パルエにおける戦術コラム


この記事はコラム記事です。
ラスティフロントの公式設定記事ではなく、企画参加者による考察記事です。
記事の内容はチェックされているので、創作のヒントにしたり、全体的なイメージを掴んだりする目的で閲覧してもおおよそ問題ありません。
ただし記事が書かれた時期によっては、設定が古くなっていたり矛盾していたりする場合があるので注意が必要です。

この記事は現在執筆途中です。
情報が中途半端な状態で止まっているため、記事としての要素を満たしておりません。
もう少しお待ち下さい。

よくわかる!パルエのガバガバ戦術紹介!!


序文

ラスティフロント参加者間において、かなり大きな問題となりつつあるのが個々人のもつ情報の格差である。
DISCORD内の議論は流れが早く、創作に役立つ情報が埋もれてしまうことが多々ある。コレでは情報の格差が埋まるどころか広がる一方なので、コラムの充足を図ろうというわけである。
ここでは、パルエにおける様々な戦術を簡単に紹介することにした。
皆様の創作のお役に立てれば幸いである。
……もちろん、このコラムの通りに戦術がうまくいくかと言うとそこはパルエ。皆様の塩加減である。(要約:別にこのコラムを無視して戦闘させてもええんやで)
 

……さて、パルエと地球における軍事面の最大の違いはと言うと、それはWW2あたりの技術力+旧文明の遺産で作られた重装甲・重武装の空中艦が戦場の主役であることである。
もちろん、重装甲・重武装といっても空を浮かぶわけであるから、地球に存在していたWW2時代の海上艦のそれとはかなり異なる。
また、旧文明の遺産として登場する浮遊機関や、パルエに存在する原生物”スカイバード”を加工した生体器官の存在により航空機も地球のそれとは全く異なる設計思想で作られている。
その独創的な造形は蒼衣わっふる氏及びラスティフロント参加者の素晴らしい作品の数々を見ていただくとして、ここではどんな国がどんなことを考えて空中艦・航空機を運用してるのか紹介していこう。

目次

艦対艦戦闘のお話

空雷のお話

航空機による対艦戦闘のお話

ワリウネクル諸島連合とフォウ王国のお話

おまけ:各時代の戦役一覧

やっぱり王道!花の艦対艦戦闘のお話

ラスティフロントにおける艦対艦戦闘は第一期から第三期後期までダラダラと続けられた。

それだけ戦争が続くということは当然、時代の流れとともに技術、戦術両方が変わっていくわけで……初期のファーストコンタクトから南北戦争の終結までにおける艦対艦戦闘は大きく変化した。
ここでは、大きく4つの時代に分けてそれぞれどんな戦術が流行り廃りしたのか解説していこう。
 

~第一期:ファーストコンタクト編~

北半球は浮遊ガスを利用した装甲気球船に砲台を搭載して実戦投入。膨大な試射をもとに射表を作成・配布し、空中艦への命中率は高かった
南半球は対地攻撃を主とする艦艇がほとんどで、船体の構造も”生体器官に艦橋をポン付けした”ものが主流。対艦戦闘などというものはまったくドクトリンにない

【歴史的背景】
まず、クランダルト帝国(以下、帝国と表記)が生体器官の制御を確立して南半球を統一。勢いをそのままに北半球まで攻め込んだ。
当時の北半球は空を飛ぶ敵の出現なんて想定外で、空中にどころか対空砲すらなかった。そのため多数の犠牲が出たのは知っての通り。
​連戦連勝の帝国は「自分たちのような空中艦隊が出てくることはない」と慢心していった。しかし帝国の予想以上に北半球は広く、保有する艦隊数の関係から一時的に進軍は停止。以後の進軍は艦隊の増産を待つことになった。
……この貴重な時間の中で、北半球は強大な敵を相手に急速団結。「とりあえず空飛んで砲が撃てればいいんだろ!!」と気球船を武装し、徹底的な事前訓練を積ませて帝国艦隊と衝突!(カルラ上空戦:507年)
突然出現した”空中艦隊”に帝国艦隊は大混乱。少なくない艦艇が沈み、撤退した。北半球諸国の命運はひとまずつながったのである。

