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MSKK「不遇キャラってレベルじゃねぇぞ!」

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匿名ユーザー

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MSKK「不遇キャラってレベルじゃねぇぞ!」




          レベル男
          ___
         /  _ノ  \
       / ,、 (●) ヽヽ       MSKK
      /  ^  ,    (●)      ____
     /       >ー 、_) /     /ヽ       \
     /      /r┬ノ  /     (<)        \
   /      廴/  /     (_) ゚        ヽ
   /            ノ       ^,/       ;u   i
   i     n^^^.i   `ヽ    (⌒´           ノ
   |    l   !   ノ     ヽ    ,) ∠    ,。    ,/
   ヽ  ヽ/  /   /ヽ  \/ (⌒ヽミ ⌒ヽ  _/
   / \     /  /  \    ./\ '\l   |   ヽ
  /   \_ノ  /    ヽ__/   /\  ,ノ     }
  /          /         /   ̄~     /
「おい!アンタ大手ゲーム会社なんだろ!なんとかしろよ!」
「し、知らないお…ていうかそれ、SCEに聞くべきだお…」

近鉄百貨店近くの路地にて、レベル男ことベルジャネーゾ氏はMSKKと名乗る男に掴みかかっていた
何故ベルジャネーゾはこれほどまで憤慨しているのか?それはこの殺し合いが始まる前に遡る…


ベルジャネーゾは新発売のゲーム機「プレイステーション3」を買いに、早朝のビックカメラの行列に並んでた
…だが、そこでは同じようにプレステを求める大量の人々が押しかけたため、その場は混乱の渦に飲み込まれていた
ゲーマーたちによる行列はもはやカオス極まりない状況、「行列なんて関係ねーよ!」という怒号や女性の喘ぎ声まで聞こえてくる始末
たまたまテレビカメラの近くにいたベルジャネーゾは、そんな暴動寸前の状況に思わずこう叫んだ

「もう、物売るっていうレベルじゃねぇぞ!オイ!」

その直後、彼の意識は遠のき、気がつけば殺し合いに巻き込まれていたのであった


「徹夜して待ってたのに、全部無駄になったじゃねぇか!仕事しろよMSKK!」
「えー、じゃあXーBOXでも買って我慢すればいいお」

ベルジャネーゾの八つ当たりに対してなげやりに答えるMSKK

「なんでそうなるんだよ!ていうか、もう一つ納得できないことがあんだよ!」
そう言って彼はMSKKから手を離し、デイバックから取っ手のついた四角い機械を取り出した
それは任天堂から発売されたハード「ゲームキューブ」である

「なんで任天堂とマイクロソフトがあるのに、SCEだけ無いんだよ!不条理ってレベルじゃねぇぞ!」

常識的に考えて、不条理なのはMSKKの方である
そんな訳でMSKKも適当に返事を返す

「それも面白いからいいじゃん、ボクも仕事の時間をスマブラに費やした結果5日で全キャラ揃えました(キリッ」
「仕事しろよ!!」

と、二人のゲーマーが小競り合いをしている中、金髪をなびかせた変な生物が駆け寄ってきた

「みんな~」

なごみボイスを上げながら、ポカンとしてる二人のそばへ行き、おもむろに自己紹介を始めた

「大丈夫だった?ボクはクラウドと言いま…」
「今取り込み中なんだよオイ!邪魔するんじゃねぇ!」
「勘弁して欲しいお。我が社に一切の責任はありません」
「うるせー!」

MSKKの対応にキレたベルジャネーゾは、ゲームキューブの取っ手を掴み、ブンブンと宙で振り回した

「コレ危ない!危ないよコレ!」
「確かに危ないお!暴力反対だお!」
「なら保証してくれよMSKKー!!!プレステ3をよーーー!!!!」


  |ヽ∧_
  ゝ __\
  ||´・ω・`| > やめなよ
  /  ̄ ̄  、ヽ
 └二⊃  |∪
  ヽ⊃ー/ノ

興奮するベルジャネーゾに対し、冷静な声が投げ掛けられる
そのままクラウドさんは静かな口調で続けた

「MSKKさんのが正論だよ。普通にひろゆきのせいだし、SCEじゃなくてむしろビックカメラさんの不手際だよね」
「うっ…」

クラウドさんに諭すような口調で言われ、ベルジャネーゾは我に返る

「そうだお!うちにクレーム付けるなんてめちゃくちゃだお!」
「す、すまなかった…怒りのあまり、自分を見失っていた…」
「まぁ、いきなりこんな場所に飛ばされたわけだし、混乱するのも仕方ないよ
 とりあえず落ち着いて、三人で協力してこの殺し合いから脱出する方法を考えようよ」




