その3‐3

1~200 / 201~400 / 401~600 / 601~800 / 801~1000



☆作戦完了☆


提督「提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮を取ります」

天龍「あれお前が言ってたのかよ」

提督「んじゃこの荷物運んどいて」

電「久しぶりのお家なのです~」

鈴谷「疲れたーーー!」

摩耶「時差ボケしてるなぁ……眠い」

愛宕「日本は寒いわね~」

提督「おーい。ちょっとー」

加賀「全然指揮できてないですね」



☆お土産☆


赤城「あーん! 寂しかったーー!」

提督「よお、まだ成仏してなかったのか」

赤城「当たり前です! お土産食べないと成仏できません!」

加賀「それは良いことを聞きました。はい、お土産です」

赤城「ごちそうさまでした」

提督「早ッッ」



☆早く成仏しろ☆


加賀「成仏はどうしたんですか」

赤城「えへへ、食べ足りないから成仏しません」

提督・加賀「「おい」」

赤城「それよりお土産の食べ物もいいですけど、
    お土産話を聞かせて下さいよ」

提督・加賀「「しろよ。成仏」」



☆出発☆


……時は遡り。


提督「いいか。お前ら。知らない人には着いて行っちゃいけませんからね」

加賀「それではみんな提督に着いて行かなくなります」

提督「なんで知らない人扱いなの」

愛宕「やだあの人提督っぽい格好してるけど……誰?」

提督「提督だよ。君らの指揮官だよ」



☆お荷物☆


提督「荷物車に積み込めー」

摩耶「おう」

提督「待て摩耶。お前その両脇に抱えたぬいぐるみは置いてけよ」

摩耶「チッ……仕方ねえ」

天龍「ったくアホだなぁ」

提督「お前もその刀置いてけよ」



☆運転☆


加賀「では出発します」

提督「あれ? 俺運転するよ」

加賀「いえ、まだ先は長いですしここは私が」

提督「よーし、お前らシートベルトはしっかりして、
    それからどこかに捕まることは忘れないように」

加賀「では、飛ばしていきますよ」

天龍「くれぐれも安全運転で……」



☆過激☆


※高速道路


鈴谷「イェーイ! 飛ばせ飛ばせーー!」

提督「ちょ、おい! 120出てない!?」

加賀「気のせいです」

愛宕「100維持くらいでいいんじゃないかしら」

加賀「これぐらいの方が逆に安全です」

天龍「どの逆をいったらそうなるんだよ」



☆危険ですので真似出来るようにならないで下さい☆


摩耶「くっついてくんなてめえ!」

鈴谷「きゃー!今摩耶がおっぱい触ってきた!」

摩耶「当たっただけだろうが!」

加賀「あの、あまり騒がれると気が散って……ッッ!?」ビクゥッ

提督「ど、どうした?」

加賀「……赤城さん。ミラー越しにだけ映るのやめてください」

赤城「深夜の山奥とか走ってるタクシーの運ちゃんがしてきそうな怪談っぽくしてみたの」

提督「てめえ留守番って言っただろうが!!早く帰れ!!」



☆金属探知機☆


天龍「なんか悪いことしてないのにセキリティチェックの
    金属探知機の中を通るのはなんかドキドキするよな」

鈴谷「たはー、あたしもドキドキしちゃったよ。
    摩耶は大丈夫だった?」

摩耶「えっ? ああ、まあアタシも緊張はちょっとしたよ。ちょっとな」

鈴谷「だよねー。だって摩耶ブラの金具が引っかからないか心配で
    今日何故かスポブラだもんねー」

摩耶「っるせえな! 初めてだったから仕方ないだろうが!」



☆ボディチェック☆


愛宕「あれ?提督、チェック引っかかってない?」

加賀「入念にボディチェックまで受けて……何やってるんですか」

提督「いやー、なんか知らんが引っかかったんだけど、
    ボディチェックしてくるお姉さんが可愛くって」

提督「そんなお姉さんが俺の身体をまさぐってきて、うへへへ」

加賀「警備員さん、こいつです」



☆言葉の壁☆


加賀「ところで、今回の要件を結局詳しく聞いてないまま来てしまったのですが」

愛宕「今回は海外の基地への視察?」

鈴谷「それでハワイなの?」

提督「……えーと、う、うん。そうだよ。一日だけだけど」

電「で、でも電は英語とか分からなくて……」

提督「大丈夫だ。現地ガイドがついてくる」

金剛「よばれてとびでて金剛デース!」

