その2-3

1~200/ 201~400 / 401~600 / 601~800/ 801~1000



☆”重”巡☆


愛宕「……やばい」

加賀「真っ青ですが何かあったんですか?」

愛宕「……」

愛宕「誰にも言わない?」

加賀「はい」

愛宕「……増えちゃったの」


☆見るのではなく感じている☆


扶桑「正月太り……私には縁のない言葉ね」

呉「そうなの? まあそれは羨ましいかもしれないわね」

扶桑「……だって痩せていくのだもの」

呉「なんで!?」

山城「スンスン……この空気ッ。姉様、もしかしてまた痩せました!?」

呉「なんで分かるの!?」



☆ハチミツ☆


提督「海外産のハチミツには中毒物質が含まれているそうだな」

電「そうなのです!? ……ハチミツ怖いのです」

加賀「マッドハニー病っていうのにかかるらしいですよ」

提督「子供の頃その辺の花の蜜とか吸ったなぁ」

電「え゛!?」

提督「いや今はやらないよ!? 今はほら、なんか色々怖いじゃん?」



☆幼少の頃の思い出☆


提督「子供ってのは何でも口に運ぶもんだよなぁ」

加賀「そういえば私に教えてくれたのは赤城さんで、その時笑いながら
    『蜜が美味しいんだよ』って花ごと食べながら教えてくれましたよ」

提督「そういえば食いしんぼうだったなぁ、あいつ」

加賀「赤城さんとままごと遊びを一緒にした時に私が作った
    泥団子を口に入れた時はびっくりして泣いてしまったのを思い出したました」

提督「そりゃびっくりして泣くわ。なんでままごとでリアルを追求しちゃったんだよ」

加賀「赤城さんも何で口に入れたのか分からずに
    砂の味でぺっぺっってしながら泣いてました」



☆ください☆


電「こ、こんにちはっっ」

呉「あら、電じゃない。いらっしゃい」

電「あ、あの、あの、あのあの……」

呉「どうしたの? 今日はおつかい?」

電「お、お年玉ください……」

呉「あの馬鹿に言われてきたのね? そうでしょ?」



☆ぞろぞろと☆


鈴谷「姉呉ー。あたしも欲しい~!」

天龍「姉呉、俺も~!」

愛宕「私も~」

摩耶「アタシにもくれよ」

提督「アタイにもくれごぼォアッ!!」ドゴォッ

呉「何揃いも揃って来てんだコラ」

提督「お、お恵みを~~。お恵みを~~~慈悲を~~」



☆逆襲☆


呉「そんなこと言ってあんただってあげる側なの忘れてないでしょうね」

提督「無論ッ!さあ、このこども銀行のお金をやろう!」

那珂「うっわー! 那珂ちゃんいらなーい!」

山城「豚虫が触ったものなどいりません」

金剛「テートク! これはつまり私との間に子供作ってこれで遊ばせるって意味デス!?」

提督「HAHA! この人何言ってるのかワカリマセーン!」



☆Crazy Rendezvous☆


山城「で、姉様と白昼堂々と逢引ですか。いい度胸ですね」

天龍「違うわッ! 別に扶桑に用なんかねえよ」

山城「じゃあ何ですか!? 日頃姉様はあなたに会いたいと願っているのにも関わらず
    チラッと姿を見せるだけで話しかけもしないで!!」

山城「姉様の欲求を満たさずに生殺しですか!? 人でなし!」

天龍「もうやだこの人」



☆恋のバミューダトライアングル☆


扶桑「……山城? 随分天龍様と仲が良いのね。……あ、そっか」ズモモモモ

天龍「うわっ、あんなドス黒い瘴気って人から出るんだ」

山城「ち、違うの姉様ァ!」

扶桑「そう……私が気になっているって言っていたのに山城は天龍様を私から奪うんだ」

山城「違うんです姉様ァァァ!!誤解なんです!」


天龍(つまり今、ほんとうの所は、山城→扶桑→天龍
    だけど扶桑の中では、扶桑→天龍→←山城)

