東京フレイズ(とうきょうフレイズ、英語:Tokyo Fraise)は、PGBに所属する日本の女子プロ野球球団。
本拠地は東京都新宿区の明治神宮野球場。
概要
チーム名 |
東京フレイズ |
創設年度 |
2012年 |
加盟リーグ |
シンデレラ・リーグ |
チーム名遍歴 |
東京フレイズ(2012-) |
フランチャイズ遍歴 |
東京都(2012-) |
本拠地 |
明治神宮野球場 |
キャパ |
34,572人 |
監督 |
リラ・マコーミック |
リーグ優勝回数 |
3回 |
リーグ優勝 |
2013、2015、2021、2022 |
日本一回数 |
1回 |
日本一 |
2013 |
ユニフォーム |
リンク |
歴代監督
球団の歴史
2012年
2012年のPGB創立とともに、
横浜アクアマリンズとの2チームで参加。開幕戦を5対7で落とすとその後も波に乗り切れず、最終的には借金10の13勝23敗4分け、勝率.361に終わった。
沢渡知美が最優秀防御率、
乙川天音が首位打者・打点王・最多安打、
相坂真琴が盗塁王を獲得。
ドラフトでは3位(1巡目)で
佐藤桜を指名。リーグ拡張による選手分配ドラフトでは最多勝の沢渡を
大阪ナイトブレイカーズへ放出。
2013年
2リーグ分立では
大阪ナイトブレイカーズ、
福岡クローネとともにシンデレラ・リーグに参加。
開幕戦で大阪を相手に4対1で快勝すると、その後は安定した戦いぶりを見せ、9月22日の福岡戦で9試合を残して優勝を決める。
続くチャンピオンシップではマーメイド・リーグ優勝の横浜を2勝1敗で破り念願の日本一に輝いた。
阿久須が最多勝、園田が最多奪三振、
長峰葵が最多セーブ、
シャレットが盗塁王を獲得。
セナが首位打者・打点王・最多安打・最高出塁率のタイトルを総なめしている。
オフに阿久須、園田が退団。
クラリス・リーを横浜から、
広島の
フランシスカ、大阪の
牧田あかねをそれぞれ
茂部黒子、
黒瀬一葉との交換トレードで獲得している。
ドラフトでは
皇鶴大の
神波さつきを1位指名。
2014年
開幕戦は
熊本シルフィードを相手に2-1で快勝。4月は4連勝を記録するなど快調に飛ばしたが、5月に4連敗で貯金を吐きだすと6月上旬に5連敗、6月下旬から7月下旬にかけては引き分けを含む6連敗を喫し借金生活に終始。首位大阪と7ゲーム差、6チーム中最下位の勝率.394を記録するなど苦汁を舐めた。
個人タイトルではドラフト1位ルーキーの神波が孤軍奮闘し最多勝・最多奪三振のタイトルを獲得。
ドラフトでは
聖サンジェロ総合病院の
碓氷友紀を1位指名。
2015年
開幕戦は大阪相手に黒星発進となるものの直後に3連勝で取り返し首位に立ち、その後しばらくは首位に留まり有利にペナントレースを進めるものの、中盤に大型連勝した大阪に突き上げを食らった形で首位の座を譲り渡す。それでも大阪が大型連敗を記録するとたちまち抜き返し首位に浮上、その後は激しい優勝争いを演じた。終盤は失速し大阪とゲーム差なしまで並ばれるものの、最終戦で東京・大阪ともに敗れたため勝率の差でわずかに上回って2013年以来となる優勝を果たした。
広島とのチャンピオンシップでは初戦を接戦の上落とすと、2戦目は序盤に先制するものの中盤に大逆転を許してしまう。最後は一打逆転の場面まで追い詰めるもののあと一歩及ばず、2013年以来となる日本一には手が届かなかった。
個人タイトルは
星菜みすずがPGBシーズン記録を更新する防御率1.47を記録して最優秀防御率とさらに最多勝を獲得。他に
エリー・S・キャリオンが星菜と同率で最多勝、長峰が最多セーブ、セナが打点王、相坂が最多安打を受賞している。
オフのトレードでは
皇后崎はるこを福岡へ放出、横浜・大阪との三角トレードでは
柳生十兵衛を横浜へ放出し大阪から
アニス・ホワイトを獲得。ドラフトでは
河内学院高の
萱村美琴を1位指名した。
2016年
開幕戦は福岡相手に1-0。完封リレーで白星発進も直後に4連敗を喫して躓く。7節からの大阪との直接対決で連勝し二位に浮上したが、前年相性の良かった福岡に分が悪く、直接対決でことごとく敗れ独走を許してしまう。そして5月末に復調してきた大阪に抜かれると、一度同率2位に返り咲くもオールスターを挟んで5連敗を喫したことが致命傷となり、2年ぶりの最下位でシーズンを終了。PGB開幕から5年に渡ってチームを率いた
