スクミトピア

 

共和国大衆雑誌 スクミトピア

 パルエ初の超重戦車、イヌイ陸上戦艦完成!戦車界に新風をもたらすか!?


▲著名な画家が描いたイヌイ。この「戦艦」の前に敵無しである。

 パルエの技術大国である我がメル=パゼル共和国。その技術と人々の力が合わさることによって完成したイヌイ陸上戦艦はパルエ戦車の中で最強の名を欲しいままにできるだろう。
 当戦車は先日の共和国建国記念パレードの中で人々の前に初めてお披露目された最新型の戦車であり、その大きさと威圧感はまさに「陸上戦艦」である。パレードの日までに何回か戦闘を行っていたらしく、ある情報筋によるとその戦果はなんと合計3回の出撃で戦車28両の撃破。嘘ではないかと疑いたくなるほどの大戦果だったという。
 パルエ最強と言ってもいい当戦車だが、その内部は軍事機密とされ、何も情報がない状態である。共和国随一の精密機械が搭載されているという噂や、帝国軍の戦車の砲弾を悠々とはじき返すといった噂がまことしやかに囁かれている。
 この戦車がある限り、共和国はパルエの地上を統べることができるだろう。
~建国記念パレードに参加した他国の人々の感想~
「さすが世界一の工業力を持つ国だ。私の国も見習ってほしいものだ」――――アーキル連邦政府情報雑誌アーキリスタ職員
「同じ技術国として肩を並べていたパンノニア国民として、この戦車を超える戦車を造りあげたい」――――パンノニア技術設計局局長
「連邦国家の戦車界に新風を巻き起こした存在。これからの戦果を期待したい」――――フォウ王国戦術研究家

お役立ち商品コーナー!

新商品!整備兵御用達、クルカ除け塗装液!

 私たちの生活の中に潜み、知らないうちに大事な部品を盗み取っていく厄介な生き物、クルカ。整備兵泣かせのこの生物は、どんなに言い聞かせても部品を取って行ってしまいます。この悩みはどこの整備兵も、また機械いじりが趣味の人も抱えているものでしょう。
 そんなあなたに朗報です!今回発売されたメル=パゼル製クルカ除け塗装液「キラークルッカー」を大切な機械に一度吹きかければ、あのいたずら好きなクルカがあら不思議、まるで叱られた子供のように機械に近づかなくなります!
 その秘密は含まれている成分!クルカの天敵であるスクムシの分泌する匂い成分でクルカが近づくのを阻止し、もし耐えて部品を取ろうにも、アーキル製チヨコレートの成分がクルカの胃にダイレクトアタック!隙を生じぬ二段構えを備えたこの塗装液は整備兵の心強い味方となるでしょう。
 気になるお値段ですが、一本250mlの20連邦ディナール、5本特別セットの85連邦ディナールの2種類をご用意いたしました!さらに、5本特別セットをご購入したお客様にはサービスとして「クルカホイホイ」をなんと2つお付けします!それでもお値段変わらず85連邦ディナール!
 販売は各量販店で行っております。搬送サービスを使用した購入もできますのでぜひご検討を!お電話は下記の番号へ!
TEL 2964-3576-9680 メル=パゼン総合販売所

募集!アイデア料理イベント!

 食事。それは私たちが生きる上で必要なものであり、生活の中でも重要な役割を果たしています。おなかを膨れさせるだけではなく、味を楽しんだり、人々を笑顔にすることだったり、たくさんのことができるのです!今回当雑誌は、あなたが作った、子供を、愛する人を、誰かを幸せにした料理のレシピをスクミトピアに掲載することで、パルエ中を幸せにしようと思い立ち、アイデア料理イベントを定期開催することにしました!
 自らの料理に自信がある方も、上手じゃないけど一生懸命に作った方も、どしどしレシピをお教えください!あなたの料理が、きっと誰かを幸せにすることでしょう!
 掲載するレシピは2つの種類があります。一つは「自由レシピ」。もう一つのものを除いて、すべてがこのレシピのジャンルに入ります。
 そしてもう一つが「課題レシピ」。雑誌に書かれた食材をメインとした創作レシピがこれになります。ぜひ挑戦してみてください!
 第1回の課題は、「チヨコ」です。この食材で誰かを幸せにできるレシピを作ってみましょう!課題レシピ優秀賞には、その課題食材一か月分が贈呈されます!
 皆さんの投稿、お待ちしております!