加賀「こっちの空港から着いてくるんですか」



☆それでいいのか☆


……。


提督「とまあ色々あった訳だ」

赤城「終わり!?回想シーンそれでいいの!?」

提督「なんかもう別にいいんじゃね?」

赤城「まあうちそんなシリアスにやっても……ねえ?」

加賀「お二人共本当にそれでいいんですか」

提督「ぷ、プライベートだし」

加賀「……」



☆何してたんだ☆


提督「旅行の醍醐味というのはどこへではなく
    誰と、という点が重要視されるのである!」

加賀「まあ確かにそうですけど」

提督「結局一日だけ視察であとは遊んでたしなー」

愛宕「終日自由行動だったもんねー」




☆ナンパ☆


愛宕「ビーチで電と遊んでたら声かけられちゃって」

摩耶「あーいたなぁーそういうの」

鈴谷「ええ!? なんでみんな声かけられてるの!?」

愛宕「だってずーっとビーチでカレー食べてるんだもん」

摩耶「普通そんな奴いねえよ」



☆異常なし☆


提督「で、赤城、鎮守府は無事だったか?」

赤城「ええ、とくに何もありませんでしたよ」

赤城「鎮守府的にもスレ的にも。案外平和でした」

提督「何言ってるんだ全く」

赤城「暇すぎてルンバに入ったり、摩耶ちゃんのぬいぐるみに憑依して
    一人トイストーリーごっこしたりしてました」

提督「何やってるんだ全く」



☆天龍も声かけられた☆


鈴谷「天龍姉何してたの?」

天龍「俺か? ふふん、俺はだなぁ。新しい武器ってのもいいよなぁーと思って」

愛宕「まさかあの射的行ってきたの?」

摩耶「声かけられるってそういうキャッチみたいなののことか?」

天龍「いやーなんていうかこう、いいよなーって。
    まあでも俺はやっぱり刀で十分かなぁーってよ」

愛宕「……」

天龍「なんだよそのかわいそうなものを見る目は」



☆あれ好きなんです☆


提督「ところで、飛行機の座席にある雑誌って
    何であんな中途半端に見てて楽しんだろうな」

愛宕「確かにちょっとわかる気がする」

提督「電子機器を封じられてる時間ってついついあれを手に取っちゃうよなー」

電「電はずっと映画みてたのです!」

提督「あれも1つ2つすごいみたいと思うのをちょうどやってるよなー」

愛宕「なんでかしらね?」



☆行きの道や宿舎だったり☆


愛宕「提督って道中のわいわいがやがやが楽しいタイプよね」

提督「そうだねー。修学旅行とか行った先のことより
    宿舎の馬鹿騒ぎのが楽しいタイプだね」

天龍「……」

鈴谷「……」

加賀「他にもいるみたいですが」

愛宕「まあ分かってはいたけどねー」



☆また明日から☆


提督「もう疲れたから寝るよ!!久しぶりの自分の布団にダーイブ!」

加賀「……提督、明日から仕事ですので」

提督「何で今のタイミング言ったんだよ! こっちはもう鬱だよ!」

提督「あーあーあー加賀のせいで仕事する気なくなっちゃったもんねー」

提督「もう一生お布団から出ないもんねー」

加賀「そうですか。分かりました」モゾモゾ

提督「何が分かって布団に潜り込んでくるんだよ」



☆積もったまんま☆


電「雪がすごいのです!」

加賀「留守中に降ったみたいなので一面真っ白ですね」

電「加賀お姉ちゃん!」

加賀「ええ、遊んで構いませんよ。ただしあとで雪かきするのでそのつもりで」

電「はーい!」



☆ライター☆


提督「何? ワープロの使い方を教えろ?」

赤城「はい」

提督「何に使うんだよ。……ってかさわれんのか?」

赤城「そこは大丈夫ですよ。ほら、最近何かと噂のゴーストライターの」

提督「いやあれそういうんじゃないから」



☆雪かき☆


提督「雪かきが終わらねえぞ」

提督「何でこんなうちのグラウンド広いんだよ」

加賀「これでも狭い方です。
    提督も米軍基地の広大さを目の当たりにしたはず」

提督「グラウンド爆撃して燃やすってのはどうだ」

加賀「そんなことしたら火力強すぎて今度はドロドロの後片付けに」

提督「……」



☆現地通訳で着いてたあいつ☆


那珂「あっっれー? 金剛さんはー?」

山城「……口に出すのも怖ろしい。伝説とも暗黒とも呼べる」ガタガタガタ

龍驤「……まさか……懲罰房」ガタガタガタ

扶桑「まあ、無断で何日もいなくなればね」

那珂「そ、それで金剛さんいない間の呉、変に優しかったんだ」



