名古屋Cキャッツ

名古屋Cキャッツ(なごやシーキャッツ、英語:Nagoya C-“Calico”-Cats)は、PGBに所属する日本の女子プロ野球球団。
本拠地は愛知県名古屋市のバンテリンドームナゴヤ。


概要

チーム名 名古屋Cキャッツ
創設年度 2017年
加盟リーグ シンデレラ・リーグ
チーム名遍歴 名古屋Cキャッツ
フランチャイズ遍歴 愛知県
本拠地 バンテリンドームナゴヤ
キャパ 38,414人
監督 高橋紗知
リーグ優勝回数 3回
リーグ優勝 2018、2019、2023
日本一回数 1回
日本一 2018
ユニフォーム リンク

歴代監督

就任年度 監督名
2017~2021 春夏秋冬かのん
2022~2023 花水木みみる
2024~ 高橋紗知


球団の歴史

2017年

2017年のPGB拡張に伴う新規参入2チームのうちの一つ。東京フレイズ大阪ナイトブレイカーズ福岡クローネとともにシンデレラ・リーグに所属。
選手分配ドラフトでは、御剣龍奈甘楽氷柱らを獲得。
記念すべき球団公式初試合の相手は大阪ナイトブレイカーズ
甘楽氷柱溝渕彩芽のバッテリーで挑んだこの試合を5-1で制し、幸先の良いスタートを切る。
その後は連勝と連敗を交互に重ねたりといった時期もあったが、オールスター前後の頃には2位につけ、7月16日~8月9日の間は5連勝を記録、さらにその後の大阪との直接対決で二連勝と猛追を見せる。
しかし大阪の勢いは止まらず、結果は二位。プレーオフは初戦を勝利で飾るも二戦目に敗れチャンピオンシップ出場とはならなかった。

球団創設年に優勝とまではいかなかったものの、高い投手力を巧みに生かした春夏秋冬かのん監督の確かな手腕がはっきりと明らかになった一年だった。
個人タイトルとしては開幕投手を務めた甘楽氷柱が最優秀防御率・最多勝・最高勝率の三冠を達成、御剣龍奈が最多セーブ、主砲の豊川結華が最多本塁打に輝いた。
シーズン終了後はベテランの囲奈々子のほか、プラティバ・L・ラーハット福丸杏子が退団。
トレードでは小山内一美を放出して広島からアレッタ・散田を、仁科ベティ森下明音を放出して横浜から平下奈未を獲得。ドラフトでは元福岡クローネで最優秀中継ぎ経験者の猪狩律を指名した。

2018年

前年に引き続き、開幕投手はエース・甘楽氷柱
須田レナータの本塁打などで3得点とすると、守護神・御剣龍奈が記念すべき60個目となるセーブを挙げて勝利。
その後も5連勝を記録するなど好調な滑り出しで、さらに6月6日からは引き分けを挟んで9連勝と首位をひた走ると、一度も順位を落とすことなくリーグ優勝を達成。前年の雪辱をきっちりと果たす。
プレーオフで大阪を退けると、チャンピオンシップでは初となる日本一に向けて横浜アクアマリンズと激突。
これをプレーオフの勢いのままに二連勝で制し、見事球団創設二年目にして日本一の栄冠を手にした。
個人ではアレッタ・散田が復活を告げる最多勝、さらに琴吹海奈が中継ぎ選手ながら同じく最多勝、そして
最高勝率を獲得。姉である琴吹陽奈も最多奪三振を獲得し姉妹での受賞となった。また通算77セーブまで記録を伸ばした御剣龍奈が最多セーブ、野手では加賀秋子が21盗塁で最多盗塁に輝いた。
シーズン終了後にはエースの甘楽氷柱本庄伊織が米球界、柊由利亜が欧州リーグに挑戦の為退団、練祠世観は引退しコーチ陣へ入閣することが発表された。
トレードでの動きは特になく、ドラフトではPICキューバ代表として活躍したハバナCBFマリア・イダンテスを指名した。