 

 

第1回!乗りたくない兵器ランキング!

 戦場での頼れる相棒、身を守ってくれる頼もしい兵器でも、「絶ッ対乗りたくない!」と思うものがいくつもあります。今回、連邦軍の兵士に質問し、「乗りたくない兵器」のランキングを制作することにしました!
なお、このランキングにはその兵器を侮辱する意図はなく、あくまで個人の意見としての結果ですので、ご了承ください。それでは、第10位から紹介していきましょう!
 

第10位 自走砲マキシ75

 連邦構成国の一国、オデッタ人民国が国の威信をかけて作り上げた「国産」戦車。戦車を製造することができるということをアピールしたかったのだろうが、その実態は様々な戦車の部品を使用して作られた「キメラ戦車」であった。
 履帯、車体、エンジンに至るまであらゆる戦車の部品(主に連邦戦車の)を使用しており、自力で製造できたのは、前方に取り付けられた対戦車噴進砲のみである。この戦車は、様々な部隊を転々とした後にパンドーラ隊に送られ、その余生を送っている。

・一度見かけたことがあったが、子供のおもちゃか武装輸送車かと思った―――戦車長(44)
・友人に乗ったやつがいるんだが、「トエイよりひどかった」て言ってたぞ―――男性兵士(24)

 

第9位 重戦闘騎バリアンテ

 まだ連邦に浮遊機関がなかった頃に製造された、戦闘「騎」。まだ戦闘「機」とするほどの技術力がなかった最初期の機体だ。その風貌は小型艇といっても過言ではないほど大きく、最高速度も97㎞/hという遅さ。まともに乗れるほうがおかしいとまで言われたこの機体はすべてが撃墜、今はもうその姿を見ることはできない。

・どうにかしなければいけなかったのは分かるが、ほかにどうにかできなかったのかと常々思うんだ―――機体設計士(29)
・これに乗るんだったら、ユーフーに乗るほうを選ぶね―――女性パイロット(35)

 

第8位 水上型デーヴァ―

 

 パンドーラ隊によって制作された「水上型」の戦車である。車体が使えなくなったデーヴァ―の砲塔を小型艇に溶接して作られたものである。砲塔は回転しないため、いちいち船を回頭させなければならないため、非常にめんどくさい。
 パンドーラ隊での愛称は「死んだカエル号」。

・パンドーラ隊では戦力の低下は命取りだ。どうにかして「使える」ようにしなければならなかった。その結果があれだ―――パンドーラ隊工作兵(26)
・少しの間あれに乗っていたんだが、大波が来た時にはビビったな。「重さで転覆しないか」ってな―――パンドーラ隊砲手(36)

 

第7位 格闘駆逐艇ツタンカン

 低空制圧艇ラーニャ(当ランキング4位)に使用されている墳進機関を2つ同期させた、「戦闘機」なのか「戦闘艇」なのか区別することが難しい機体(艦体?)である。重砲が搭載されているため、慣例として艦船と区別されている。
 護衛艦としても、重戦闘機としても使える便利者。しかし機動はお察しレベルであるため、過信は禁物である。

・いいか、誰が何と言おうとこれは「船」だ!こんな戦闘機があってたまるかあ!―――ツタンカン乗員(27)
・いいや、これは「飛行機」だね!船にこんな機動ができるかっ!―――ツタンカン乗員(27)
※この二人は同じツタンカンに搭乗しており、このコメントは喧嘩の一部始終です。仲のいいことで。

 

