スコア
シンデレラ・リーグ 福岡-東京13回戦 澄清湖棒球場(台湾・高雄市)(福岡5勝7敗1分)
東京 013 012 001-8
福岡 000 000 000-0
(東)○神波-牛島
(福)●野崎、央持、宇佐美、堀江、アキラ、上条-五五一
戦評
PGB初の台湾開催となった、福岡-東京の一戦。シーズン最後となるこの2連戦は、福岡が連勝すればシーズンの東京戦勝ち越し。逆に東京が連勝すると、シーズン成績が福岡と同率2位となる。ともに連勝したいだけに、この初戦は負けられない。
東京の先発は地元・台湾出身のクラリスという予想もあったが、マウンドに上ったのはドラフト1位エースの神波(防御率3.14、4勝2敗)。じつに、福岡の坂崎を超える今季10度目の先発マウンドに上がる。また、リーグ単独最多勝となる5勝目を賭けてのマウンドともなる。
一方、福岡の先発は野崎(防御率3.86、4勝2敗)。防御率こそ神波より劣るが、野崎もここまで4勝。リーグ単独最多勝を賭けて、ライバルとの直接対決だ。
1回表、東京は2四死球などでいきなり2死満塁のチャンス。しかし野崎がここは踏ん張り無得点。
1回裏、福岡は地元台湾出身の廖が、いきなりヒット! 会場が盛り上がるなか、2盗・3盗も決めて一気にチャンスを作る。
風間が三振後、四之宮が粘って四球。1死1・3塁とするが、四之宮が2盗を狙って失敗! 2死3塁とすると、神波が古宿を上手くサードゴロに打ち取り、福岡は先制点のチャンスを逃す。
すると2回表、東京は相坂が野崎の失投を捉え、ライトスタンドへ放り込む3号ソロ! 東京が1点を先制する。
さらに3回表、東京は実原、セナのヒットで1死1・3塁とすると、ここから秋田のタイムリー2ベース、牛島のタイムリーで2点追加。さらに2死後シャレットにもタイムリー。東京打線が野崎から一気に5安打を放ち、4-0と大きくリードを広げた。
2回以降は三者凡退を続ける神波に対して、野崎は不安定なピッチング。
5回表、東京は連続四死球と牛島のヒットで無死満塁とすると、2死から乙川が押し出しの四球。野崎がコントロールに苦しむ自滅でさらに1点を献上したところで、ついに央持へとマウンドを譲った。
6回表、福岡は今季開幕投手ながらも低調だった宇佐美がマウンドへ。
ところが宇佐美もコントロールにバラつきがあり、2死1・2塁から牛島、相坂が連続タイムリー! 宇佐美、最後までいいところを見せられず降板となった。
一方の神波は、2回以降は2塁を踏ませない投球で終盤へ。7回、8回も三者凡退に抑えこむ。
福岡も7回・8回は堀江が無失点に抑え、9回はアキラが登板。
東京はアキラを攻め込み、2死3塁とすると福岡は上条が登板。
しかし実原がタイムリーを放ち、これで8-0。
そして神波は9回裏も1四球で抑え、1回裏以外は福岡打線に2塁も踏ませない圧巻の投球で3安打完封。プロ入り初完封で、完投もプロ入り初。3四球、12奪三振と素晴らしい投球内容を台湾のファンに見せつけた。そして5勝めを挙げ、リーグハーラーダービー単独トップ。防御率も2.75と2点台に上げて、QSも福岡・坂崎と並ぶ8個目。エースとして十分な成績で、ルーキーイヤーの1年目を終了した。
東京はこれで今季福岡戦の勝ち越し決定。最終戦に勝てば、福岡と並ぶリーグ2位となる。
一方の福岡は、今季全チームに勝ち越しならず。福岡に戻っての最終戦で、リーグ単独2位を賭けての戦いに挑むことになった。
責任投手・本塁打
[勝] |
神 波 |
(5勝2敗) |
[S] |
|
|
[敗] |
野 崎 |
(4勝3敗) |
[本] |
相 坂 |
3号①(野 崎) |
試合詳細
打撃成績
投手成績
最終更新:2014年09月16日 01:11