2019年

二連覇がかかるなか、前年の先発二本柱・甘楽氷柱本庄伊織がオフに退団。そのなかで開幕投手を任されたのは、チーム生え抜き一年生となる琴吹陽奈だった。
その琴吹陽奈が、期待に応えて強打を誇る福岡クローネ打線を2点に抑え込む好投。すると6回裏に相手のミスに付け込んで一気に勝ち越し、勝利を得た。
ここから開幕戦勝利の勢いに乗り、開幕4連勝。さらに引き分けを挟んで開幕6連勝まで伸ばし、引き分けを挟んでの開幕連勝記録を更新した(引き分け無しでの連勝記録は14年広島の5)。
それでも福岡の猛追を受け、5月26日(第15節)の直接対決でサヨナラ負けし、一旦は首位を明け渡す。
しかしその次の直接対決(2019年5月29日 福岡-名古屋4回戦)で2年めの白羽凛が自身4勝目となる完封勝利を飾り、3日で首位奪還。ここからPGB新記録となる引き分け無しの8連勝を重ね、ふたたび福岡を引き離す。
その後は2位福岡とのデッドヒートを続けるも、8月21日(第34節)の直接対決で12-4と快勝。ついにマジック3を点灯させた。
ところが、ここから福岡がまた追い上げ、9/1~9/4(第37~38節)の天王山決戦で福岡に連敗。特に第38節の試合では、2~8回に連続失点して福岡に連続イニング得点の新記録を献上し、1-12で大敗。残り2試合でゲーム差なしにまで追いつかれることになった。
それでもマジック1で最終節の2019年9月11日 名古屋-大阪8回戦に持ち込み、初回に鹿島志乃の満塁ホームランで4点を奪われるも、得点を重ねて横山博香のタイムリーでついに追いつき、最後は加賀秋子のスクイズバントヒットで勝ち越し。6投手をつぎ込む継投で逃げ切り、7-6で勝利。終盤6連勝の福岡をなんとか振り切り、最終節にゲーム差なしで優勝を飾ってリーグ二連覇を達成した。
なお、ギリギリのリーグ優勝ではあるが、シーズン勝率は.658でPGB過去3位。チームとしてはシーズン最高勝率を更新している。
プレーオフでは福岡を退けチャンピオンシップに進出し、広島レッドリーブスと激突。
初戦を引き分けるも、第2戦、第3戦を落とし、2年連続の日本一は逃すことになった。
個人記録では、白羽凛がPGB新記録となる防御率0.57で最優秀防御率を獲得。5勝で最多勝も獲得し、リーグMVPとベストナインで表彰された。さらに投手陣では、琴吹陽奈が最多奪三振(57個)、琴吹海奈が最優秀中継ぎ(15HP)と最高勝率(1.000)を獲得した。
野手陣でも、豊川結華が44打点のPGB新記録で打点王を獲得し、ベストナインでも表彰。新設されたプラチナグラブでは三塁手でP・ホーク、右翼手で浜田ショコラが表彰された。
シーズン終了後は、遊撃手レギュラーの葦川佳弥を始めとする、大友道雪左海美緒早乙女麻法エミーネ山元茜平下奈未の7選手が退団。このうち、山元茜が外野守備走塁コーチに就任した。
また、FAで猪狩律が大阪に移籍したが、人的補償移籍で戸次静を獲得。さらにFAで熊本から多田真希絵も獲得し、FA宣言した横山博香小喬の残留にも成功した。
ドラフトでは、小喬の姉である大喬を一位指名。合計5名の新入団選手を獲得した。