【余談】
この頃からの戦訓で、北半球諸国、とくにその盟主となったアーキル連邦(以下連邦と表記)はとにかく事前に手順を決めてそれを間違いなく実行する”マニュアル主義”の面が強くなった。
一方の帝国は侵攻の遅れと南東地帯での艦隊”消滅”により内乱じみたカオスな統治体制へ変貌。現地の責任者にある程度の裁量を認める”現場主義”の面が強くなった。

~第二期前期:空中艦の恐竜的進化編~

北半球:連邦は可燃性の浮遊ガスではなく、発掘・解析した浮遊機関をもとに大型船を建造するようになる。兵装も進化した後装砲、長砲身砲へと更新され射程距離が延長された。
この結果、接近される前に遠距離から一方的に殴って戦力を削ぐ戦術を基本とするようになった。
南半球:帝国は脆い船体構造を見直し始める。船体”に”生体器官を付ける方式へと徐々に更新。相変わらず生体器官は弱点ながらも被弾面積を減らしている。搭載する兵装は臼砲を発展させた”大口径臼砲”となり火力が向上。
この結果、生体器官の高速性と重装甲をもって接近し、大火力をはずしようのない距離でおみまいする戦術を基本とするようになった。


【歴史的背景】
カルラ上空戦での大番狂わせを発端に、連邦を主軸とした北半球諸国は帝国に占領された地帯の奪還を進める。
圧縮するほど浮力を増す、不思議な可燃性気体ドブルジャガスの性質解明により旧来の気球船では難しい空中艦の重装甲・大型化を可能にしたイクリール級が登場。
これに帝国は大いに驚く。重装甲を打ち破るにはより大きな臼砲が必要だ!(注:帝国は冶金技術が育っていないため口径の大きな後装砲は作れない)
結果として大口径臼砲を載せた戦艦(臼砲戦艦と呼ばれる一連の戦艦群。我々の世界においての前弩級戦艦に当たる地位かもしれない)が建造され、今度は連邦が驚く番になった。
大口径臼砲を装甲で防ぐのは現実的でない。有効射程距離に近づかれるまでに撃破しなくてはならない。
この頃、アーキル連邦はドブルジャガス型の飛行船と並列で連邦は旧時代の遺物を体系立てて研究し、旧時代の遺物である浮遊機関の発掘・制御に成功していた。
これにより重量的な制約が取り払われ、射程距離を伸ばした長砲身砲を搭載した戦艦を建造。(ザイリーグ級戦艦の登場。坐級戦艦とも呼ばれる)
以後、連邦艦隊は戦艦から駆逐艦まで浮遊機関を用いた艦で占められていく。
ドクトリンが真逆となった双方の艦隊戦力は増強され続け、やがて戦線は膠着状態へ。

【余談】
この頃、空中艦の艦首、空雷発射管位置に超砲身砲を搭載する”狙撃艦”が誕生。猛威をふるったことで連邦の一部派閥はこれに固執するようになり、後の"狙撃派閥"を形成する。
アーキルには沢山の害悪派閥がいるがそれもこの一つ。覚えておこう。

~第二期後期:膠着状態編~ 
北半球:アーキル連邦以外の国も艦隊を持ち始める。
またこの頃には少人数の乗員で動かされ、小回りの効く航空機というジャンルが確立されていくと同時に”空母”という新しい艦種が出現する。
フォウ王国:純国産型戦闘艦フォワックマナウが就役。
自由パンノニア共和国:全翼機型の巨人機、空中戦艦イシュトヴァーンが就役。
メルパゼル共和国:シグニット級駆逐艦や有線誘導空雷を持った重攻撃機からなる航空艦隊を整備。
ワリウネクル諸島連合:水上機母艦モシリコルチを旗艦とする対空戦闘に特化した水上艦隊を整備。
サン=テルスタリ皇国:旧兵器の船体と炉心を発掘。後のラスボス、OP、白色彗星帝国に出てきそうな戦艦メルカードの建造を開始