八代千佳監督が勇退し、大阪でバッテリーコーチを務めていた
アンナ・マクラーレンが新監督に就任した。
主力選手が不振にあえいだ中、個人タイトルは投手部門で神波が最優秀防御率を獲得。打者では
海老名美咲に代わってレギュラーの座を勝ち取ったルーキー
菜ヶ咲調が盗塁王に輝いた。
名古屋・札幌両球団誕生に伴う分配ドラフトでは、札幌へ兼任監督に就任した
碓氷友紀・海老名・
最上瑞葵・
ミレーヌ・ド・シャレット・
ケイト・ランスが移籍し、名古屋には
京良城香奈・
小野寺ユウカ・
パイロン・ホーク・
福丸杏子を放出した。
補強では
東田真奈美と横浜の
小坂千秋とのトレードが成立。ドラフトではメキシカンリーグで活躍した
法条早を1位指名するも、熊本との抽選権争いで敗れ、代わりに房総医科大の
四方木田柊子を1位指名した。
2017年
絶対的エース・神波が四年連続の開幕投手を務め、福岡と対決。
先制こそ福岡に許すものの、9回表に
上村出雲が逆転本塁打を放ちこれを制した。
しかしその後は規定到達打者で3割以上の打者がいないなど、
全体的に不調な選手が多かったこともあって苦しい戦いが続き、無念の二年連続最下位に沈む。
個人タイトルはこの年から新設されたプラチナグラブ賞を
秋田さおりが獲得した。
オフには5勝を挙げ気を吐いていたエース・神波のほか、牧田、
実原有希、
水無月紫音が引退・退団。
補強では
大藤彩音と福岡の
スヴェートラナ・ウスペンスカヤとのトレードが成立したほか、
秋田・アニスを放出して横浜から
戸塚みちる、
安朱英を獲得。
また、上村を金銭トレードで広島へ放出している。
ドラフト会議では
ニューヨーク・セイレーンズの
竹中里紗を一位指名。
2018年
開幕投手に前年先発・中継ぎの両方でフル回転した
橘川亜由美を据えて臨んだ名古屋との開幕戦は、
惜しくも一点差で敗戦。
やや少し一進一退の日々が続き、10節から6連勝で二位に浮上したあとは二位と三位を行き来することとなる。
しかしその後二度の6連敗が響いて最下位に転落すると、
そこから4連勝を記録したものの、浮上することはできぬままシーズンを終えることとなった。
個人ではドラフト一位入団の竹中が元メジャーの実力を遺憾なく発揮し新人王を獲得。
社友香、
黛空音、小坂、安、
リサ・ライアンの5選手がオフに引退・退団し、
トレードでは菜ヶ咲を放出して大阪・
中氏京子を、
立花涼風・
空恩院馳琉を放出して横浜から
栗崎万里・
久慈友貴奈を獲得。
また、ドラフト会議では
三條学院高等学校の
射水赤江を一位指名し獲得した。
2019年
2017年ドラフト一位の
竹中里紗が開幕投手を務め、完封勝利を飾り、上々のスタートを切ったかに見えたが、シーズン序盤は苦戦を強いられ、上位2チームに大きく遅れをとってしまう。
交流戦で10勝5敗1分と無類の強さを見せ、特に14節では
星菜みすず投手がPGB史上初の完全試合を成し遂げる快挙を見せた。
しかし、同じリーグ戦では勝てない試合が多く、特に対名古屋戦は1勝7敗と大きく負け越した。
結果的に18勝21敗1分の3位でシーズンを終えた。
小師陽向、
夢野ナオミ、
岡田日佳理らがプラチナグラブ賞、
相坂真琴がベストナインを受賞した。
久慈友貴奈、
乙川天音、
栗崎万里、
相坂真琴らが退団し、
浅間由香を獲得。
ドラフトでは、
菖蒲高等学校の
藍川花林投手を一位指名した。
2020年
二年連続で
竹中里紗が開幕投手を務める。勝ちパターンを用いての開幕三連敗と出だしに苦しむも、毎年恒例交流戦での追い上げで上位をキープ。
名古屋、福岡と最後まで熾烈な優勝争いを見せるも、あと一歩の所で福岡に及ばず、0.5ゲーム差で優勝を逃し二位でシーズンを終えた。
球団歴代二位の21勝、5年ぶりのシーズン勝ち越し等、ここ数年のチーム改革が実を結んだシーズンとなった。
長峰葵が最多セーブ、
小師陽向、
高田紗綾、
岡田日佳理らがプラチナグラブ賞を受賞。
神在陽と
藍川花林が揃って新人賞を受賞した。
オフには、FAで
秋田さおりを、トレードで
久遠令乃と
久遠和心を獲得。
2021年
オープン戦0勝という不安要素を残したままシーズンに突入し、開幕10戦で3勝6敗1分とスタートダッシュに失敗。しかし、次の10戦では8勝2敗と本来の力を取り戻し、苦手としていた対名古屋戦でも勝利を収めたことで勢いに乗る事となった。勝負所での一打と持ち前の投手力が合わさり、21戦から30戦にかけて7勝3敗。首位を争っていた大阪との直接対決を尽く制し、37節にて6年ぶりとなるリーグ制覇を成し遂げた。