第6位 快速強襲艦パノラマノラ


 まだ浮遊機関がなかった頃、連邦軍はガスを使用して空を飛ぶ方法を編み出し、そしてその技術を使用して製造したのが、この機体である。ガスは可燃性のため、被弾すれば炎上して墜落は免れない。しかし、当時としては画期的で、帝国軍に初めての痛手を負わせることができたのはこれのおかげだともいわれている。今はもう使われてはいないが、各国の部隊にはまだ稼働中のものがあるらしい。

・当たらなければどうということはない、って言ってたけど、これでどうやって避けろというのだろう?―――訓練兵(19)
・昔はこんなのしか無かったのに、よく帝国軍を撃退できたよなぁ…―――男性士官(28)

 

第5位 制空騎スチルマルダ

これも浮遊機関の前の制空「騎」。気嚢で浮いてるだけなので、少しでも傾いたら真っ逆さまである。連邦軍の最初の航空戦力の一つだったが、出撃した騎はすべて撃墜されてしまった。今は一騎だけ残されたスチルマルダが博物館で静かに眠っているだけである。

・傾いただけで落ちるなんて、どうやって戦えというのだろうか?―――男性設計士(23)
・これに私の友人が乗っていたんだ。とても勇敢だったよ…―――男性中佐(73)

 

第4位 低空制圧艇ラーニャ302

 連邦の最初期の機体。噴進機関を使用した数少ない機体であるが、すぐに熱を持ってしまいオーバーヒートしてしまう。稼働時間はなんと約40秒!戦うところか、移動することもままならない。「兵器」といえるかも怪しいものである。
 ラーニャとは、この機体を設計した技術者の妻の名前。こんなものにつけられては迷惑だろう。
 

・戦闘よりも事故で死にそう―――女性兵士(23)
・そもそも地上波戦車に任せればいい話じゃないだろうか―――戦術士官(38)

 

第3位 亜音速迎撃機マーレⅡ

マーレ2

 連邦が開発したパルエ界最速の機体。その速さ実に590㎞/hに迫るほど。しかし、そんなものを作るための道のりは険しく、試験制作されたマーレⅠは軽量化のし過ぎで自壊、浮遊機関の頭が痛くなるような魔改造、空気力学の研究と、連邦の技術のほぼすべてが込められているのではと思われるほどのものだった。そのかいあって、マーレⅡはパルエ一の速さを手にしたのである。

・乗っては見たいけど、速すぎて壊れないか不安―――男性パイロット(22)
・あんなのに乗るやつらの気が知れん。私なら乗るのを拒否するね―――男性士官(58)

 

第2位 快速豆戦車ダッカー

 誰しもがご存知、豆戦車ダッカー。もうこれについては説明もいらないだろう。その代わりに、一つ豆知識(豆戦車だけに(ドヤァ))を教えよう。
 この戦車、現地では様々な改修がなされており、それぞれの部隊で違うため、様々なダッカーを見ることができる。今回はそのうちのいくつかを紹介しよう。
スーパーダッカー(攻撃強化)

 非力な主砲の代わりに対艦機関砲を取り付けたバージョン。追加装甲も装備し、ダッカーの上位互換といえるだろう。しかし、機関砲を撃つと車内が薬莢でいっぱいになってしまうためオープントップに。ただでさえ薄い装甲がもう0である。あっても意味があるかといえば分からないが。

ハイパーダッカー(攻撃ガン振り)

鹵獲した帝国軍の主砲を取り付けたダッカー。その一撃はすべてを砕いただろう。しかし、重量がかなり増加したハイパーダッカーは速度がたったの5㎞/h。動く前に泥に埋まってしまったため、戦果を挙げる前に廃棄されてしまったかわいそうなダッカーである。そもそもダッカー自体がかわいそうなものである。

・ダッカーにだけは乗りたくない。もうあんなのこりごりだ!―――負傷した男性兵士(21)、ダッカー搭乗中に事故が起きたらしい。
・機動性はいいが、そのために何か大事なことを忘れてる気がする―――女性設計士(27)

 

