■シナリオデータ
プレイヤー:3~5人
プレイ時間:4~5時間
想定年代 :Axleration
■アクトレーラー
N◎VAアサクサに、春が来る。
花と声とが舞う街に、哀しみひとつ蕾となって。
紅の花が、咲き誇る。
茜色した散り際に、花ははらりと呟いた。
――鬼がどうか、涙に暮れることのないように、と。
百の刃を切り抜けて、千の矢風を潜った先で。
鬼は果たして、笑えるだろうか。
春は果たして、笑えるだろうか。
トーキョーN◎VA the Axleration
『春の夜、鬼を斬らんと刃哭く -鬼狙う弓矢Remix-』
朱の花咲く運命の扉を。白刃一閃、斬り開く。
■アクトハンドアウト
●①カタナ用ハンドアウト:
コネ:百目鬼春 推奨スート:ハート(生命)
クイックスタート:現代の騎士(『TNX』P90) 推奨スタイル:カタナ
キャスト間コネクション:『クロマク』
雨垂れが地面を静かに打つ中、キミは少年と出会った。
幼い顔立ちながら、瞳に強い意志を伺わせる彼は春と名乗り、キミを殺し屋と知って頼みがある、という。
仇討ちがしたい。戦い方を教えてくれ、と。キミはその依頼を受けた。受けねば彼は死ぬだろう、そんな顔をしていたから。
【PS:春の仇討ちを手伝う】
●②クロマク用ハンドアウト:
コネ:百目鬼秋名 推奨スート:クラブ(感情)
クイックスタート:世界の支配者(『TNX』P94) 推奨スタイル:クロマク
キャスト間コネクション:『フェイト』
十年以上前のことだ。キミは友人の百目鬼秋名に呼ばれ、ひとつの頼みごとをされた。
自分になにかあったなら、幼い孫の後見を頼む、と。冗談めかしてはいたが、それは真摯な願いであった。
そして先日。秋名は兇刃に倒れた。残念だが、彼女との約束を果たす時が訪れてしまったようだ。
【PS:秋名との約束を果たす】
●③フェイト用ハンドアウト:
シナリオコネ:“藤の仁侠”藤咲竜二 推奨スート:ダイヤ(外界)
クイックスタート:不屈の探偵(『TNX』P82) 推奨スタイル:フェイト
キャスト間コネクション:『イヌ』
今回の依頼人は、河渡連合の藤咲竜二。
供も連れずひとりで事務所にやってきた彼が言うには、キミに秘密裏に調べてもらいたいことがあるという。
かつて組長の息子夫妻が、そして先日組長が殺害された事件についての調査。キナ臭い依頼だが、それでもキミは街へと繰り出した。
【PS:百目鬼組を調査する】
●④イヌ用ハンドアウト:
シナリオコネ:“暴走課長”レイ 推奨スート:スペード(理性)
クイックスタート:イヌ/ブラックハウンド機動捜査課隊員 推奨スタイル:イヌ
キャスト間コネクション:『レッガー』
現在ストリートで起きている連続殺人事件。被害者に関連性はなく、また動機も不明。
唯一生き残った被害者の証言も、突然鎧武者に襲われた、というのだからお手上げだ。このニューロエイジに鎧武者!
だが、例え犯人なんであれ。市民を守り、この街の治安を維持する。それがキミたちの役目だということだけは変わらない。
【PS:連続殺人事件を解決する】
●⑤レッガー用ハンドアウト:
シナリオコネ:『クロマク』 推奨スート:ハート(生命)
クイックスタート:仁侠剣士(『TNX』P96) 推奨スタイル:レッガー
キャスト間コネクション:『カタナ』
河渡連合の重鎮、『クロマク』の腹心。それがキミだ。
『クロマク』は現在、先日殺害された百目鬼組の組長の遺言に従い、百目鬼組の若き組長、百目鬼春の後見人となっている。
そしてその若造は、どうやら自分の立場もわきまえずに動き回っているようだ。彼がヘタを打てば当然『クロマク』にも危害が及ぶ。
だが、そうはさせない。そのためにキミがいるのだ。
【PS:『クロマク』を護る】
■キャスト作成
キャスト作成の前に、ハンドアウトをコピーしてプレイヤーに配ること。
●クイックスタート
本シナリオでは、以下の5つのサンプルキャラクターを使用することを推奨する。
『①カタナ 』:現代の騎士(『TNX』P90)
『②クロマク』:世界の支配者(『TNX』P94)
『③フェイト』:不屈の探偵(『TNX』P82)
『④イヌ 』:正義の猟犬(『TNX』P84)
『⑤レッガー』:仁侠剣士(『TNX』P96)
●コンストラクション
コンストラクションの場合、以下の推奨スタイルをペルソナで取得することを推奨する。
『①カタナ 』:カタナ/殺し屋
『②クロマク』:クロマク/河渡連合の組長
『③フェイト』:フェイト/私立探偵
『④イヌ 』:イヌ/ブラックハウンド機動捜査課隊員
『⑤レッガー』:レッガー/『クロマク』の腹心
■レギュレーション
●経験点の使用
本シナリオは、キャストの使用経験点が、0点~30点程度を想定している。作成済みのキャストを使用する場合経験点の使用は制限しないが、他のプレイヤーの楽しみを奪わないように注意すること。
また、高経験点キャストがいる場合、ゲストデータを調整することがある。
●使用可能なデータ
『トーキョーN◎VA the Axleration』ルールブック、および関連商品にてFEAR社が発表したデータを使用可能とする。
ただしルールブック以外のデータを使用する場合、掲載冊子などを持参すること。
●防御系神業
本シナリオでは、ゲストが使用する即死系神業だけでキャストが死亡するのを防ぐため、キャスト全員で2個以上の防御系神業を所持することを推奨する。
また、《真実》、《制裁》については使用を想定したシーンが存在する。
●達成値
敵ゲストの最大達成値については、概ね単体で22~23で作成されている。ただし、他のゲストの支援を受ける場合にはその限りではない。
●『⑤レッガー』について
『⑤レッガー』はクロマクの腹心であることを想定している。この腹心はクロマクの神業の効果を変更しない演出上の物である。詳しくは『ジ・アザーサイド』P36を参照のこと。
■主なNPC
●百目鬼秋名(どうめき・あきな) レッガー◎
百目鬼組の先代組長。仁義を重んじる女傑。70代女性。先日何者かに襲撃され、斬殺された。
『クロマク』とは古くからの友人であり、また百目鬼組は小さいながら河渡でも古株にあたる。『クロマク』に自らの死後、孫の春の後見を託した。
●百目鬼春(どうめき・はじめ) カタナ◎
百目鬼組の現組長。15歳男性。百目鬼秋名の孫にあたる。
殺害された祖母の仇を討つため、『カタナ』に戦い方を教えてほしいと依頼する。
最終更新:2014年02月26日 00:53