ホットライン。レベル28
憧「もしもし? もっしもーし」
『おう、どしたー? ちょっと早いな』
憧「まーねー…明日は朝早いから。ウチの高校、車で行くのよねー」
『ああ…車か。東京って遠いよなあ』
憧「まーね、アンタんとこがどれくらいかは知らないけど」
『うちも結構遠いぜ…ちなみに、新幹線な?』
憧「はー!? うらやまし…ちょっとチケット寄越しなさいよ!」
『知らんがな。まあ車もいいんじゃね? 仲良くいけるじゃんか』
憧「そりゃ楽しいだろうけどさ…しんどさはあるでしょ?」
『運転手に比べればいいんじゃねーの? 高速でも結構かかるだろーし』
憧「……まあね。自分から運転するって言ってくれてるし、ありがたいわよ」
『ああ…っと、結構いい時間だな。そろそろ切るわ』
憧「うん。アンタも明日には東京ってワケかー…なんか、感慨深い感じ?」
『それ使い方あってんの? ま、お互い東京ってことで、もし会ったらよろしくなー』
憧「そんときはよろしく……」
憧「東京、かあ。近い気もするけど、まさかね…」