☆もらいにきた☆


舞鶴「お土産」

提督「……え、ないですよ。遊びで行ったんじゃないんですから」

舞鶴「2秒でバレる嘘をよく平気で言うなー。どうせ半分以上遊んでたんでしょう?」

加賀「はいその通りです」

提督「……。まああることはあるんですけどね」

初雪「……やったー」



☆飲兵衛☆


電「電からもあるのです。砂浜の綺麗な砂だけ集めて見たのです」

舞鶴「へえー小瓶も可愛いじゃん」

初雪「……いいの?」

電「なのです!」

初雪「……ありがとう。嬉しい」

隼鷹「あたしには!?」

提督「空港で買った酒」

隼鷹「キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」



☆作る☆


電「作るのです」

愛宕「よし! じゃあ頑張りましょうか!」

加賀「はい」

電「……」

愛宕「え、えーと、市販とかでもいいんじゃないかしら?
    提督のことだしー……」

加賀「頑張りましょう」



☆完成?☆


加賀「出来ました」

摩耶「……真っ黒だけど、これなんだ?」

加賀「何ってマフィンです」

鈴谷「チョコ味?」

加賀「プレーンです。良ければ味見の分が

鈴谷・摩耶「結構です!!」



☆那珂ちゃんファンの腕の見せ所☆


那珂「はー、鬱だなぁ」

龍驤「なんや急に」

那珂「だってバレンタインって言ったらファンが那珂ちゃんにプレゼントあげる日でしょー?」

龍驤「……ご都合解釈やな」



☆隠し味☆


那珂「ダンボールで来たら鎮守府が埋まっちゃって呉に怒られちゃうなー」

龍驤「あーせやなー(棒」

山城「うーん……」

那珂「あれ? あ、そのチョコもしかして那珂ちゃん用?」

山城「足りない……。どうしよう」

龍驤「なんや材料足らんのか?」

山城「ええ、血が足りなくなってきたの」フラフラ

那珂「何混ぜてるの!?」



☆欲しい☆


山城「姉様! 姉様の分、頑張って作ってます!」

扶桑「そんなレバーがっつかれながら言われても……そうねぇ」

龍驤「何を作ってんねん」

扶桑「天龍様からもらえるかしら……」

山城「……ぐぬぬぬ」

龍驤「……」


図々しいなぁとは思ったけど決して口には出さなかった龍驤。



☆脱獄☆


天龍「まあお前は確実にもらえるからいいよなぁ」

提督「はあ? お前それが毒だとしても喜べるのか?
    今、脱走ルートの計算中なんだ。邪魔すんな」

提督「キッチンの通路が灯台下暗しになるか……いやだめだ。
    もっと安全に書庫の隠し通路から、いや屋上に逃げて……」

山城「ちょっと!」

天龍「どわぁあ!? なんじゃああ!?」

提督「お前なんで俺の脱走ルート知ってんだよ!あー!もうだめだ!」



☆姉様へのチョコ☆


提督「最悪だ。山城に1つルートを潰された……」

山城「……あんた、姉様にチョコあげるの?」

天龍「はあ? あげねえよ。なんでだよ」

山城「あげなさいよ!!姉様が悲しむでしょうが!」

天龍「はあ? んじゃあ明日なんか買って送るよ」

山城「何!? もしかして高級チョコとか買って姉様の気を引こうっての!?
    そんなの許さないんだから!」

天龍「お前ほんと何なんだよ!!」



☆手作り☆


天龍「じゃあ何ならいいんだよ? 今から手作りすんのか?
    俺そんなのできねえよ……。愛宕に手伝ってもらうか~」

山城「手作りとか冗談じゃないわよ!! そんなことしたら最終的に
    子作りする羽目になるじゃないの!」

天龍「なんねーよ! お前馬鹿だろ!」



☆わざわざ聞きに来た☆


天龍「じゃあその辺の板チョコでも買って……」

山城「はあ……やっすい奴ねえ……信じられない。
    そんなものを姉様にあげるつもりでいるの?」

天龍「お前なぁ、そろそろ俺でも怒るぞ」

山城「私のは私の愛の結晶である血液入りよ!」

提督「何ドヤ顔で言ってんだよ。気持ち悪いよ」



☆異物の忘れ物☆


愛宕「なるほどねえー。でももう材料は使い切っちゃったわ」

天龍「まじかー。買うしかねえか。コンビニのチョコ菓子じゃダメだだし」

天龍「高級すぎてもダメだし……手作りのちょっと失敗したものとか
    それぐらいならちょうどいいかなって思ってよー」

天龍「……ん? 誰の忘れ物だこれ」


[加賀の作品]