天龍(こいつら面倒くせえなぁ……)



☆LOVE PHANTOM☆


扶桑「そう……山城、お幸せに」

山城「姉様ァァ!! 見捨てないでくださいぃぃいぃい」

扶桑「いらない何も捨ててしまおう~……
    君を探しさまようマイソ~……」

那珂「暗ッッ!! どうしたの!? 何その溢れ出てる瘴気!」

扶桑「那珂にはきっと言っても分からないわ。……そうね、松本に相談するわ」

那珂「嘘でしょ! 絶対知り合いじゃないでしょう!?」」

山城「ぐぬぬぬ……おのれ天龍ゥゥ~~」

天龍「お前だろ!! 今のは俺のせいじゃねえだろ!!」




☆食事制限☆


提督「愛宕、ちょっといいか?」

愛宕「何かしら?」

提督「調子悪いのか? なんかいつもより晩飯食べてなかった気がするから」

愛宕「うっ。よく見てるのね」

提督「当たり前だ!えっっへん」

愛宕「どうしてこう妙な所で気が利くのだか……。
    私は何も問題ないわよ。心配ありがとう」



☆心配☆


提督「そうか。まあ何があるかは知らんが、無理はするなよ」

愛宕「はーい。おやすみなさい、提督」

愛宕「……ふふ」

天龍「何ニヤけてんだ?」

愛宕「きゃあっ! 脅かさないでよもうっ! あら?今から哨戒?」

天龍「まあな。ってか廊下で提督見送りながらニヤニヤしてたら気になるだろ」

愛宕「なんでもないわよ~。ふふふ」



☆エプロン☆


加賀「……さて、と」

提督「何エプロンつけてんだよやめろよぉぉお!!」

加賀「ちょっ、こんな朝から脱がして何するつもりなんですか」

提督「自分の命を守ったんだよ」

加賀「提督が言うならば脱ぎますけど」

提督「エプロンだけでいいからな」



☆盛り☆


愛宕「なぁに朝から」

提督「違うんだよ。加賀がエプロンつけて何か始めようとするから」

加賀「そして提督が脱がそうとするんです」

愛宕「二人共朝からちょっと盛り過ぎじゃないかしら」

加賀「時間と場所を弁えなよー(棒)」

提督「お前だよ!」



☆共通ヲ見ツケヨ☆


提督「赤城にはあったものが加賀にはないな」

加賀「はあ。そうなんですか?」

提督「同様に。
    青葉はある。若葉はない。

    夕立はある。村雨はない。

    千歳はある。龍驤はない。

    雪風はある。島風はない。

    川内はある。那珂はない」


加賀「あるなしクイズですか?」








正解は『頭の漢字の音読みが全て”せ”から始まる読みができる』です。



☆つつつつつつ☆


鈴谷「うりうり~~電は可愛いなぁー」

電「はわわっっ」

鈴谷「どんなパンツ履いてるのー?ねえねえー!」

電「や、やめてくださいぃぃ~~」

提督「おっさんかお前は。電がぼのぼのみたいに汗だして困ってるだろうが」

鈴谷「いやー、これが可愛くてやめられんのですよ」



☆侵入者☆


摩耶「う~ん、えへへ、ガンジー~」ギュゥ~

鈴谷「あぅ、そ、そんな強く抱かれたら、いやーんっ」

摩耶「ハッ!? ……何してんだアタシのベッドで」

鈴谷「おはよう摩耶。摩耶が勝手に私のこと間違えて抱きしめてきたんだよ?」

摩耶「……気持ち悪っ」

鈴谷「ひっどーい! ねえねえもう一回ナデナデしてよ~」

