2014年9月3日大阪-東京14回戦

2014年9月3日大阪-東京14回戦

スコア

シンデレラ・リーグ 大阪-東京14回戦 長良川球場 (大阪8勝6敗)
東京 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -0
大阪 0 0 0 0 1 0 1 3 X -5
(東)●星菜、フランシスカ、柳生 - 牛島
(大)○大和、H諸葛、H馴馬、Hアニス、川澄 - 柳ヶ瀬

選評

マジック1とし、この試合に勝てば確実に優勝となる大阪。そして、絶対に負けられない東京。
決戦の地は、くしくも「関が原」が存在する岐阜県の長良川球場であった。
絶対に落とせない一戦。両軍の先発投手は…なんと東京が星菜、大阪が大和!両軍とも決してエース級ではない投手にあえて優勝の責務がのしかかるマウンドを任せるという大胆な賭けに出た!
さらに、東京は不動の4番打者・セナをあえて1番に、相坂を4番に置くという大胆な打順。一方で大阪も先週ドラフト外で入団したての「残暑のルーキー」・アリシアを6番セカンドでスタメン起用という策を打つ。これが吉と出るか、それとも…。

1回表、大阪・大和は四球を出すも無得点に抑える。
1回裏、東京・星菜は緊張からかいきなり大阪の先頭打者・カミュにヒットを許すとさらに盗塁まで許してしまう。さらにバッター・刺巻には送りバントを決められいきなり一死3塁のピンチ!しかし、駆け寄ったナインに勇気をもらった星菜は気迫の投球で3番・又丸、4番・鞘ヶ谷を凡打に抑え、いきなりの窮地を脱出する!

2回表、今度は大阪に受難が…。一死から大和が海老名にヒットを許すと牛島にストレートの四球。続く秋田の送りバントを挟んで、さらにシャレットにも四球を与え二死満塁の大ピンチ!しかし、ここで女房役・地元出身の柳ヶ瀬に気持ちを落ち着かせてもらった大和は迎えた強打者・セナをショートゴロに打ち取る!一進一退の攻防だ。

その後、プレッシャーから解放されたかのごとく、両投手が好投球を見せる!大和は毎回ランナーを出すもののマイペースさを崩さずに確実に打ち取っていき無得点に抑える。一方で星菜は2回裏にヒット1本を許すも続く3回・4回を三者凡退に抑える好ピッチ!息詰まる投手戦が続く。

しかし、均衡は崩れる。5回裏、星菜は大阪の初出場ルーキー・アリシアにプロ初安打を許してしまうと、続く宇佐美の打球はライトへの大飛球!しかし、名手・相坂がフェンス際でジャンピングキャッチでワンナウト!ほっとしたのもつかの間、次の打者・岡田に四球を許し、一死1塁2塁のピンチ。ここで迎えた柳ヶ瀬はサードフライに打ち取るが、続くカミュに投げたカットボールがすっぽ抜けてしまう棒球!カミュはこれを見逃さずレフトへ流し打ちを決めて、2塁走者・アリシアが激走を見せて見事生還!大阪が待望の先制点をもぎ取る!しかし、続く刺巻は三球三振に抑え、星菜も意地を見せる。

6回表、大阪は早くも大和を下げ、二番手・諸葛をマウンドへ送る。諸葛は先頭打者からいきなりヒットと四球を与え無死1塁2塁とするが、続く秋田、シャレット、セナを続けざまに凡打に打ち取り、ベテランの風格を見せつける。
6回裏、対する星菜は続投。クリーンナップを三者凡退に抑える力投!

7回表、続いて大阪は不調からの二軍での調整を終えたばかりの馴馬を上げる。馴馬は二死から相坂にツーベースを許すが続く乙川を凡打に打ち取り無得点で凌ぐ。
7回裏、星菜が再び捕まる!一死から宇佐美にヒットからの盗塁を許し、一死2塁のピンチ。ここで迎えた岡田はファーストフライに打ち取るも、続く打者・柳ヶ瀬にライト前に運ばれるヒットを許してしまう!宇佐美が本塁へ突っ込み、ライト・相坂のレーザービームへ本塁返球が激突する!クロスプレーの末の判定は…セーフ!大阪、貴重な追加点をゲットする。柳ヶ瀬にとっては故郷に錦を飾る嬉しすぎるタイムリーだ。星菜は続くカミュにも二塁打を許し、なおも二死3塁2塁のピンチとなるが、刺巻をレフトフライに打ち取り、最少失点でなんとか切り抜ける。

8回表、大阪はシーズン途中からセットアッパーを任せているアニスを投入。デッドボールと四球で二死1塁2塁とするがセナを凡打に抑えて切り抜ける。
8回裏、力投の末に疲労が見えていた星菜を降板させ、二番手・フランシスカを投入。…だが、このフランシスカが大誤算。先頭打者・又丸にいきなりヒット伊を打たれると続く鞘ヶ谷にタイムリーツーベースを許す。さらに次の阪宮にも四球を与えてしまう大乱調。続くアリシアはなんとか三振に抑えるも、そこから宇佐美にセンターオーバーの2点タイムリーを浴びてしまうなど、完全に試合を壊してしまう。宇佐美への被安打の直後、フランシスカは涙を流しながら降板。柳生がなんとか後続を抑えるが、勢力は完全に大阪ペースに!

9回表、点差は5点に広がった。しかし、シーズンの総決算という形でクローザー・川澄を投入する。いつも以上の覇気を見せる川澄は模都、実原を連続三振に切る完璧な投球。しかし、王者・東京も最後まであがく。子の試合攻守で活躍する相坂がレフト前へのヒットで出塁。そして、打席に立つのは代打の切り札・ライアン!ライアンに投じた4球目、ライアンは打ち上げる!!ファールゾーンへと打ちあがった打球をこの回からサードに入った伊勢谷が追う…!構える…!そして……!獲った!!!!

この瞬間、大阪ナイトブレイカーズのシンデレラ・リーグ優勝が確定!!シーズン序盤には3チームが首位に並ぶ大混戦となったシ・リーグであったが、結果的に交流戦で多くの白星をもぎ取っていった大阪が優勢となり、前年度のダントツ最下位からの奇跡の優勝となった。
時には基本に忠実に、時には大胆で破天荒な采配を駆使してナイトブレイカーズを瞬く間に再構築したミランダ監督が、長良川の地で胴上げされて宙を舞った。
大阪の先発・大和はこの試合で今シーズン初勝利。本人としても予想外すぎる初勝利となったか。
一方、東京も最後の最後まで粘りを見せたが、夏場での大失速が響く形での終戦となった。だが、投手陣が崩壊しかけている中で優勝決定戦という大一番を任され、7回2失点の力投を見せた星菜の善戦は手放しで称賛できるであろう。

責任投手・本塁打

[勝] 大 和 1勝
[S]
[敗] 星 菜 2勝1敗
[本]

試合詳細

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打撃成績

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投手成績

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最終更新:2014年09月03日 20:57