南半球:前線貴族と後方貴族で温度差が広がり始め、特に後者による見栄え重視の豪華な役に立たなさそうな船が就役し始める。
航空機への対応はゆったりとしたもので、ほとんどの艦艇にまともな対空装備はされていなかった。空母も同様に貴族たちは全く興味を持たなかったとされる。
また貴族の家風や提督個人の戦術が重視されるようになり、艦隊の戦法も多様化していく。

共通:パレエガルタの出現による旧兵器との戦闘を経験

【歴史的背景】

赤道付近で戦線は膠着状態になる。後方となった国家群において空中艦を保有する国家が一気に増加。
国力や地形の影響を受けたそれらは、基本的にその国の領域付近での迎撃戦に特化して整備された。それぞれどんな兵器・ドクトリンであるかは各国のメカページに解説を譲ろう。


帝国は実はこの頃水面下で内乱騒ぎ(ヘボンの憂鬱)が勃発。皇帝を支持する皇帝派と帝都周辺の後方の有力貴族の連合体である宰相派に分かれて政治と艦隊の両方で衝突を始めた。
この最中、皇帝のハーレムが色々あって中立派の近衛騎士/近衛艦隊として軍組織へ変貌。戦艦を保有するまでに成長していくぞ。
最終的に実権は宰相派が獲得し、一部貴族が勅令を捏造して都合のいい政治を始めていくけれど……。

この頃には航空機というジャンルが確立されたことで、純粋な空中艦VS空中艦戦闘はどんどん少なくなっていくことも併記しておこう。

【余談】
パレエガルタ(小説:フライトグライドにて登場)は旧兵器という半ばおとぎ話を軍関係者に現実として叩きつけた重要なイベントだった。
最終的に旧兵器を発見した場合は両軍とも戦闘行為を中止して共同で迎撃に当たるという、双頭協定が非公式に締結される。
つまり、この時代から旧兵器と空中艦を戦わせることができるんだということを伝えておく。
もちろん槍と石で古代オデッタ人が旧兵器と戦うことも面白ければ受け入れられると思うから、この縛りを受けるか否かは創作者に委ねられるけれど。

空雷のお話


 

▲左から アーキル連邦・メル=パゼル共和国・自由パンノニア共和国

ラスティフロントに登場する空中艦・航空機が持っている装備の一つに空雷というものがある。
空雷とは言ってしまえば魚雷の空バージョンということだが、名前は一緒でも国によって運用方法や性質が全く異なるため、一言で「空雷」と言ってしまうには、ある生き物を指したい時に「甲殻類」と言うほどざっくばらんな物言い。
この項では特に空雷を大量に使っている主要3カ国の空雷戦術について解説。

アーキル連邦はお得意の物量を活かした飽和攻撃。
対艦空雷攻撃機はほぼ所有しておらず、駆逐艦によるばら撒きを主体とする。
実のところ目的は敵艦の撃沈ではなく、敵艦隊に回避行動を強要することである。
大型艦も短距離用の空雷を側面に装備していることがあるが、これは噴進弾とほぼ同じ短距離の飛び道具。

メル=パゼル共和国はお得意の技術力を活かした高精度高威力の誘導空雷(有線である)を使用し、
敵艦を確実に仕留めるスタイルをとっている。なお、発射母機は敵艦を沈めるまで直進しなければならない
射程の短さと無防備な母機が合わさって今のところ見掛け倒し
第二紀メルパゼルの重航空機による"空中艦隊思想"を端的に表す戦闘方式である。

自由パンノニア共和国は見かけは物量に任せた飽和攻撃に見えて、工業力的に空雷はそんなにバンバン出せないゆえに
キルレイシオ高めて敵艦絶対沈めるマンと化している。
無誘導でどうやって命中精度を高めるかって?急降下爆撃に決まってる!