終わってみれば、チーム歴代2位の25勝を挙げ、マクラーレンの長期政権が実を結び、強きフレイズの復活を成した。しかし、シーズンの反動もあってか、プレーオフで3連敗を喫し、チャンピオンシップ進出とはならなかった。
萱村美琴の投手2冠(最多勝、最優秀防御率シ・リーグMVP)、
射水赤江の躍進(最高勝率、最優秀中継ぎ、)、強きフレイズの象徴である
長峰葵の最多セーブ獲得等、持ち前の投手力が他を圧倒したシーズンだった。
かねてより続投が望まれていた
アンナ・マクラーレンだったが、よき理解者であった
栗崎万里GMの産休と共に勇退する事となった。チームはこれを機に運営方針が一新され、後任として
リラ・マコーミックが新監督に就任した。
尚、以降行われたドラフト会議において、
草薙夜春が1位指名を受け入団している。
2022年
リラ・マコーミック体制の一年目
PICイギリス代表ヘッドコーチの職にあった監督自身のチーム合流が遅れた為、チームの現状把握に手間取った事もあり、シーズン当初は不調を極めた。
転機となったのは交流戦前半のラストカードである13節対広島一回戦、大幅に入れ替えた打線が機能しこの試合に勝利すると6連勝しペナント争いに割って入る。
24節対熊本戦で首位に立つとその後は一度も首位を明け渡すことなく39節対大阪七回戦で優勝を決めた。
プレーオフは名古屋を一戦で退けたものの、チャンピオンシップでは札幌に1勝4敗で敗退、惜しくも日本一には届かなかった。
竹中が最多勝と最多奪三振の二冠、藍川が最高勝率のタイトルを獲得、プラチナグラブに四選手(宮川・栗林碧・小師・夢野)、ベストナインに三選手(宮川・栗林碧・丸山)が選出された。
シーズンオフには射水・星菜・日高・宮川・栗林七・由良門が退団、投手コーチの小坂が現役復帰(ドラフトで名古屋が指名)、最強先発陣の一角であった橘川がFAで熊本へ移籍とチームに激震が走った。
黒坂とのトレードで名古屋から
大野クリスティーナと
御神麗良を、橘川の人的補償で熊本から
水海道みらいを獲得、ドラフト会議では元・横浜の
宇迦乃美都を一位指名した。
チーム成績・記録
年度別成績
年度 |
順位 |
試合 |
勝 |
負 |
分 |
勝率 |
2012 |
2 |
40 |
13 |
23 |
4 |
.361 |
2013 |
1 |
40 |
26 |
11 |
3 |
.703 |
2014 |
3 |
40 |
15 |
23 |
2 |
.395 |
2015 |
1 |
40 |
20 |
17 |
3 |
.541 |
2016 |
3 |
40 |
15 |
24 |
1 |
.385 |
2017 |
4 |
40 |
11 |
28 |
1 |
.282 |
2018 |
4 |
40 |
18 |
22 |
0 |
.450 |
2019 |
3 |
40 |
18 |
21 |
1 |
.461 |
2020 |
2 |
40 |
21 |
18 |
1 |
.538 |
2021 |
1 |
40 |
25 |
14 |
1 |
.641 |
2022 |
1 |
40 |
22 |
15 |
3 |
.595 |
2023 |
4 |
40 |
15 |
25 |
0 |
.375 |
通算:12年 |
480 |
219 |
241 |
20 |
.476 |
タイトル
- 優勝:4回(2013年、2015年、2021年、2022年)
- 日本一:1回(2013年)
歴代開幕投手
- 2012年:園田悠
- 2013年:園田悠
- 2014年:神波さつき
- 2015年:神波さつき
- 2016年:神波さつき
- 2017年:神波さつき
- 2018年:橘川亜由美
- 2019年:竹中里紗
- 2020年:竹中里紗
- 2021年:藍川花林
- 2022年:竹中里紗
- 2023年:竹中里紗
チームの特徴
- 「フレイズ」の名はイチゴの仏名「Fraise」に由来する。これはオーナーの出身地がイチゴの名産地であることから。
所属選手
コーチ・スタッフ
投手
捕手
内野手
外野手
OG選手
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行
監督・コーチ
最終更新:2024年02月05日 22:56