クラウドさんの冷静な対応によってその場は丸く収められた
彼らはお互いに自己紹介をし、そしてそれぞれの支給品を確認することにした

「みんな何が入っていたお?」
「ボクのには、エルメスのティーカップに牛丼の大盛りねぎだくギョク、あと…」

そこでクラウドさんはデイバックから鉄の棒を取り出した
先端が赤く塗られており、なおかつフック状になっている

「何て言うんだろう?このバールのようなもの」
「他二つが正式名称言えるのに、それだけわからないのか…」
「なんだよ、武器らしいものが入ってるじゃねぇか!俺の支給品なんて、殺し合いしろってレベルじぇねぇぞ!」

そう言って彼がバックから取り出したのは先ほどのゲームキューブとお守りだった

「ゲームキューブの時点で武器ってレベルじゃねぇし、お守りとか気休めレベルじゃねぇか!」

またしても憤慨するベルジャネーゾに対し、MSKKは沈んだ表情をしていた

「二人ともまだマシだお…ボクなんて、きゅうりと『イオナズン』の巻物だったお…」


そう言ってデイバックをひっくり返すと、バラバラと10本ほどのきゅうり、
そして達筆で『いおなずん』と書かれた紙が出てきた

「こ、これでどうやって戦えばいいんだお…」

MSKKはorzの体勢になりシクシクと涙を流す
その様子を見たベルジャネーゾはため息を一つついて、デイバックに手を突っ込んだ

「…ほら、こんなのしかないがよければ使えよ」

ベルジャネーゾはゲームキューブの取っ手を掴み、MSKKに差し出した

「さっきは本当にすまなかった、これで許してくれないか」
「えっ…で、でも…」
「気にするな、俺が欲しいのはプレステ3だけだ」
「いや、ていうか個人的にライバル社の製品は使いたくないお」
「わがままってレベルじゃねぇぞ!!」

またしてもしょうもない小競り合いが起きようとしていた
しかし、残念ながら彼らのアホらしい争いは二度と繰り返されることは無かった




           ____  ・
       /:::::::::●∴∴∴
      /::::::─三三─\・
    /:::::::: ( ○)三(○)\    ターン…
    |::::::::::::::::::::(__人__)::::
     \:::::::::   |r┬-|   ,/ .
    ノ::::::::::::  `ー'´   \ 
  /:::::::::::::::::::::
 |:::::::::::::::::    MSKK

乾いた音が建物の壁に反射して響きわたり、次の瞬間MSKKの額に大きな風穴が開いた

「MSKK!!」

ベルジャネーゾは崩れ落ちるMSKKを抱き抱えて叫ぶ
MSKKは頭は銃弾が貫通しており、ダクダクと血を流したままピクリとも動かない
脳を貫かれており、即死していた
クラウドさんは即座に銃弾の飛んできた方を確認する
自分たちがいる路地から少し離れた場所に、着ぐるみサイズの猫が狙撃銃を構えていた

「不意打ちはあまり好きじゃないが、呑気に油断してるおまいらが甘いんだからな」

猫、もといモララーはそう言って狙撃銃をしまうと、今度は右手を軽く開いて前に突き出した
彼の手から赤い光が伸びて、そこには真っ赤に輝く刃が握られていた

「よ、よくも…!」

ベルジャネーゾが怒りを込めてモララーを睨み付ける
だが次の瞬間、モララーは刃を振り上げ、目にも止まらぬ速さでベルジャネーゾへ向かって駆け出す

―――ガギィ…ン!!


鉄同士がぶつかり合う鋭い音が響き、クラウドさんのバールのようなものと、赤い刃が火花を散らした

「ベルジャネーゾさん、早く逃げなよ」

そう言うとクラウドさんはバールのようなものの先端のフックを引っかけ、赤い刃を弾き飛ばした

「路地からでたほうがいいよ」

クラウドさんに促され、ベルジャネーゾは二人分のデイバックを抱えて逃げ出していった


その様子を見てモララーは不敵な笑みを浮かべる

        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧  |へぇ、紳士的なもんだな
 ( ・∀・)< 弱い者は守ってやるってか?
 (    ) | どっちにしろ、一人しか生き残れないというのに
 | | |  \____________________
 (__)_)