摩耶「……アタシそんなことまでしたのか? オェェ」



☆冤罪☆


金剛「きゃー! テートクが私のお尻触ってきたデース!」

提督「手が当たっただけだろ」

愛宕「痴漢はみんなそう言うのよねー」

提督「痴漢扱い!?」

金剛「仕方ないデス。続きはベッド行ってからネ」

提督「何が仕方ないことがあるんだよ……」



☆ベッド☆


金剛「だいたい触りたいならそう言えばいいネ」

金剛「テートクなら服の上からだろうが下からだろうが平気ネ」

金剛「でも時間と場所をわきまえないとダメデス」

金剛「だからこれから一緒にベッドに行って……
   っっっって、ついてきてないデーース!!!」

金剛「まあいいネ。ベッドで待ってるデ……

加賀「……」

金剛「テートクのベッドで何してるデース」



☆同じ考え☆


加賀「……ふっ。あなたのような不逞の輩が提督の領地を犯さぬように警備を」

金剛「そっちに言われたくないデス」

加賀「あなたこそ破廉恥極まりないことばかり考えているのでしょう」

金剛「それっていけないことデス? 愛する人を思う。これ普通だと思うネ」

加賀「そう。そうね、だったら私はここに居座り続けるわ」

金剛「やっぱり不逞の輩だったデス」



☆和平の協定☆


金剛「いいんデース?そうやってそこにいたらテートクがお仕事しないかもデス!
    さあ、そこを退いて私に明け渡すデス!」

加賀「愚かな。提督が仕事をすればここには帰ってこない。
    その間、私は提督と二人きりで執務中です」

金剛「ぐぬぬ」

加賀「……」

加賀・金剛「「今日の所はこれくらいにしてあげる」デース」

提督「早く二人共出てけよ」



☆無限☆


提督「ラーメン食べたい」

愛宕「やめてよこんな時間に」

提督「いや俺だけ食べるし」

愛宕「目の前で食べるとかどんな拷問よ」

提督「じゃあ愛宕の分も出前頼むけど?」

愛宕「ダイエット中なのにどうしてそんなこと聞くの!?」

提督「じゃあ俺だけ食べるし」

愛宕「目の前で(以下ループ



☆四十肩☆


扶桑「……どうしましょう」

扶桑「……うーん」

呉「書庫で何してんのよ」

扶桑「あら呉。ちょうど良かった、あそこの本取ってもらえないかしら」

呉「はあ? あんたの身長ならそこ取れるでしょうが」

扶桑「だって……ほら、見て。肩が上がらないの」グググググ

呉「年寄りかあんたは。病院行け」



☆夜デビュー☆


電「ふふん、夜間哨戒デビューなのです!!」

提督「……心配だ」

加賀「心配ですね」

愛宕「大丈夫?」

摩耶「頑張れよー」

鈴谷「途中で寝るなよー」


電「全然信用されてないのです!?」ガーン



☆だっこちゃん☆


天龍「そうじゃねえよ。みんな信用してるからこそ……まじで心配なんだよなぁ」

電「もう!電だって立派な軍人さんなのですよ?」

摩耶「可愛いから大丈夫だろ」

提督「いや可愛いからこそ危ないんだよなぁ」

愛宕「提督みたいなのがいるからでしょう?」

提督「フヒヒッ、まあね。こーんな可愛い子が歩いてたら抱っこして降ろして
    抱っこして降ろしてを繰り返しちゃうもんね~っっっって、コラ!そんなことしないわ!」

