2018年8月29日 熊本-札幌8回戦

スコア

マーメイド・リーグ 熊本-札幌8回戦 リブワーク藤崎台球場(3勝3敗2分)
札幌 100 120 130ー8
熊本 006 001 000ー7
(札)エロフ、御剣す、筑波、十和田、〇菅生、H柳生、S赤井ー美弥
(熊)曙川、H高倉、●上条、鳶嶋、野留加、原田ー葛木

戦評

 互いに2位争い、首位を追撃する立場同士となっているこの対戦カードも最終戦。本拠地で8回戦を迎えた熊本は安定した投球が持ち味の曙川が先発。対する札幌はドラフト1位ルーキーのエロフ。規定未達もここまで防御率1点台と好調。投手戦が予想される。

 しかし、試合は初回から動く。先頭のミコヤンが俊足を生かして内野安打とすると、守備の乱れなどもあり札幌はその隙をついて一死一三塁のチャンスを作り出す。そこで迎えた打者、四番礒江が曙川のスライダーを右へと引っ張り、ライトフェンス直撃のタイムリーツーベースで札幌が1点を先制する。
 いきなり1点を失いなおも一死二三塁というピンチを迎えるも曙川は続く五番海月を三振、六番ランスを投手ゴロに抑え、3回までをこの1点のみに抑えると、その裏。ここで熊本打線がエロフに火を噴く。

 先頭の八番氏家がヒットとスティールで無死二塁のチャンスを作れば、九番横川がタイムリーツーベース。一番葛木は死球、二番水沢がヒット続いて無死満塁とすると、三番蒼守がタイムリーを放ち、なおも無死満塁のままでバッターボックスには四番武雷が立つ。
 逆転を許し、なおも熊本の主砲がバッターボックス、という状況にまだ僅かばかりの動揺がまだ残っているエロフの投じたストレートを、武雷はしっかりと捉える。ガツンと勢いよく飛んで行った打球はセンター方向。バックスクリーンの上を超える、今季第9号となる場外満塁ホームランで熊本はこの回一挙6得点。いきなり5点のリードを奪う。

 しかし、この試合はこの程度では終わらない。まずは4回表。四球と野手選択で作った無死一二塁のチャンスを犠打とスクイズで1点をまず返すと、次は5回表。やはりらしくなく制球を乱し気味の曙川から再び安打と盗塁、そして四球が絡んで一死満塁とすると六番ランスがここで2点タイムリーを放つ。
 熊本はかつての首位打者蒼守が失投を捉えてタイムリーを放ち、札幌の反撃を止めようとするもこれでも止まらない。
 7回表、熊本二番手の高倉が先頭打者の三番相川に単打を打たれるなど四球もあり一死満塁からのスクイズで1点と8回表にも三番手の上条が二人連続で出塁を許すと、三番相川が今度は逆転の3ランホームラン。これで8対7で試合が一気にひっくり返る。

 リードしてさえしまえばあとはセットアッパーとクローザーの出番。8回9回を無失点で切り抜けゲームセット。
 予想に反して両チーム合わせて22安打の乱打戦となったこの試合は、熊本は先発全員安打と打線に穴はなく効率よく点をとっていたが、それだけに投手陣の誤算が痛手。特にチーム全体で8与四球と無駄な走者を溜めてしまっていたのも大きい。

 また、これでこの対戦カードはなんと3勝3敗2分けと完全なる五分。この2チームの最終的な明暗は、直接対決ではない残りの4試合にかかっている。

責任投手・本塁打

[勝] 菅 生 2勝
[S] 赤 井 1勝1敗10S
[敗] 上 条 2敗
[本] 武 雷 9号
[本] 相 川 3号

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2018年08月29日 23:49