ザザァン、と後ろからは波の音が耳を打ち、目の前では赤い炎の爆ぜる音。
須賀君は私の隣で小枝を折って、火を絶やさないよう努めています。
まるで漫画のように無人島に打ち上げられて一週間……咲さん達はご無事なのでしょうか?
和「須賀君、無人島です」
京太郎「そうだな」
和「中出しとかどうです?」チラッ
京太郎「何言ってんの?」
私の貞操は大丈夫なのでしょうか。ある意味で。
和「多分気持ちいいと思うんです」
京太郎「へいへい。それ取ってくれ」
和「あ、はい」
須賀君は凄いです。ナイフ一本で快適な住環境を作り、ハンモックなんかも作ってしまいました。食事は上手、非の打ちどころがありません。
京太郎「それよか他の人の痕跡はあったか?」
和「いえ…けれど嵐も無い海でしたし、救命胴衣も付けてましたから大丈夫ではないかと」
京太郎「そうか。そうだよな…ほら焼き魚。熱いから気を付けろよ」
熱くて、美味しい魚。それはどんな料亭よりもすばらしいもので。
私なんかよりも遥かに状況に適応している須賀君なのですが……
京太郎「ん? どうした?」
私、ほぼ裸なんですけど。まったく手を出される気配が無いんですけど。
いえ…目は向いてるんです。時々、チラッと。
和「EDですか?」
京太郎「なんだ藪から棒に失礼な」
どんな物質で理性ができてるんでしょうか。