国家 誘導方法 目的 精度
アーキル連邦 無誘導(水平爆撃 牽制 低い
メル=パゼル共和国 有線誘導 撃沈 高い
自由パンノニア共和国 無誘導(急降下爆撃 撃沈 高い?

 

航空機による対艦戦闘のお話

アーキルの対艦砲

↑アーキルの代表的な戦闘機、フーユー。先端にある大口径機関砲が”対艦機関砲”。

対艦砲、それはアーキル連邦が第一紀時代から装備している航空機搭載型機関砲の一種。
軽戦車の主砲に匹敵するレベルの50mmクラスの機関砲を敵艦の艦橋に打ち込み、文字通り中枢を一撃で全滅させるための武装である。また、艦の重要かつ脆弱な部分をチマチマ攻撃する役目ももっており、アーキル流の艦隊戦術のひとつ。
対空戦闘ではほとんど用いられない。

メルパゼルの空対艦誘導弾
Strelka
↑メルパゼルの航空機型の雷撃艇。
上記の空雷のお話と被るので割愛。誘導空雷の発射・誘導中は無防備であるため、多数の銃座を搭載し戦闘機を寄せ付けない設計がなされている。

自由パンノニアの空対艦戦闘(?)
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自由パンノニア共和国も空対艦戦闘に力を入れる国の一つだが、艦艇の殆どが航空機型をしているため重航空機との区分が非常にややこしい!
というかぶっちゃけてしまうとこの国に艦対艦戦闘はない!!そもそも砲戦を考慮した設計の空中艦を保有していないのである。
そのため、本コラムではイシュトヴァーン以下のすべての空中艦船を空対艦ユニットとして扱う。
少々話がそれたが、自由パンノニアの空対艦ユニットはすべて無誘導空雷を搭載する。大型の重航空機はそれに加えて対艦機関砲や重対空砲を搭載することが多い。
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↑グリペン級戦闘空雷艇。無誘導空雷と対艦機関砲・重対空砲を搭載しているのがわかる。
武装のチョイスからわかるように、基本的には高速性を活かした一撃離脱戦法を取る。まさにアーキル連邦の対艦機関砲搭載機、フーユーをそのまま大型化・集団化したような趣。
しかしながら、大型化・集団化したことで嫌がらせというレベルからは隔絶した威力をもつ。帝国艦の重装甲区画こそ抜けないものの、無防備な生体器官や軽装甲区画であれば十分に破壊可能。

かなり異色?なネネツの空対艦戦闘


↑ネネツ自治管区の艦載戦闘機、ムリーヤ。みてのとおり対艦爆弾を搭載し、空対空戦闘能力も並以上だ。

帝国の併合を免れたとはいえ、依然としてその強い影響下にあるネネツ自治管区。

政治上の立場と同じく地政学的にも複雑な立場にあるネネツが編み出したのが、強制航空撃滅ドクトリンだ。

儀礼上という名目で存在してるネネツの空中艦隊は帝国式の生体器官を載せているため、一見帝国艦隊とは大差ないように見える。がしかし、実際の所ネネツ艦隊は"防空力"にステータス値をガン振りしたような設計となっている。
ネネツ艦隊の執る大ドクトリンの根底には、制空権の確保が最重要視されているのだ。

彼ら艦隊戦法はやや特殊である。
まず、敵の航空攻撃隊を誘引して強烈な対空攻撃によりこれを撃滅。
制空権を握った上で悠々とネネツ航空隊支援の下に艦隊が突入を敢行するといったものになっている。
艦隊の規模が小さく、1回の会戦で出血を抑えつつ確実に大ダメージを被らせるという小国ならではのアグレッシブ戦法だ。

空対艦戦闘ガチ勢とも言えるネネツには、航空機に様々な対艦攻撃手段をもたせている。
急降下爆撃機や対艦空雷攻撃機を有し、それを活用するために制空権を勝ち取る制空戦闘機も充実している。
帝国の型落ちしか保有を許されていないので実際どうなのかは知らぬピュイヤ
 

