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思えば遠くへ来たもんだ

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思えば遠くへ来たもんだ  ◆EKhCqq9jsg




 三国志において、『蜀』と言う国はどのような存在か。
 はっきりと言ってしまえば、『漢』の亡霊に取り憑かれた愚かな国である。
 何故ならば隣国の『魏』『呉』は共に国力も兵力、人材、領地。
 全てが蜀よりも優れており、特に魏においては百回打ち破ったとしても、
 未だに自国よりも国力を保つであろう、そんな言わば絶対的な存在。
 奇跡が起きない限りは、蜀という国はいずれ滅びるであろう運命なのである。
 いくら漢王朝の復興を目指しても、現実はほぼ不可能なのである。

 さて、そんな蜀の国でいざ漢を蘇らせようと考えている賢者がいる。
 彼の名は諸葛亮孔明。
 蜀だけではなく、他国である魏、呉、両方の国でも名声を蔓延らせている有名人。
 彼は蜀の国に仕えている。
 故に漢王朝を復興を目指し奔走中。
 そんな彼はついに大国、魏との戦を仕掛ける。
 現代の世に伝わる北伐である。
 だが、それは悲惨な始まりであった。

 最も信頼している部下、馬謖の大失態。
 兵力の大半を失い、一分に上げた北伐成功確率をまた一厘以下の確率に下げるほどの大打撃。
 悪夢以外何ものでもない。
 それでも孔明は北伐続けなければならない、漢王朝を復興のと言う夢を叶えるために。

☆ ☆ ☆

 A-1学校付近。
 舗装された道路があり、辺りには現代日本ではよく見られる家屋や電柱、街路樹などが雑多にある。
 そんな場所を実に動きにくそうな服装で、一人の男が翔る。

 ここはどこだ。
 何故私はこんな場所にいるのだ。

 いやその前に、我が国は、我が君はどうなったのだ……?

 自分は愚かな失敗をしでかした馬謖の処遇を決めかねいていた。
 いや既に斬首の刑を宣告を決めた直後だったか。
 そんなことはどうでもいい。
 今すぐ蜀に戻らなければ。
 戻り軍備を整えて戦わなければ。

 だが悲しいかな彼が幾ら両足を前へ前へ進んでも蜀はない。
 仲間も、国も、敵も、夢も。

 はあはあと肩で息をして、見たこともないくらい精巧に作られた道の真ん中で
 孔明を両膝をつき手を地べたにつける。
 こんなに疲弊しているということとはどうやら夢ではないらしい。
 ひんやりした感触が孔明を襲い、その冷たさに少し冷静になる。

 息が切れる程限界を超えて走っても帰れるわけではない。
 とうの昔に簡単に帰られるとは考えていない。
 だけど、とても座していることなどできやしない。
 自分がいない国のことを考えてしまうと。

 憂いても憂いても何も変わらない。
 殺しあえというのは今更気にしない、いやそもそも軍人にとっては当たり前だろう。
 前線に立つのは久方ぶりだが、それでも一般市民には負けはしない。

 汗を拭い一呼吸。
 だいぶ落ち着いた。
 やはり自分はこういった落ち着いている方がらしいと改めて実感する。

 さてと孔明は誰に伝えることも独り言を呟き、膝つきから胡座をかくような楽な体勢にし、先程目の先にいた男から渡された鞄を手に取る。
 余談だが先ほどいた場所(ひろゆきが殺しあい宣言した場所)から、いきなりよくわからない場所へ瞬間移動について
 孔明は疑問に浮かべることはなかった。
 恐らく幻術か妖術か、大抵そのような類であろう。 
 この世ではよくあることだ。
 そしてこの見られぬ土地や技術に対しては、三国以外の技術は進んでいるなあとあっさりと理解するのだった。
 それを簡単に使えるたらいいなとは孔明は徐に願う。