「もうやめなよ、こんなの無駄な争いだよ」

モララーは嘲るかの如く笑うと、飛び退いてクラウドさんから距離を取る

「無駄なものか、優勝すればどんな願いでも叶えてもらえるんだからな!
…でもまあ、こんな初っ端から君みたいな実力者を相手にするのもキツいしな。ここは降りさせてもらうよ」

そう言うとモララーは路地裏の闇へと姿を消していった


その場に静寂が戻り、取り残されたクラウドさんはMSKKの亡骸を背負いあげる

「まずはベルジャネーゾさんと合流しよう、そのあと彼を埋めてあげられる場所を探さないと…」

そう呟いて彼は月明かりの照らす路地をテクテクと走っていったのであった



【MSKK@ゲームハード 死亡】
【残り 65人】



【B-4/1日目・深夜】

【レベル男@ゲームサロン】
[状態]:健康、悲しみ
[装備]:ゲームキューブ@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、お守り@寺生まれのTさん、きゅうり×10@なんJ、イオナズンの巻物@FLASH「イオナズン」
[思考・状況]
基本:生き残る
1:猫(モララー)から逃げる
2:MSKK…

【クラウドさん@ゲームハード】
[状態]:健康
[装備]:バールのような物@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、エルメスのティーカップ@電車男、大盛りねぎだくギョク@吉野家コピペ
[思考・状況]
基本:みんなと協力して、殺し合いから脱出する
1:レベル男と合流する
2:MSKKを埋葬する
3:猫(モララー)を警戒

【モララー@AA(FLASH「Nightmare City」)】
[状態]:健康
[装備]:モシン・ナガンM28(4/5)@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=01】)、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本:優勝狙い
1:殺し合いに乗る、強者はなるべく後回し
【備考】
※出典元により、自在に赤い刃を作り出す能力を持っています


【支給品紹介】
【ゲームキューブ@現実】
ゲーム機の中でも、最も強力な武器になると言われているハード
持ち手を掴んで振り回せばカドも相まって高威力の鈍器になる
また、耐久面も抜群に高く、階段から落とそうが余裕で機能するぞ!

【バールのようなもの@現実】
殺人犯が凶器として使用することがある、頑丈な鉄の棒
蓋とかをこじ開ける工具のバールに近い形状だが、バールかどうかは断定出来ない

【エルメスのティーカップ@電車男】
電車内で酔っ払いに絡まれている女性を助けたところ、お礼として送られてきた品

【大盛りねぎだくギョク@吉野家コピペ】
吉野家通の中で最近流行している牛丼の頼み方
ねぎだくというのはタマネギが多めに入ってる、そん代わり肉が少なめ
そんで大盛りギョク(玉子)、これ最強
なお、これを注文すると次から店員にマークされる諸刃の剣であるため、素人にはおすすめできない

【お守り@寺生まれのTさん】
夜、金縛り状態でノコギリを持った男が現れるという悪夢に苛まれている人が、Tさんから渡された手製のお守り
枕元に置いて寝たところ、悪夢から身を守ってくれた。寺生まれはスゴイ

【きゅうり@なんJ】
なんでも実況Jの原住民によって信仰されていた野菜

【イオナズンの巻物@FLASH「イオナズン」】
これを読めば誰でもイオナズンを習得できる画期的な支給品
イオナズンとは敵全体に100ヒットポイント以上のダメージを与えられる魔法
履歴書の特技欄に書いても恥じないレベルである

一応説明書がデイバックに入っているが、MSKKは気づかなかった
現在、クラウドさんとレベル男が習得している

【モシン・ナガンM28@現実】
フィンランド軍が生んだ最強のスナイパー、白い悪魔ことシモ・ヘイヘが愛用していた狙撃銃
…というと聞こえはいいが、単にソビエト軍の主力武器として使用されていた普通の狙撃銃
装弾数は五発


【出典詳細】
FLASH「Nightmare City」
第三回紅白フラッシュ合戦にてMVPを獲得した、み~や氏のFLASH作品
2chAAたちが戦うアニメーションで、モララーは敵役として登場する


No.02:バトロワでも寺生まれはスゴイ! 時系列順 No.04:照英がバトルロワイアルに参加させられてる画像ください
No.02:バトロワでも寺生まれはスゴイ! 投下順 No.04:照英がバトルロワイアルに参加させられてる画像ください
クラウドさん No.40:If you were here
レベル男 No.21:命も賭けずに殺し合いとな!?
MSKK 死亡
モララー No.30:Nightmare、そして現実へ

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