クランダルト帝国の大火力航空兵器

クランダルト帝国の艦隊布陣図。艦隊の外部に護衛戦闘機部隊が展開されている。

クランダルト帝国において、航空機で艦艇を沈めるという戦術は一般的ではない。

航空機に搭載した対艦砲を使って敵の中枢を叩くというアーキル連邦の戦術とは正反対だ。
帝国における航空機はそのルーツが一人乗りの砲舟にあることが示すように、対艦戦闘は考えられておらず、対艦戦闘は艦隊同士で対処するというのが帝国軍の認識であった。

しかしながら第二紀に入り北半球諸国家が洗練された対艦攻撃機を投入し、その被害が無視できなくなるようになってくると、帝国も制空権確保のために制空戦闘機の開発を進めるようになっていった。
とはいえ、帝国の貴族には航空機の進歩に適応できていない者が数多く存在し……
また、貴族にとって限りある保有艦艇を”戦果の稼げない”航空機運用能力に割くのに消極的であることから、純粋な航空母艦の整備はほとんど行われていない。

このように一歩出遅れた印象のある帝国でも、例外として対地攻撃機については様々な航空機が開発されている。
これはそもそも帝国が航空機を持たない格下の周辺国家を武力を持って併合してきた歴史が根底にあり、現在でも反乱対策として地上戦力の撃破を狙った大小様々な航空機が睨みをきかせる必要があるからだ。

ただし広大な帝国においては数多くの例外が発生する。一部の地域では対地攻撃機を対艦攻撃に使った例もあるとか無いとか

!!注意!! ~沼案件、初期の低速艦載機の帰還限界点~

セズレやユーフーといった初期の低速戦闘機は母艦との速度差が非常に小さい。そのため、母艦が巡航速度以上で航行した場合追いつかれたり置いていかれたりする危険がある。
(以下議論中)

 

ん!? なにか湧いてきたぞ!? 
~クランダルト帝国から別れた独立勢力、六王湖のドクトリン~

六王湖(帝政ダルト国)は南北列強が停戦し、ある程度平和になったパルエに突如として湧いた独立勢力。(詳しくは国家ページをみてね!)

その内実は”IF(もしかしたらありえたかもしれない)帝国”。主として第二紀の兵器類がそのまま進化したような独特の兵器類を持っている。
これはとりあえず使えそうな兵器をスクラップと称してかき集めて戦力化したためであり、地球で例えるなら初期のイスラエル軍のような状況と言える。

当然、まともにクランダルト帝国とかち合ってはとても勝てない。そのため、とにかく攻撃力特化の改装を行い短期決戦を目論んでいる。

 

まーた例外か!ワリウネクル諸島連合とフォウ王国のお話し

 

ん?諸島連合とフォウ王国って同じ北半球諸国でしょ?
なんでさっきの3カ国と一緒に紹介しなかったの?

……その答えは、滅多にクランダルト帝国軍と相対しないから。
それどころか、同じ北半球なのに諸島連合とフォウ王国は度々紛争を起こしている。そういうわけで、北半球という枠組みで一括りに出来ない二ヶ国である。

もちろん、アーキル連邦が頼りないのでクランダルト帝国が攻めてきたら怖いので両国とも立派で近代的な軍隊を有する。

フォウ王国は基本的に引きこもり戦術。

領土に近づいてきたらまずは高速の迎撃機(なんとジェット機!)が対応。一撃離脱戦法で敵機を撃墜する。
その後、対艦攻撃機が長距離から空雷を発射。敵艦を沈める。(この後もさらに迎撃網が続くが、コラムの内容外となるので割愛)
 

諸島連合も基本的には引きこもり戦術いんぐよ(大嘘)。

諸島連合は広大な領海を有しており、それ故に水上機と水上艦が主役
早期警戒網として多数の哨戒型水上機が配備され、何かあったら高速の迎撃機or対艦砲を備えた対艦仕様の水上機がすっ飛んでくる。
そして、パルエにおいては破格の装甲を持つ水上艦が出てくる。
水上艦に備えられた大口径高角砲と、対艦砲をもつ攻撃機によって空中艦の死角となりやすい下部を集中攻撃して沈めるのだ。