第1位 制圧戦車ヤグラ

 投稿された票数の約6割がこの駄作戦車に入れられたことを見るに、とてつもないほどの不人気ぶりが伺える。
 歩兵を支援することを任務として設計されたヤグラだが、ダッカー並みの装甲、斉射すると止まるどころかぶっ倒れる、立ち膝で搭乗しなければならない、すごく遅い(12㎞/h)、大量の人員が必要と、欠点まみれの戦車になってしまった。筆者も納得のクソぶりである。
 現在はほとんどのヤグラがパンドーラ隊に回され、人員輸送車や物資輸送車など、いろいろな目的のために改造されて使用されているらしい。

・乗りたくない兵器?ヤグラとダッカー以外にあるか?―――男性兵士(36)
・ヤグラにだけは何があっても乗りたくない―――女性通信手(33)
・この戦車を設計した奴に会ってみたい。どんなにアホな奴かな!―――男性設計主任(52)
 

あとがき

 以上のような結果になりましたが、皆さんはどのように思われたでしょうか?この記事を読んで楽しんで頂けたら幸いです。これからも、スクミトピアのこのコーナーをお楽しみに!

                                                                        スクミトピア記事考案係より

 
特集!秘境の国の鬼人を知る!
​ サン=テルスタリ皇国・・・。
​2つの山脈によって外界と隔離され、独自の進化を歩んできた秘境の独立国の名前である。かの国は隣国との貿易はおろか、国としての交流も頻繁とはいいがたい閉鎖的な国体ではあるが、旧兵器と同等の危険性を持つ原生生物の生息地という危険で埋め尽くされた中で育った皇国国民は屈強で、かの帝国との戦いでも長き戦いの果て講和まで持ち込む奇跡を起こした国でもある。

 一国に一雄あり。どのような国にも民から評価される人物は現れる。皇国も然り、60年間続いた戦役の中で、数多の人物が名を刻み消えていった。
今号では、数少ない当時の皇国を知る人物とコンタクトを取り、彼の人が語る「もっとも名をはせた人物」を紹介していこうと思う。

 

・カナン(P.H625?~没時不明)
 後の戦史研究家たちの間で皇国・帝国間の紛争である「中央大陸紛争」と呼ばれる60年続いた戦いの中で、「救国の少女」と研究家たちに評価された女性である。しかし、彼女の出生には謎が多く、近年まで架空の人物として扱われていた。
 彼女は皇国内に展開する狩猟部族の中の一族であるぺピン族の集落で生まれ育ったとされている。父親は部族内において「二の撃ち要らず」と呼ばれるほどの腕前を持ち、娘である彼女も父親とともに狩猟に明け暮れ、父親が他界した後は跡を継いで屈強な皇国狩人に混じって細身の体を生かした狩猟方法で腕を上げた。
 狩人として名をはせたカナンには別の見方もある。カナンは幼少期のころからユパ(皇国内での巫女に位置する神職)の素質が強く、精霊との会話で風向きや気象、果ては生き物の位置まで手に取るように察知できたという。また、部族では禁じられていた公国の首都であるテルスタリ=キャピタルへの密行も頻繁に行い、得意の舞踊や弦楽器の演奏で金銭を稼いでいた事実も、後の口伝で明らかになった。
 カナンは表情をほとんど表に出さず、他人とのコミュニケーションは意識的には行わずにいたせいか、部族内でも優遇されていたとは言われていない。彼女が笑顔を見せるのは舞踊を行ってる時か、後見人であった皇国人のクルッカ(後述)など数少ない人間と会話しているときしかなかったという。