2020年

7人という大量退団が出たオフを超え、リーグ三連覇、日本一奪回を目指すシーズン。オープン戦を首位で通過し、白羽凛が開幕投手となった開幕戦で勝利を飾ると開幕4連勝と絶好のスタートを切った。
しかし、福岡に2連敗し一瞬で首位陥落するや、連敗を続け貯金も消滅。それでもその後は盛り返し、東京福岡との三つ巴を繰り広げ、オールスター休み前には、福岡と同率で首位に並ぶデッドヒートとなった。
8月2日(第31節)には一旦東京に首位を明け渡すも、8月9日(第33節)の直接対決で勝利し、再び首位奪回。しかし次節に雪辱されると、ここから痛い3連敗を喫し、3位に転落してしまう。
8月23日(第37節)には東京に勝利し、福岡との同率首位に立つ粘りを見せたが、38節の東京戦、39節の福岡戦に連敗して3位に転落し、そのままシーズン終了を迎え、球団創設から初めてプレーオフ進出を逃すことになった。
個人タイトルでは、開幕投手でもあった白羽凛が、最優秀防御率・最多勝利・最多奪三振・最高勝率と投手タイトルを制覇。MVP、ベストナイン表彰も受けた。
なお、白羽凛のMVPは2年連続。PGBで同一選手の連続MVPは初という快挙に加え、3位チームからMVPが出るのも2度め(2018年の島津(福岡)は同時受賞のため、単独での受賞は白羽が初)、と異例づくしのMVPであった。
また、織田桜がPGB記録となる最多盗塁(45個)を達成し、ベストナインも受賞。プラチナグラブは、豊川結華(一塁)、浜田ショコラ(右翼)の2名が受賞。豊川は、ベストナインも受賞し、5年連続のベストナイン受賞は、阪宮(元大阪)と並ぶ最多受賞となった。
このほか、ベストナインは須田レナータが受賞。久遠令乃が球団別新人賞となった。
シーズン終了後、2年連続MVPの白羽凛がニューヨーク・セイレーンズへと移籍したほか、PGB初の100セーブ達成者にして最多セーブを記録していた御剣龍奈が引退。先発・抑えの主力を失うこととなった。
加えて、小野寺ユウカ多田真希絵日河佳純P・ホークも引退。日河以外はチームのコーチとして残るも、大幅な戦力減となった。
戦力の立て直しが迫られるなか、FAで横浜アクアマリンズから長年の待望であったエース級先発左投手である桜葉ジュンを獲得(人的補償はクラウディア)。さらに長曾我部さなえを東京とのトレード(交換相手は久遠令乃)、高倉伶花を熊本からの人的補償(浜田ショコラFAによる)で獲得。
さらにドラフトでは、1位指名で先発の左投手にしてアイドルという、チームにとって待望の選手であるミライを指名するなど、計6選手を指名した。

2021年

球団創設以来初のBクラスからの巻き返しを期すべく、「挑戦猫(ちゃれんじねこ)」をキャッチフレーズに掲げる。開幕戦はFA加入の桜葉ジュンを先発に立てたが福岡相手に敗れ、球団創立以来の開幕戦連勝が4でストップした。開幕カードは連敗を喫したが東京福岡との2位争いを展開し、前半戦を3位・10勝9敗1分けで折り返す。6月2日(第16節)には就任5年目の春夏秋冬かのんが監督通算100勝を達成。その後、監督通算勝数は112まで伸ばし、2021年度現在のPGB監督最多勝記録となっている。後半戦は第31節から4連勝を記録して大阪とのプレーオフ進出争いを展開したが、最終的には2年連続の3位に終わった。
シーズン終了後に溝渕彩芽織田桜須田レナータ大喬が退団。また春夏秋冬監督も2年連続Bクラスの責任を取って辞任を発表した。
個人タイトルでは琴吹陽奈が最多奪三振、マリア・イダンテス最多盗塁を受賞。ベストナインは豊川結華が6年連続で受賞、プラチナグラブは溝渕彩芽横山博香が選出された。
シーズンオフのドラフトでは杏花音ら5名を指名している。