加賀「……」

提督「何両腕広げて待ってんだ。抱っこしねえからな」



☆遊んでないでちゃんと電を見送れ☆


加賀「じゃあ私が提督をお姫様抱っこします」ヒョイッ

提督「なんで!? きゃあー!降ろしてー!」

鈴谷「おっ! 提督の尻ががら空きですぞ!加賀姉そのまま動かさないでね! 
    にっしっし。 カンチョー用意!」

提督「ちょっ待。やめっ」バタバタ

鈴谷「ってーーー!」ズブシャァッ

提督「ほぉぉひぃぃーーーー!!」


電「……」



☆腹いせにバラした☆


電「……書庫の棚をずらすと出てくる壁に埋め込まれた金庫」

提督「なっ、何故その場所をッッ! っていうか降ろして」

加賀「なんですかそれ。愛宕?」

愛宕「あー……あそこは確か。
    『テンガ泊地のお泊り会~ガテン系ヴィーナスの舞~』ってエロゲームが」

加賀「……。言い訳はゆっくり聞かせてもらいますよ。
    日が昇りきるまで語り明かせない場合はしまっちゃいます」

提督「しまっちゃう加賀さんだ! 嫌だぁぁあ! 
    あっ連れて行かないでえぇ! 誰かー!ねえちょっと!?」



提督が連れて行かれる中、
電はみんなに笑顔で送られていった。



☆路上販売☆


那珂「今人気爆発中、艦隊の軍人系アイドルの那珂ちゃんだよーーっ♪」

那珂「よっろしくー!」


シーン……


那珂「あ、あの、よかったらこれCD……はい、聞いてくださいッ」

那珂「えっ?嫌? あ、ちょっと待って……はあ、また断られちゃった」




☆奇妙な友情☆


龍驤「何してんねん!根性足らんわ!もっと声掛けなあかんで!」

那珂「龍驤……」

龍驤「らっしゃいらっしゃい!この子のCD今ならなんと握手撮影もできるで!」

那珂「ありがとう龍驤!」

龍驤「何言うとんねん!仲間やろ!さっさと終わらせるで!」

龍驤「今ならこの歌ってる子にビンタされる権利もつけるで!
    そこのお兄さんなんやえらいドMっぽい顔してますな!買ってきます?」

那珂「ちょっとその売り方はやめてほしいんだけどー」



☆妹から☆


金剛「イエース、え? 結婚……?」

金剛「ふふーん、もちろん婚約もしてあるデース!」

金剛「……あ、会いたい? えっと」

金剛「え? 明日来る!? ちょっと待つデス」

金剛「私にも彼にも予定が……もしもし?」


金剛「ヒエエエエーーーー!!」



☆悲劇の幕開け☆


金剛「というわけデス」

提督「というわけデスじゃねーよ!」

愛宕「悲惨な目にあうのは見えてるわね」

金剛「まあ妹が遊びに来るって言ってもちょっとだけデス」

金剛「それまでの間……婚約者の振りをお願いしたいデス」

加賀「だめです」

金剛「即答!?」



☆状況の確認☆


那珂「という訳で金剛の妹の比叡さんが来るらしいです」

呉「ふーん、なるほどね。金剛も馬鹿よねホント」

扶桑「提督と婚約しているとか何とか……私だってそんな彼氏できたこともないのに」ズモモモモモ

山城「ね、姉様には山城がついてます故! ついてます故ぇぇ!」

龍驤「うわっ、めっちゃ黒い瘴気出しとる! みんなこの黒い瘴気触れたらあかんで!
    たぶん触れた所から老衰していくと思うわ!」

扶桑「羨ましい羨ましい羨ましい私も結婚したいのに……。
    幸せな新婚生活したいのに……」

呉「あんたに待ち受けてるのは介護生活だと思うけど」



☆実験的登場☆


加賀「……」

加賀「提督はどう思ってるんですか」

提督「どうって何が」

加賀「婚約者だのの振りをすることに」

提督「どうって……まあ知らん間柄じゃないしどうしてもって言うから協力してやらんでも」

加賀「こんな番外編にもならないエピソードの特別ゲストみたいな形で
