》には使用想定がある。ただし、《電脳神》でなくとも《真実》など説得に使用できる神業でもよい。ルーラーは演出アイデア次第で柔軟に適用を認めるため、キャストのイメージを優先するとよいだろう。

▼使用する社会技能
 このシナリオでは、おもに情報収集の技能として〈社会:企業、テクノロジー、メディア〉を使用する。ただし、情報項目の総数は少なく目標値も低めに設定されている。

▼消費経験点
 キャストの消費経験点は70点を上限とする。もし経験点を所持していない場合、このアクトでのみ使用できる経験点を70点配布する。また、既存のキャストを使用する場合、このアクト限定で消費経験点70点仕様のリビルドを行なってもよい。
 これは“アクト中に(バトルを通じて)成長する”という、このシナリオのギミックを活かすためである。
 また、各キャストは経験点を消費せず〈製作:ウォープラ〉を1レベル、無条件で取得する。スートは自由に決定してよい。また、他の技能と同様に経験点を消費することでレベルを上げてもよい。

▼ウォーカー用経験点の配布
 本シナリオでは、キャスト作成時に『②タタラ』と『④クロマク』に70点の経験点を配布する。この経験点は、以下のアウトフィットの常備化にのみ使用することができる。
  • ウォーカー
  • ヴィークルオプション
  • 搭載兵器
  • 白兵武器と射撃武器 (ただし武器オプション「兵器化」を装着しないと使用できない)
 また、この経験点はキャスト作成用の経験点と合計して使用することはできない。たとえば70点の配布経験点と30点のキャスト作成用経験点を足して、100点のウォーカーを常備化することはできない。
 このシナリオは、『②タタラ』や『④クロマク』がウォープラを組み上げ、『①ニューロ』や『③アラシ』が操縦する、という相棒(バディ)・チームでの運用を想定している。プレイヤー同士でよく相談して作成するとよいだろう。

▼使用できないデータ
 このシナリオでは、「モータルゲイズ」(『TNX』P234)と「フェイタルゲイズ」(『TNX』P237)を使用不可とする。これはキャストごとの戦略や工夫を重視し、アクトをより楽しいものにするための特殊なルールである。

■特殊ルール
 このシナリオでは、キーアウトフィットであるウォープラの運用に際して、いくつかの特殊なルールが採用されている。これらは、当日は参照しやすい形でまとめられるため暗記しておく必要はないが、キャストを作成する際の参考として欲しい。

▼ウォープラ
 このシナリオは“ウォープラ”を操作したバトルを行なうシナリオである。ウォープラとは(『TNX』の世界において)実在するウォーカーを再現したプラスチックモデルである。よってスケールは実物の1/144程度となる。
 ウォーカープラモを操縦するためのルールは『TNX』のヴィークル操縦ルールと大きな変更点はない(〈操縦:ウォーカー〉を使用するし、一部の搭載兵器は〈白兵〉や〈射撃〉で判定を行なう)。

▼故障と破壊、ダメージ
 このシナリオでは、アウトフィットの特殊な状態である[故障]と[破壊]について以下のように再定義する。[故障]あるいは[破壊]を受けた場合、ただちにシーンから退場する(搭乗者、同乗者も同様にシーンから退場する)。
  • 故障
 重大な損傷を負い、使用できなくなっている状態。ただし修理すれば再び使用できるものとする。
  • 破壊
 完全に機能を失い、修復不能となっている状態。神業を除くあらゆる方法によって回復することができない。
  • ダメージ
 このシナリオでは、ダメージは操縦者ではなくウォープラそのものに与えられる。ダメージの軽減、修復の方法については「▼カット進行のルール」も参照すること。

▼カット進行のルール
 このシナリオでは、『TNX』の基礎的なカット進行のルールに加えて、いくつかの特殊なルールを採用している。
  • 防具とダメージ
 このシナリオはウォープラによるバトルを、カット進行によって表現している。よって、ダメージが搭乗者に与えられることはなく、搭乗者が装備している防具の[防御力]は適用されない(解説にある軽減効果は適用されることに注意)。
 またダメージは肉体ダメージチャートではなく、シナリオオリジナルの[ウォープラダメージチャート]を参照する。神業の効果によって肉体ダメージを与えた場合も、同じ番号の[ウォープラダメージチャート]を参照する。ただし、〈金剛〉や〈見切り〉といった肉体ダメージを軽減する特技は、ウォープラ(ウォーカー)に対するダメージも軽減できるものとする(同様に《黄泉返り》はウォープラへのダメージも治癒することができる)。
 また《天変地異》や《突破》など、アウトフィットを[破壊]できる神業はウォーカープラモ本体を[破壊]できるものとする。
  • ダメージの修理(治療)
 ウォープラに与えられたダメージは〈製作:ウォープラ〉で修理できるものとする。修理はカット進行中でも行なうことができる(ダメージの修復であって[破壊][故障]という状態の修理ではないことに注意)。
  • ウォーカーの個数
 ウォーカーの所持数に上限はない。ただし、一度のカット進行(あるいは戦闘イベント)で使用できるウォーカーは、キャスト側全体で2個までである。また各ウォーカーは、設定された[乗員]に関わらず(操縦者を合わせて)2人まで搭乗できるものとする。シナリオの想定では、『①ニューロ』と『②タタラ』、『③アラシ』と『④クロマク』がそれぞれ搭乗することであるが、アクト中に組み合わせを変更してもよい。
  • ヘックス戦闘
 このシナリオでは、広大なフィールドを使用したウォープラバトルを表現するため、六角形(ヘックス)を使用してカット進行を行なう。
 1つのヘックスを[距離:至近][範囲]として扱う。また、隣接するヘックス同士の距離は一段階として扱う。
 つまり、隣のヘックスに対して攻撃するためには[距離:近]の兵器や特技が必要となり、ひとつ隔てたヘックスに対しては[距離:中]の兵器や特技が必要となる。
 [射程:超遠]の兵器や特技は、4つ離れたヘックスまで届くものとする。もし〈ロングハンド〉など射程を延長する特技によって延長した場合、[超遠+1]として扱い、5つ離れたヘックスまで届くものとする。

▼ウォーカーやオプションの入手
 このシナリオでは、アクト中にウォーカーやオプションを入手する方法がある。購入値が決まっているものは〈信用〉で購入判定をおこなうことも出来るし、ランダムで入手するイベントもある。

▼シナリオ限定のオリジナルパーツ
 このシナリオでは『TNX』『TOS』に掲載されているデータを使用することができる。しかし、まだまだオプションの数が多いとは言えないため、いくつかのオリジナルパーツデータを用意した。これらのパーツはイベントクリア報酬やランダムドロップなどで入手することができる。

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最終更新:2014年01月14日 02:00