 カナンが最も名をはせたのは『中央大陸紛争』の最中であったパルエ歴642年の冬、カナンが17歳だったときである。
 パスターテ山脈の鉄鉱脈集積場から皇国内に進出したクランダルト帝国軍が首都まで進撃した第二次聖都防衛戦。それまでの戦いですでに皇国主力部隊の最高司令官であったハームレー・ジャン・テルネンから認識を得ていたカナンは、皇国内で軍用に運用されていた鳥獣ククウィー20騎を用いて敵主力艦隊の背後を強襲し、攪乱させる作戦を受けた。しかしカナンは精霊のお告げを理由に背後ではなく夜間の陸路を使って正面から接近するという独自の作戦を立案。テルネンの許可無く実行した。(テルネンはこの動きを察知していたため予定を合わせて部隊を動かした。)
作戦当日、艦隊砲撃戦を行っていた敵主力艦隊の「真下から」ククウィーを使って強襲。旗艦グレーヒェンに侵入し白兵戦を行い「敵主力艦隊旗艦の艦内から混乱を起こす」という行動を起こしたのである。この行動をきっかけに皇国決戦艦隊旗艦テルスタリ=メルガードの敵主力艦隊への吶喊強襲(後に『メルガード・ヤークト』と呼ばれる)を行うきっかけを作ったのである。
 
 戦後のカナンの行動は謎に包まれており、第二次聖都防衛戦の折左腕を損失したものの、戦後の外科手術で左腕機能の回復に成功したという記録が残っているが眉唾である。
 最後の公式に残っている記録では、一頭の獣とともにパスターテ山脈の国境検問を通過したことだけである。


​・エカテリーナ・アネツィ・カーシャ(P.H618~642)
​ 皇国軍において彼女の名を知らない者はいないと言われたエカテリーナ。その名が広まった理由、それは彼女が極度の不幸体質だからである。
​ 艦船以外の登場した浮遊機体は9割の確率で事故に遭う、森林での遭難確率75%(街中だと82%)、原生生物に襲われた回数パルエ一等々、彼女の絡んだ事件は数知れない。だが彼女はただ不幸なだけの女性ではなく、軍人としても特筆すべき行動もしている。
​ 彼女は皇国第3階級貴族のカーシャ家の次女として生まれ、国営学舎を卒業するまでは自然史学を専攻し、学者になる道を歩んでいた。彼女が16歳の時、フィールドワーク中に出会った一人の女性に見初められ、半ば強引(ほとんど強引)に軍人になるまでは。この時の女性が後に生涯付き従った皇国軍決戦艦隊司令官であるクロナ・ゼーデリッヒ・インベルマンである。2年間の指揮官専攻での勉学ののち、インベルマンの副官に着任したエカテリーナは、上司である彼女のわがままともいえる指示に忠実に従った。そこに彼女の保有する不幸体質も合わさって、彼女の勤務体験だけで長編小説が2シリーズ程書けてしまうほどである。(飼っていたクルカの捜索がいつの間にか帝国軍斥候部隊の監視になっていたり、地域測量がヴンターからの逃亡劇になったり)しかし、そんな関係が続いていくと、エカテリーナとインベルマン双方の間に切っても切れない友情関係が生まれ、副官着任から3年で、2人は姉妹のように仲睦まじく軍務をこなしていた。(実際彼女のデスクワークは優れており、インベルマンが貯め込んだ〆切3日前の書類300枚を1日と半日で片付けてしまった。)

 パルエ歴642年、第二次聖都防衛戦。インベルマンが指揮する決戦艦隊旗艦テルスタリ=メルガードにエカテリーナも乗艦し、指揮の補佐をしていた。戦線の二分化と敵主力艦隊の乱れを艦内で伊の一番で察知したエカテリーナは、インベルマンの提唱した吶喊作戦に危険を示唆するも、長年連れ添った上司にして親友の判断を信じ了承、後の『メルガード・ヤークト』と呼ばれる吶喊強襲行動に置いて艦の操艦指揮を任された。しかし、吶喊は失敗し、艦は敵主力艦隊直下へ不時着する。集中する敵の砲火が艦橋に着弾した際、エカテリーナはインベルマンを身を挺して庇い、砲弾の破片が直撃し、炎上する艦橋内でインベルマンに看取られながら息絶えた。享年24歳。
​ 戦後彼女は二階級特進し極星軍将に昇格する。

最終更新:2017年12月06日 23:19