    ちょっとの期間しか出すつもりないキャラにどうしてそこまでしてあげるんですか」

提督「コラ! やめなさいそういうこと言うの!!」



☆提督ハーレムランド☆


愛宕「加賀さん心配なのよ」

提督「いやそれはわかるけどさあ」

愛宕「これ以上提督のハーレムが拡大しないかって」

提督「そういうことなの!?」

愛宕「だってあんな布団かぶって執務室の隅っこで
    体育座りしてる加賀さん見たことないもん」

提督「うん、だいぶ古いいじけ方してるな。っていうかあれ俺の布団」



☆襲来☆


提督「いいか。仕方なく協力してやるんだからな」

金剛「またまたこのまま本当に婚約してもいいネ」

提督「冗談じゃない」

金剛「ふふ、照れちゃってるテートクも可愛いデース」


比叡「姉様ァァーーー!!」



☆ヒェェ☆


比叡「姉様お久しぶりです!」

金剛「久しぶりデース」

提督「やあ、君が金剛の妹の比叡かな?」

比叡「ヒェェー! すでに呼び捨てで呼び合う仲とは驚きました!」

比叡「お初にお目にかかります。私、金剛型二番艦の比叡です!」

提督「うん、よろしくね」

比叡「ヒェェー! さ、爽やかなスマイルを向けられてしまいましたぁ!」


提督(なんだこのオーバーリアクションは)



☆ご対面☆


金剛「こちらが私の婚約者のテートクデス」

比叡「ヒェェ! こ、婚約者だなんて……初めて見ましたぁ!」

提督「うん、今初めて君とは会ったからね」

金剛「そして、こちらが婚約者のテートクデス」

提督「何故二回紹介したんだ」

比叡「そ、それで姉様とはどこまでいったんですか!?」


提督「意外と下世話な奴だなあ!?」



☆馴れ初め☆


提督「どこまで行ったかって言われても」

金剛「こんな場所では言えないモノを
    こんな場所では言えない所にヒットエンドラーンヒットエンドラーン」

比叡「ヒェェー! さっすが姉様!!」

提督「なんだこの姉妹なんだこの姉妹」

比叡「それで……二人の馴れ初めを聞かせてほしいんです!」

金剛「時は戦国……

提督「どっからやるつもりなんだよ。俺の先祖とお前の先祖は多分何もないよ」



☆どこであそこで☆


比叡「ヒェェー!それで国が主催したパーティーでそのままベッドイン!?」

提督「そこまでは言ってないよ」

金剛「あの日の夜、抱きしめられた時……忘れられないデス」

提督「確かにすっ転びそうになった金剛を抱きとめたのは俺だけどね」

比叡「どこで!?」

提督「どこで抱きとめたって何股間ガン見してんだよ!
    さすがにそんなところで受け止めたら潰れちゃうよ!」



☆愛の証☆


比叡「……お姉様を真剣に愛してるのですね?」

金剛(テートク、話を合わせるネ)コソコソ

提督「……仮にNOと言ったらどうするんだ?」

比叡「■■■、■■■■■■!!」(放送できません)

提督「ヒェェー!!」



☆KISS☆


比叡「では、誓いのKISSをお願いします!」

金剛「そ、それは恥ずかしいからダメネ!」

提督「そうだよ!それはちょっと……ねえ?」

比叡「怪しいですね。本当に婚約してるんですか?」

金剛「ば、バッキャロウ!めっちゃしてるデース!」

提督「そ、そうだぜ。信じるか信じないかはあなた次第だぜ!」



☆監視されています☆


比叡「確かにそんな行為を目の前でされても性欲を持て余すだけですからね」

提督(この子、真面目な顔して何言ってんだ)

比叡「それにしてもこの鎮守府には不吉な妖気と言いますか、
    何かよくないものがはびこっているというか……」

金剛「邪気……という奴デス?」

提督「邪気? おいおい、うちはそんな霊的なものとは無縁……ハッ!?」



提督(窓の外に加賀のサイドテールが見えている)



