旧兵器

旧兵器

過去の終末戦争によって全文明の痕跡は跡形もなく崩れ去ったのように見えた。しかしごく少数の旧時代の無人兵器は生き残り、戦争から数百年たった今でも稼働を続けているものがある。彼らは司令部が消滅してからは自衛のための自律モードに移行し、一定範囲内に侵入しようとするものを排除しようとする。連邦軍や王国軍、諸島連合軍は自身の兵器の一部に当時のパーツを使用しているのでほぼ確実に狙われてしまう。大きさは戦闘機サイズから護衛艇程度で近未来的な流線型のフォルムをしており自由に空を浮遊している。、

戦闘能力

旧兵器の主兵装はレーザー兵器であり実弾装備はない。これは旧時代の科学技術がもはや実弾を必要としなくなったほど発達していたことを示している。故に当時の戦争では実弾対策はなされていないので、皮肉にも借り物文明であるフライトグライドの世界の艦船でも撃破が可能だ。しかしながら旧兵器は射程が事実上無限の光学兵器を持っているのでこれを撃破するには1戦隊でも不十分である。
レーザーに触れたものは即座に溶解し、貫通してしまう。連邦軍VS旧兵器の場合、弾薬庫に当たらなければ船体に大穴があく程度なので巡空艦サイズならば補強構造と浮遊機関の浮力で数発は耐えるかもしれない。帝国艦の場合は大部分が生体機関を占めているのでレーザーを浴びることは沈没を意味する。

連邦帝国間特別協定

上記のように旧兵器は強烈な戦闘能力を持っているので、連邦軍と帝国軍の間には”旧兵器は双方にとって脅威であるから、交戦中に旧兵器を認めた場合は戦闘を中断し協力してこれを撃破する”という特別な協定…暗黙の了解が成立している。旧兵器を発見した場合は直ちに”旧兵器見ゆ”の信号機・発光信号・警笛を行わなければならない。

セイゼイリゼイ

セイゼイリゼイも厳密には旧兵器である。いつどこで誰が何のために彼女を生産したのかは主無き今永久の謎に包まれている。
セイゼイリゼイは単純計算で戦艦7隻ほどの戦闘能力を有するが、破壊の限りを尽くすこともなく自ら思考し、自分の存在意義を追及しようとする理性に似たものを持っている。
彼女はこの時代について何も知らないが、唯一わかるのは連邦軍が使用している浮遊機関の識別信号である。彼女の瞳には浮遊機関を搭載している連邦軍艦ひとつひとつに旧時代時の艦名が表示されるのだ。また、連邦軍が灯台代わりに使っている発光体も彼女には旧時代の大口径レーザー砲と認識される。
セイゼイリゼイはフライトグライドの物語のエンディングにとっての大きなキーパーソンとなる。

最終更新:2014年05月31日 23:01