憧「もしもーし」
『あー…うん、どした?』
憧「ふふ、分かっちゃう?」
『そりゃ嬉しそうな声してるからなあ』
憧「まあねー。ウチの麻雀部、全国決まったから!」
『マジか!? すげー! おめでとう!』
憧「ありがとっ…ね、アンタんとこは次の週末だっけ?」
『おう! 俺は応援と雑用だけどな!』
憧「先に団体戦だもんね。決まったら教えなさいよー?」
『そうだな、団体優勝と個人戦突破の朗報でも教えてやるかなー』
憧「すっごい自信じゃない。ま、骨は拾って…あげられないから慰めてあげるわね」
『ぐう…へへ、慰めはいらないぜ! 見てろよー』
憧「いやいや、見れないでしょ。どこのどなたよアンタ」
『それもそうだった。すまんすまん』
憧「そうそう…………あ、ごめん。ちょっと用事」
『そっか、またな!』
憧「うん、また……」
憧「……ばか。教えるか、聞いてきなさいよ…今更聞けないじゃない…ふんだ」