☆本題☆


比叡「なるほど。キスもできないような仲……ですか?」

金剛「えっと、その」

提督「あー、ほらよく言うだろ?
    童貞と処女は容量使用上の注意をよく読んでからって」

比叡「ヒェェー!聞いたことがないですよ!」

提督「うーん……というかもしかして君、別の用事があるんじゃない?」

比叡「……ッ。ふっ、バレちゃ仕方ないですね」



☆噂☆


比叡「やはり停戦にまで持ち込んだ優れた勘を持つ豪傑という噂は本当でしたか」

提督(……豪傑?なんでそんな三国志みたいな噂広まってるの)

比叡「実は勤務先が見当たらない艦娘がいまして預かって欲しいんです」

提督「うちで? いや、そんなこと言ってもうちはもういっぱいだぞ?」

金剛「つまり私とテートクの養子!?」

比叡「姉様は少し黙っていてください」

金剛「ヒェェー!」



☆雇い主☆


提督「……もしかして君、本部の人事部とか?」

金剛「イエース。比叡は那珂が呉鎮守府に移動する時の手続き手伝ってくれたデス」

提督「なるほど。その時は世話になったな。ありがとう。
    でも、うちの現場は君達だって分かっているはずだぞ?」

比叡「はい、ですからどこか空きのある鎮守府や基地を知らないかと思いまして」

提督「それで頼ってきた訳か。とりあえずどんな子なんだい?」

比叡「入ってきて」

ガチャ

加賀「」

提督「出て行って」



☆引きこもりコンビ☆


初雪「あの……その、初めまして」

比叡「初雪と言って少し引っ込み思案な性格のせいか。
    どこに基地の入隊面接にも引っかからなくて」

提督「この子がそうなのか」

金剛「うーん、さすがにうちに連れて行ったらまず呉の入隊試験に合格できないデス」

提督「ズバリ言ったな」

初雪「……うぅ、お家帰りたい」

提督「奇遇だな。俺も今すごくお家帰りたい気分だけど俺の家ここなんだよ」



☆窓から覗き☆


愛宕「ほら、だからきっと提督と金剛の嘘なんてもう知ってるのよ」

加賀「ほっ。良かった」

電「新しい駆逐艦の子なのですっっっ」

天龍「ほんとだなぁ。でもなーんか覇気がねえっつうか」

摩耶「新しいのが来たって?どれどれアタシにも見せてくれよ」

鈴谷「新しいの履いてるって?どれどれあたしにも見せてくれよ」ピラッ

摩耶「何スカートめくってんだコラァ!!」



☆相談☆


初雪「……」

比叡「それであてがあればそこへ。もしくは提督の元で」

提督「うーん。加賀、入ってきなさい」

ガチャ

加賀「失礼します」

比叡「ヒェェー! さっきの人が窓から入ってきた!?」



☆支給物資☆


加賀「はっきり申し上げますとうちで預かるのは無理です」

提督「だよなー。上の連中が資源供給を
    増やしてくれるってのなら話は変わってくるんだけど」

比叡「それは難しいですね……。平和が維持されている世の中ですし」

比叡「これ以上支給物資の量を増やすのは」

初雪「あの……もし役に立たないのなら解体処分でも結構ですし」

加賀「何をそんな

提督「馬鹿野郎ッッ!!」



☆提督が珍しくかっこつけて良いこと言います☆


愛宕「珍しい……提督が怒ってる」(ちょっとかっこいいかも)

