ここは、フライトグライドのスペシャルイラストシリーズ「パルエ紀行記」の特設ページです。
各絵の詳しい背景や解説を平行して進めていきます。
セピア
自由パンノニア共和国、首都ソルノーク出身の20歳。
すこし浮世離れした面があり、色々なことに興味津々。物語の主人公。
身長は164cm。スリーサイズなんて聞いてどうするの。
プルーノ
オスのクルカ。セピアのペット。
他のクルカ同様好奇心が強い。セピアに似てこの旅を心から楽しんでいる。
臭いをかぐのが大好き。匂いフェチ濃厚。
グルヌイユ号
セピアの父親の車。セピアが勝手に拝借した。
パンノニアで大ヒットしたコンパクトカーで三輪車である。
最高速度は80km/h、小回りがきくが大変コケやすい。
画像をクリックするとニコニコ静画の該当ページへ飛びます
経過日数 | 1日目 |
場所 | 自由パンノニア領 ソルノーク |
写っている人 | セピアプルーノグルヌイユ号 |
セピアの手記
作品解説
ソルノークは北パンノニアの首都です。海に面した計画都市で、とても美しい町並みを誇っています。観光客がよく来るのも納得です。
奥に飛んでいるのはクルカの群れ。そうです、カモメのようにたくさんいるんです。漁師が釣った魚とかを巧妙に盗っていくんです。
標識には「スクムシ厳禁」という謎の警告が。連邦や共和国で暴れまわっているスクムシを持ち込まないためでしょうか。
残念ですがスクムシはどこにでもいます。そうですね、あなたの戸棚の鍋を開けてご覧なさい。いますよ。
セピアが乗るグルヌイユ号のグルヌイユは、フランス語でカエルの意味。どことなくカエルっぽいでしょ?
この車は三輪車で、いわゆるバブルカーの類です。(バブル世代のバブルとは違います。)
多くは三輪車で屋根に覆われた原付きのようなカンジです。
トップギアやMr.ビーンでよくネタにされる「リライアント・ロビン」はバブルカーではありませんが、格安三輪車という意味では似ています。
バブルカーのほうが品があると思いません?笑
セピアはお父さんのグルヌイユ号を無断で拝借しました。お父さんはさぞ困ったことでしょう。
「週末に買い物にいけなくなった」と頭をかくお父さん。
娘を心配しているようですが、パンノニア人は古くから独立心を大事にしてきました。修行の旅というのもこの国では珍しくないようで、
セピアの旅もそのようなものなんじゃないかと納得している様子。
「帰ってきたら盛大に迎えてやるつもりだ。あいつならうまくやってられる。だが車の賃貸料は払ってもらう」とお父さん。
経過日数 | 1日目 |
場所 | 自由パンノニア領 第5国道 シャリデンサンド屋 |
写っている人 | セピアプルーノ |
セピアの手記
作品解説
シャリデンサンド、ぶっちゃけブリトーやケバブの類である。
途中のドライブスルーのイメージはスピルバーグ監督の処女作「激突!」(邦題"Duel")の途中のシーンに出てくるお店から着想しました。
砂まじりのぱさついた土地に一本の道、そこにぽつんと佇むお店。いい雰囲気です。
この食い物はアナンサラド地方からじわじわと広がりつつある人気フードで、数年前からソルノークでもシャリデンサンドの露天がでてきました。
露天店主はうさんくさいステレオタイプのアナンサラド人に扮して、壺に押し込まれた客引きクルカを踊らせてサンドを売っています。味は美味しい。
ただし食べるなら本場のシャリデンサンドを食べましょう。路地裏にはパンノニアでは違法食材であるキャッサバを具にした爆安シャリデンサンド「グランアーキリア」が売られています。
食べてたのがわかっても罰金ですみますが、ハッキリいいます、罰金よりも味のほうがメインです。
その家の飼われクルカがシャリデンサンドを見て飛びつくか吐くかで、その家の家族の経済状態がわかるらしい。飼われクルカは飼い主の生活を表す。
なおこの分析方法は連邦家庭では使えません。連邦クルカは野良クルカの数倍、あらゆる食材に適応しています。
経過日数 | 4日目 |
場所 | 自由パンノニア領 第5国道 |
写っている人 | セピアプルーノグルヌイユ号ティパダ3層バス |
セピアの手記
作品解説
広告の山脈と海沿いに挟まれた立地によってとても高温多湿の地域。キノコが沢山育ち、胞子も加わって住み心地は悪そう。
水源は豊富だけど胞子のジュースにっています。
クルカはこの胞子の匂いが気に入ったらしく、とてもハイになっています。このあと吐きました。
結構インパクトが有るのはやっぱりシグモダン社製の三階建て長距離バス"ティパダ"。緑色のライトは空き席数を示しています。
広告が沢山付いているのですが、ネオンサインに彩られているピンク色のものは媚薬の広告です。「絶倫」を模した文字が見えます。
その下の広告は、生放送中に皆さんに公募した中で選んだ「白スク」の看板です。
この舗装道路はアスファルトのように見えますが、これはドラークとよばれる舗装道路でアスファルトよりも安価で手軽に施工できるすぐれものです。
一説には旧時代の舗装物質ではなかったのかと言われています。
パンノニアでは右側通行ですが、連邦では左側通行です。道路法がガバガバなので、特に国境付近になるとどちら側通行なのかが段々と曖昧になり、
数十キロにわたって各社が思い思いの車線を走るカオス区画が存在しています。これはパルエの大陸横断鉄道の併用管区にも同じことがいえます。
どちらにせよ、呑気でいい加減なパルエ人は道路交通法があろうがパトカーがいようが走りたいように走ります。
経過日数 | |
場所 | |
写っている人 |
経過日数 | |
場所 | |
写っている人 |
経過日数 | |
場所 | |
写っている人 |