 孔明は鞄の中身を取り出してみる、中には瓢箪を数段以上丈夫にした容器や無限に書ける筆。
 すごいなあ、これを我が国で開発できればいいなと感嘆しつつ見繕っていく。
 そして次にPDAと男が述べていたものも拝見する。

 むむむ。

 説明書の通り(説明書を読んで理解できるのは流石賢人中の賢人である)動かしてみるも、
 特に惹かれるものはなかった。
 試しに自分の名前を入力してみるも、出てきたのは不可思議の帽子をかぶった小さな女の子の画像が、
 それも破廉恥な部分を曝け出しているものばかりであった。
 この下品なものに思わずはわわと声に出して呆れ、PDAを鞄の中にしまう。

 PDAを鞄にしまった後、そう言えば何か武器になるもが入っていると男は説明したので、
 今度はそれを探してみる。
 鞄を漁り、見たこともない物体を鞄の中から取り出す。
 それは手のひらサイズの小さな箱と黒い紐の先に耳栓のようなものがついているものであった。
 なんだこれはと付属していた説明書を目にする。

 どうやらiPodと呼ばれるものらしい。
 この耳栓の尖っている先を箱の穴につけて、箱を操作して耳栓をするとどうやら音楽が流れてくるそうだ。
 イマイチピンとこなかったが、説明書の通りに耳栓を装着し、箱を操作。
 するとまるで星の煌めきのような音楽が、孔明を包み込むのであった。

Oh Oh wow wow DeNAベイスターズ 燃える星たちよ Let's Go!
Oh Oh wow wow DeNAベイスターズ 夢を追いかけろ

闘うナインたちの 輝く絆が 星座をつなぐよ
スクラムひとつにして 情熱重ねる 勝利を求めて
栄光へ届く虹を 描き出す固い チームワーク

Oh Oh wow wow DeNAベイスターズ 熱き星たちよ Let's Go!
Oh Oh wow wow いつでも WINNING STARS 明日を信じて

バットに込めたファイト 歓声背にして 飛び込めベースへ
友情胸に抱いて 白球追いかけて アーチでこたえる
スタジアム 渡る風に 誓いあう 永遠の スピリッツ

Oh Oh wow wow DeNAベイスターズ 燃える星たちよ Let's Go!
Oh Oh wow wow いつでも WINNING STARS 夢を追いかけろ

Oh Oh wow wow DeNAベイスターズ 熱き星たちよ Let's Go!
Oh Oh wow wow 横浜ベイスターズ 明日を信じて

 歌詞の大半の意味がわからなかった。
 だが孔明はこの音楽には、どんなに弱くても、どんなにみっともなくても。
 勝利を目指し突き進む。
 まるで現状の蜀を歌ったかのような曲であると理解したのだ。

 そうだ、自分はどんな逆境でも戦っていくと決意したのだ。
 だからこんな所で負けるわけにはいかないのだ。
 何故ならば待っている人がいるのだから。

 孔明は改めて決意を固めて、道の真中から近くにあった椅子へと向かい、飛び込むように寝っ転がる。
 この現状を打破して蜀へ帰る。
 そのためにも闇雲に走り体力を消耗した現状のまま行動するのは悪手。
 体力を回復した後、改めて行動や他の武器を確認する。
 それが最善の策と認識し、彼は眠りにつくのであった。

【A-1 学校前バス停のベンチ/一日目・深夜】
【孔明@三国志・戦国】
[状態]:健康 睡眠中
[装備]:iPod@現実
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本:蜀に帰る
1:とりあえず体力の回復

※今後の行動は後続の書き手さんに一任いたします。

【iPod@現実】
 アップル社より販売されているMP3プレイヤー
 今や聞いたことない人などいないとは思う。
 野球関係やアニメゲーム関係の曲が入っている。


No.15:ヤバイ。最近の若者ヤバイ。マジでヤバイよ。 時系列順 No.17:やっぱ母艦かな
No.15:ヤバイ。最近の若者ヤバイ。マジでヤバイよ。 投下順 No.17:やっぱ母艦かな
孔明 No.28:権力に飢えた扇動家

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