天龍「こんなん間違えて渡した日には扶桑が倒れて俺の頭がふっ飛ばされるわ」

愛宕「渡されて胃袋吹っ飛ぶ人もいるのにねー」



☆箱☆


呉「那珂ぁっぁあああーーーー!」

那珂「な、なんですかぁぁ~~!」

呉「ダンボールが次から次へと何箱も届いて……!
  あんたこれどうするつもりなの!!」

那珂「えー! 那珂ちゃんの人気の証?」

龍驤「ほ、ほんまに箱単位で……」



☆詰めかけたファン達☆


ファンA「お、お前は那珂ちゃんがよくブログに書く悪魔大魔神提督の……」

ファンB「よくも俺たちの那珂ちゃんをこき使ってくれてるな!」

ファンC「今ここで天罰を下す……!」


呉「」 ブチィッ


呉「……何人でも束になってかかってきなさい。
  手加減でこちらは素手で相手をしてあげるわ」

那珂「み、みんな……私のために争わないでーー!」

龍驤「お前が一番楽しそうやな」



☆血のバレンタイン☆


加賀「緊急の伝令です」

提督「はあ? 呉のところで謎の過激派集団によるクーデター?」

天龍「応援に行かなくていいのか?」

提督「相手は人か?」

加賀「どうやら一般人のようです」

提督「じゃあ呉一人で十分だし放っておけよ、そんなもの」



☆恐らく呂布よりすごい動きしてる☆


那珂「呉、あのまんま無双シリーズ出れるんじゃないって動きしてるけど」

龍驤「ちょお前ほんまにこれ止めんでええの?」

那珂「だ、だって那珂ちゃんのブログの内容バラされたからどっちみち
    那珂ちゃんもゲンコツじゃ済まされないし……」

那珂「あ、でも今懲罰房は金剛さんが! ラッキー♪」

龍驤「たぶん呉ならもうひとつ緊急で懲罰房作ると思うで」

那珂「……那珂ちゃん止めてくるね」



☆ハッピーバレンタイン☆


提督「……(まだ加賀は起こしに来ていないな)」

提督「さて、脱走開始だ。……ん?」ギチッ

提督「ば、馬鹿な……動けない、だと!?」

提督「身体が布団ごと鎖で巻かれて……ぐっ」

加賀「おはようございます。本日はバレンタインということで
    くだらない風習だと思っていましたがこうして自分自身参加することで」

提督「くっ、殺せ」

加賀「なぜそうなるんですか」



☆試食☆


加賀「まあたまにはこういう行事も悪くはないかと」

加賀「という訳で作りました。どうぞ食べて下さい」

提督「あ、あとで食べ

加賀「はい、あーん」

提督「拒否権はないのね!」

加賀「口を開けて下さい。鼻をつまんで無理やり開けさせますよ」

提督「いっそそのまま殺してくれ」



☆喜び☆


愛宕「どう? 提督喜んでくれてた?」

加賀「ええ、身動きが取れないようにしていたので
    全身を使って波打つように喜んでいましたよ」

愛宕「それ痙攣してたんじゃ」

加賀「ふふ、変な顔までして。味の感想くらい普通に伝えてくれてもいいのに
    面白おかしく伝えようとしてくれて」

愛宕「それ白目向いて気絶してたんじゃ。十分伝えてくれてると思うけど」

愛宕「まあ加賀さんが嬉しそうならそれでいいんじゃないかしら」



☆阿鼻叫喚☆


摩耶「なあ、時折聞こえるあの絶叫はなんだ」

鈴谷「提督の声だねー」

天龍「どうやら絶叫しては気絶を繰り返してるらしい」

鈴谷「怖っっ」

天龍「さっき部屋を覗いたらエクソシストも裸足で逃げ出す動きしてたぞ」

鈴谷「見に行きたい」ゴクリ