Q:で、実際活かされてるの?
A:ないです

……諸島連合とフォウ王国は主張する領土がかぶっているため、頻繁に領空侵犯が起きる。
お互いに仮想敵の主役である空中艦をほぼ保有していないので、常識外の速度で飛行する航空機VS常識外の装甲を持つ水上艦というまるで想定外の戦場を強いられている。

 

 

パルエの主要戦線

第一期(505年~539年)

505年~:南北戦争開戦(クランダルト帝国vs赤道諸国・パンノニア王国・アーキル朝・メルパゼル共和国)
507年:カルラ市上空戦(クランダルト帝国vsアーキル連邦)
530年:東方作戦(クランダルト帝国vs旧兵器)

第二期(540年~595年)

591年~:ヒグラート戦線(アーキル連邦vsクランダルト帝国)
パンノニア戦線(アーキル連邦・自由パンノニア共和国vsクランダルト帝国・南パンノニア自治国)
カノッサ湿地帯戦線(アーキル連邦・メル=パゼル共和国vsクランダルト帝国)
ザイリーグ戦線(アーキル連邦・アナンサラド王国vsクランダルト帝国)
ザイリーグ地方通商破壊戦(アーキル連邦vsクランダルト帝国)
クランダルト帝国内紛(皇帝派vs宰相派vs辺境派)

第三期前期(リューリア期:596年~621年)

ヒグラート上空戦線(アーキル連邦vsクランダルト帝国)
パンノニア戦線(アーキル連邦・自由パンノニア共和国vsクランダルト帝国・南パンノニア自治国)
カノッサ湿地帯戦線(アーキル連邦・メル=パゼル共和国・自由パンノニア共和国・アナンサラド?・オデニジvsクランダルト帝国)
598年~:マンタルヘイム洞窟戦(サン=テルスタリ皇国vsクランダルト帝国)
601年:マルダル沖海戦(ワリウネクル諸島連合vsフォウ王国)
618年:リューリア戦役(アーキル連邦・メルパゼル共和国・自由パンノニア共和国vsクランダルト帝国・南パンノニア自治国・ネネツ自治管区)
621年:帝作戦(帝国皇女派vs帝国宰相派・皇帝派)

第三期前期(ポストリューリア期:623年~644年)

マルダル沖睨み合い(ワリウネクル諸島連合vsフォウ王国)
620年~:渓谷要塞戦(サン=テルスタリ皇国vsクランダルト帝国)
​629年~630年:寒波戦争(ワリウネクル諸島連合vsフォウ王国)
ヒグラート渓谷戦線(アーキル連邦vsクランダルト帝国)
パンノニア戦線(アーキル連邦・自由パンノニア共和国vsクランダルト帝国・南パンノニア自治国)
カノッサ湿地帯戦線(アーキル連邦・メル=パゼル共和国・自由パンノニア共和国・アナンサラド?・オデニジvsクランダルト帝国)
カノッサ補給線破壊戦(メル=パゼル共和国・アーキル連邦・アナンサラド王国vsクランダルト帝国・ネネツ自治管区)
ザイリーグ地方通商破壊戦(アーキル連邦vsクランダルト帝国)

第三期後期(南北講話後:644年~)

マルダル沖睨み合い(ワリウネクル諸島連合vsフォウ王国)
654年~655年:パンノニア統一紛争(アーキル連邦・クランダルト帝国・メル=パゼル共和国vs統一パンノニア王国・ワリウネクル諸島連合・ネネツ自治管区)
皇国南部~聖都(サン=テルスタリ皇国vsクランダルト帝国・ネネツ自治管区・義勇軍?)
旧兵器支配地域(パルエ人vs旧兵器)

最終更新:2021年05月28日 00:20