2022年

前年に春夏秋冬の退任で空いた新監督には、社会人チームで実績を残した花水木みみるが就任。
開幕戦には長宗我部さなえを先発に立て、東京都の開幕戦に勝利し、その後3連勝を記録。シーズン序盤の4月と5月にもそれぞれ3連勝を記録した。しかしその直後に5連敗を喫し最下位転落と、シーズン中盤は苦しい戦いを強いられた。中盤の7月以降は立て直して着実に勝ちを重ね、花水木監督初年度のシーズンを2位で終えた。
個人タイトルでは長宗我部さなえが最優秀防御率、桜葉ジュンが最多勝、黛愛が最優秀中継ぎ、杏が最多打点、宮島わかがPGBシーズン記録を更新する57盗塁を挙げ最多盗塁を受賞。ベストナインに長曾我部・宮島・杏が選出されている。
オフにはアレッタ散田黛愛が退団。長宗我部さなえが広島へFA移籍(人的補償に間原明日花)。ドラフトでは湯根伊凪ら4名を指名した。

チーム成績・記録

年度別成績

年度 順位 試合 勝率
2017 2 40 23 15 2 .605
2018 1 40 24 13 3 .649
2019 1 40 25 13 2 .658
2020 3 40 21 19 0 .525
2021 3 40 20 19 1 .513
2022 2 40 20 18 2 .526
2023 1 40 25 14 1 .641
通算:7年 280 158 111 11 .587

タイトル

  • リーグ優勝(2018、2019、2023)
  • 日本一(2018)

歴代開幕投手


チームの特徴

  • “C”の意味は“Calico”。英語で“三毛猫”を指す。名古屋を中心とする外食グループ系大企業がスポンサー。ネコ耳メイド喫茶の宣伝を兼ねていて、年に数度、ネコ耳ユニフォームデーが開催される。親会社的には強さよりも可愛さを重視している模様。選手でアイドルグループを作る意向もあるらしい。華やかさが売りで、チームカラーはブラウン。
  • 2021年には毎週金曜日にバラエティ番組・PGBチャレンジャーズを放送しており、選手並びに監督コーチ等の情報収集並びに憩いの場として事欠かない。収録場所はメイド喫茶・きゃりっ娘Cafeだが、度々ロケ回も放送されていた。
  • 親会社傘下のメイド喫茶であるきゃりっ娘Cafeはyoutubeアカウントを通じ、他にも公式番組を配信しており、当メイド喫茶は名古屋をはじめとする選手がメイドとして現れることがよくある。

所属選手

コーチ・スタッフ

名前 背番号 役職
高橋紗知 75 監督
ヘッドコーチ
作戦コーチ
仁田ひとみ 86 打撃コーチ
バッテリーコーチ
幕田舞華 80 外野守備走塁コーチ兼三塁ベースコーチ
栗崎万里 82 内野守備走塁コーチ兼一塁ベースコーチ
小坂千秋 19 トレーニングコーチ兼投手コーチ補佐
小野寺ユウカ 81 投手コーチ
桐野栄令南 寮長

投手

名前 背番号 備考
安居亜矢 0 2023年ドラフト3位
手銭梓 7
豊川應乃 11 広島レッドリーブスから移籍
久光幸 13
坂野玖路葉 14 2023年ドラフト2位
琴吹海奈 16
琴吹陽奈 17
桜葉ジュン 18
小坂千秋 19
森次セーラ 24 広島レッドリーブスから移籍
櫻井茉央 27 2023年ドラフト4位
間原明日花 34
真壁桜 47
レイカ・マウントバッテン 51
シャマナ・ファン・レンネス 64

捕手

名前 背番号 備考
武田愛絆 8

内野手

名前 背番号 備考
横山博香 5
湯根伊凪 6
呉小喬 55
宮島わか 61
若林瞳 66

外野手

名前 背番号 備考
桐下萌衣 9
マリア・イダンテス 10
鏡座美咲 12 2023年ドラフト1位
守野紘奈 57

OG選手

あ行


か行


さ行


た行


な行


は行


ま行


や行

  • 山元茜(17-19)→外野守備走塁コーチへ

ら行


わ行


監督・コーチ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月10日 16:54