☆蘇生☆


愛宕「はい、あーん」

提督「……」

愛宕「飲み込んだかな?」

電「分からないのです」

提督「ぎゃあああああ!! あ? ん? 美味い!! 口の中が美味い!」

愛宕「やった、蘇生成功~」

電「司令官さん、大丈夫ですか?」



☆お渡し☆


天龍「市販のなんだけどよ、はい」

扶桑「本当にくれるのですか?」

天龍「まあな」

山城「……きぃぃ」

龍驤「落ち着けや。自分で許可したんやろ?」



☆寄付☆


天龍「わざわざ来て渡して文句言われちゃなぁ」

龍驤「いやあほんま同情するわ」

那珂「あ、那珂ちゃんのチョコ一箱持って帰ってもいいよ。
    提督に渡してあげてー!」

天龍「……一箱もいらねえよ。少しだけ貰って行くわ」

天龍「どれどれ。どんなのもらったんだ?」

天龍「……なんでバレンタインにダルマ落としとか貰ってんの」

那珂「いやー、えへへ、那珂ちゃんのファンって変わった人多いからさー」



☆お怒り☆


那珂「あ、でもこれは嬉しかったよ。ファン自作の那珂ちゃんパズル!」

那珂「なんと1万ピース! しかも何故か白黒写真で無駄に難しいの!」

天龍「最早嫌がらせだろ」

呉「わざわざうちの馬鹿のために悪いわね」

天龍「いやいやいいってことよ」

天龍「ところで金剛は……どこにいるんだ?
    この前は悪かったな。急に借りちまって」

呉「ええ、本当よ。おかげで書類の作成が間に合わなくて
   大変だったのよ。それとその鉄屑ならまだ懲罰の途中」

天龍「鉄く……え? あー、うん。なんとなく察したよ。いやほんと悪かったよ」



☆隠し味☆


鈴谷「隠し味だよ! ハッピーバレンタイン!」

摩耶「お前アタシがあげたチョコいきなりカレーにぶち込む奴があるかよ」

鈴谷「これで美味しくなるね! 摩耶も一緒に!
    美味しくなーれ! 萌え萌えきゅ~~ん!」

摩耶「やんねえよ」

鈴谷「こういう子供騙しなのはやらないのに
    どうしていつまで経ってもお人形は卒業できないんかねー」

摩耶「うるせえ」



☆雪の中の来訪者☆


提督「いやー、愛宕と電は……と加賀……は作るの上手だね」

愛宕「そうやって甘やかすからいつまで経っても」

提督「いやそれとなく伝えたことは何度もあるけれど、
    全然分かってもらえなくってさー」

鈴谷「て、提督~~~! そ、外に! イケメンが!」

鈴谷「この吹雪の中にイケメンがいるよ!!」

提督「なんだよもう、俺はここにいるぞ~?」

愛宕「はいはい」



☆佐世保鎮守府提督(男)☆


提督「こんな雪に誰だよ全く。『WHITE BREATH』のPVだってそんなことしてねえよ」

佐世保「先輩! バレンタインだって言うからチョコレートを渡しに来ました!」

雷「電! チョコ渡しに来たわ!」

電「お、お姉ちゃん!? どうしたのですか?」

鈴谷「て、提督まさかそのイケメンと知り合いなの!!」

佐世保「ああ、こんにちは。君があの鈴谷さんだね」

鈴谷「はふん、イケメン爽やかスマイルが眩しッッ」



☆IKEMEN☆


加賀「あら、佐世保? 久しぶりね」

佐世保「加賀さん、お久しぶりです。先輩は元気でしたでしょうか?」

加賀「私に聞くよりも目の前に本人がいるのだから本人に聞いたらどうですか?」

鈴谷「提督ーー! どういうこと! 何この人! 誰! 何人!?」