天龍「何か怒っててもいつもの知ってるからあんまり怖くないな」

摩耶「確かに」


提督「いいか初雪。必要じゃない奴なんていない!
    誰かのために死ぬとか役に立たないから死ぬとか……
    俺はそういうのが大嫌いななにゃばだだ!!」



愛宕「惜しい!!すごいいいこと言おうとしたのに噛んだ!」

天龍「あっちゃー」

摩耶「慣れてないのにカッコつけるから……」



☆追い打ち☆


比叡「ヒェェー!大事なところで噛んだ!あの、もう一度お願いできますか?」

愛宕「容赦無い追い打ち!?」

提督「えっと、その……自殺とかそういう自己犠牲みたいなのよくないよ、うん」

天龍「心折れてんじゃねえか」

金剛「感動じだデス~~!!」ブワッ

提督「とにかく、あてがあるっちゃある。先輩に聞いてみるよ」

加賀「まさか……あの人に?」



☆舞鶴☆


比叡「と、言いますと?」

提督「あんまり得意な人じゃないから頼りたくはないんだけど」

提督「舞鶴鎮守府を指揮する舞鶴さんに聞いてみるよ」

比叡「舞鶴といいますと、艦娘を扱うための学科を卒業していないですよ?」

加賀「はい、確かに提督や呉さんが第一期卒業生です。
    しかし、舞鶴という女性の将校は恐らくは平気ですよ」

提督「何もかもが規格外だからね」



☆謎のお姉さん☆


舞鶴「なるほど。それで私に突然電話してきたのかい後輩くん」

提督「ええ、ですのでこの初雪って子を先輩のところで預かって欲しいんです」

舞鶴「ふむふむ、なるほど。よし、お姉さんが預かってやってもいいよ」

提督「本当ですか?ありがとうございます」

初雪「あ、あの……ありがとうございます」


加賀「お二人共目の前にいるんですから電話きってください」

提督「ほんとなんでいるんだよ」



☆ずっと部屋の外で待機してました☆


提督「いつからいたんですか?」

舞鶴「なんとなく私が呼ばれている気がしてね」

金剛「呼ばれてなかったらどうしてたんデス?」

舞鶴「そりゃあ普通に帰るさ」

加賀「というか、随分と気前がいいですね」

舞鶴「確かにうちには艦娘はいないから分からないことが多いかもしれない」

舞鶴「でも艦娘が最新兵器だとして運用されているのであれば
    それに頼るのは別に悪い話ではないからね。私も力は欲しかった所だよ」


提督・加賀(力は欲しかったってこの人何するつもりなんだろう)



☆お迎え☆


呉「ったく、なんで私がここまで来なくちゃいけないのよ」ブツブツ

呉「金剛ー? あんまり遅いから迎えに来たわ……よ。舞鶴先輩?」

舞鶴「わー! 呉ちゃん!久しぶり~」

鈴谷「なんかどんどんすごい状況になってくね」

呉「舞鶴先輩……学生時代に貸した5000円返してください」

舞鶴「ま、まあまあ、あとで返してあげるから呉ちゃんもこっちおいでよ」

愛宕「呉さんをちゃん付けって……一体何者なのよあの人」



☆よろしくね☆


舞鶴「まあそんな訳で今日からよろしくね、初雪ちゃん」

初雪「あ、はい。……頑張ります」

舞鶴「ふふん、硬い硬い。もっと楽に行こうよ」

初雪「は、はあ」

舞鶴「どうせ戦争なんてもう起きないんだし」

呉「そんな訳でじゃねえよ。5000円」



☆ご褒美☆


比叡「これにて一件落着、ですね!」

金剛「比叡、ご苦労様デス。ご褒美に全身なでなでしてあげるデース」

比叡「ヒェェー! キャインキャイン!」

提督「突如として人懐っこい犬みたいにお腹撫で出した!」

金剛「比叡は昔から犬みたいにお腹撫でられるのが大好きデス!」

比叡「はっ、んんぅっ、んぁッね、ねえさまぁっはぅッ」ビクッビクッ

提督「ストーーーーーーップ!! ストップ!」



☆怒りの鈴谷様☆


鈴谷「そうだよ早くやめなよ!!」

天龍「お、珍しいな。言ってやれ言ってやれ」

鈴谷「君達ねえ、ポッと出てきてこんなダラダラ話続けて」

鈴谷「この話早く終わらせないと毎週恒例のカレーネタができないだろうが!!」

天龍「うん、ちょっと黙ろうな」

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最終更新:2014年04月29日 22:45