提督「うるせえな。日本人だよ」

鈴谷「同じ日本人で提督と雲泥の差……」

提督「失礼なやつだなぁお前」



☆後輩提督☆


提督「えーと、こいつは俺や呉の1つ下の後輩の佐世保」

佐世保「横須賀鎮守府の皆さん、こんにちは。
     いつも僕の先輩のお世話をありがとうございます」

雷「そして私が電のお姉ちゃんの雷よ! 佐世保は私がお世話してるんだから! ね?」

佐世保「ところで先輩、僕が買ってきたチョコ早く食べて下さいよ」

提督「いや俺もうチョコはいいかなぁー。さっきいっぱい食べたし」

雷「ちょっと聞いてるの!? ねえってばー!」



☆尊敬☆


鈴谷「IKEMENは好きだよあたし」

雷「そうでしょう? 佐世保はすごく格好いいんだから」

鈴谷「でもさあーホモはノーサンキューなんだよなー」

佐世保「やだなぁ、僕は純粋に提督のことを尊敬しているだけだよ」

雷「きゃー! 佐世保こっち向いてー!」

鈴谷「眩しいっ! スマイルが眩しいよ!」



☆摩耶の好み☆


摩耶「アタシ、ああいうチャラチャラした感じのは好きじゃあねえな」

愛宕「摩耶も提督の方が好み?」

摩耶「ああ……いや違う。違う違う。そうじゃなくて」

愛宕「んもうっ、否定しなくてもいいのに~」

摩耶「なんかまーたややこしいことになりそうだなぁ」



☆知り合い程度の関係☆


赤城「……ちょっと!人口密度多すぎて話作りづらいじゃないの!」

佐世保「あなた、赤城さんじゃないですか」

赤城「あら? 佐世保じゃないの」

佐世保「……どうして半透明なんですか」

赤城「いやー、それほどでも」

提督「褒めてねえよ。どこに照れる要素があるんだよ」



☆雪遊び☆


提督「全く、いい思いもしたのは確かだが、死にかけたんだぞこっちは」

佐世保「そうなんですか?」

雷「ほら、みんなにあげたんだし帰りましょう?」

佐世保「そうですね。帰りましょうか。あまりいても邪魔になりそうですし」

加賀「もう少しゆっくりしていけばいいのに」

佐世保「お気遣いありがとうございます。またその時遊びに来ますよ」

雷「いい電、ちゃんと遊んでないでお仕事するのよ?
   こんな雪が降ってるからって外で雪遊びなんて……」

佐世保「してきてもいいですよ?」

雷「ちょ、ちょっとだけなんだからね! 電、仕方なくなんだからね!」

電「司令官さん、ちょっと行ってくるのです!」



☆愛の大きさ☆


雷「良かったわね佐世保。チョコ渡せたわね!」

佐世保「そうですね。日頃の感謝ですし渡せて良かったです」

雷「まあ私も佐世保一人じゃ心配だったし、電の様子も見れたし」

佐世保「そうだね。帰ったら他の娘にも報告しないとね」

雷「ところで佐世保は私の手作り愛情たっぷりのチョコは食べたの?」

佐世保「食べましたよ。でも大きくてまだ途中ですよ」

雷「えへへ、なんてったって等身大の私だもんね!」



☆たっぷり遊んで帰った☆


天龍「またすげえ力作の雪だるま作って帰ってったんだな」

電「等身大のお姉ちゃんと電なのです」

提督「じゃあ顔はこの辺か。ぺろぺろしちゃる」

加賀「お腹壊しますよ」

提督「擬似的なべろちゅーか」

天龍「何考えてんだお前は」

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最終更新:2014年05月03日 17:15