旧時代黙示録

…と響きの良いページ名ですが実際の所旧時代がどのように滅びたかを解説するページです。
創作などにお役立てください。
なおラスティフロントの世界観の方針上、旧時代の全容は明らかにしていません。
ご了承ください。先文明というのはよく分からない方がそそるののです。

もくじ
旧時代とそのルーツ
終末前夜
旧時代の終焉
各地に残る遺産

旧時代とそのルーツ

ラスティフロントで頻繁に使われる"旧時代"は、ラスティフロント世界で題材にされている現在の文明の前にかつて栄えていたもう一つの文明の時代を指します。
それは1000年前のことなのか、5万年以上前のことなのかはまだよくわかっていませんが、残された遺物などをみると、かなりの月日が流れたと推測されています。
旧時代の人々のルーツを数千年単位で辿っていくと、地球につながります。 *これは文字上の設定なのでそこまで深い意味はありません。

地球から宇宙進出した人類は、惑星を開拓し、さらに移民船を送り出すのをくりかえしました。
宇宙進出から気の遠くなるほどの長い時間がたち、彼らの大部分がもはや地球がルーツの移民種であることを忘れかけている時代。
一隻の光速航行中の一隻の移民船が、何らかの異常によりソナ星系(ラスティフロントの世界がある星系です)にワープアウトします。
移民船の残りの燃料もなく、移民者たちは惑星パルエに降り立ち、そこを開拓することを決めました。
これが、パルエにおける旧人のルーツです。

旧人たちは恒星間航行種族として遺憾なくその知識を発揮し、再び移民船を建造することを世代目標にかかげて開拓に励みます。
しかしそんな甘い見通しが成立することはありません。
彼ら開拓者たちは最初の数百年で自分たちのルーツを忘れるか否定するかし、次の千年では過去の記録はほぼ残っていませんでした。
世代間移民船内で本来の目的を忘れて、宇宙船内で中世生活に退化するようなSFめいたことが、惑星規模で発生したわけです。

技術レベルも緩やかな退行を見せはじめ、もともと少なかった資源も陰りが見え始めます。
旧文明が成立して3000年目の出来事でした。

 

終末前夜

あらゆるものが欠乏していました。
人口を養うための食物、飲料水、工業資源、そして清浄な空気の不足は深刻でした。
先行き暗い未来から目を背け、結論を先送りするために旧人らは強引な土地開拓、資源採掘、乱獲を推し進めます。
それらの効果は最初の10年間のみで終わり、自然を舐めきった旧人らはさらなる窮地に立たされます。

各地で資源をめぐる内戦と無意味な資源浪費がダラダラと続き、
パルエの自然は根こそぎ破壊され、居住地域はもはや各地に点在する都市ドーム内などに限られるようになりました。
旧人らは僅かに確保できた居住区画に押し込まれ、過密状態の暮らしを余儀なくされます。
まだ国家の枠組みが辛うじて残っていた段階では、他惑星のパルエフォーミングや大深度地下都市計画などの対策がとられていましたが、
じきにドーム同士の通信も時間とともに不通となって、旧文明は個々のネットワークを失いました。

ドーム内の暮らしは先も見えない悲惨な状態だったといいます。
旧人たちは資源不足の対策を後回しにし、愚弄な紛争によってこの境地に陥れた自分自身を呪ったことでしょう。
それでもドームに入ることを選ばれた自分たちならばなんとかなる、と言った慢心も存在していました。
ドーム内の備蓄食料は人工農場で賄えましたし、動力炉にはオクロ永久機関を使用していたためです。
しかし、設備が故障したら終わりです。実際数百規模で作られた(かしこーい!)ドームの大半は、
経年劣化による設備の故障により人知れず沈黙していきました。
機能するドームを巡って争いも行われた記録があります。
"なんと愚かな。" ――考古学者 イーノス・ヂンザック

 

旧時代の終焉

旧時代は"2439年"と記された年、突発的事象により終焉を迎えます。
ドーム時代に入ってもクルカのごとくしぶとく生き残っていた旧人ですが、
空からクルカが降ってきたのかは知りませんが、何らかの有事が発生し、各ドームが一斉に大量破壊兵器を発射したものと予想されます。
皮肉にも、終末の時系列ほど各地の大量の電子記録が秒単位で残っており、彼らの絶望がひしひしと伝わってくるわけです。
自暴自棄に陥った旧人らは生き残るためにありとあらゆることを試した記録が残っています。

現存する記録の一部では、多くの宇宙船が無謀にも単身でパルエを脱出しようと試みた様子が記録されていました。
中には未完成のまま打ち上げたり、宇宙空間では仲間割れを起こした移民船同士が発砲する様子も残っています。
そんな混乱は100分程度続き、その後は完全なる沈黙の記録に取って代わられました。
地上の旧人はこのとき99%が消滅し、惑星軌道上にいた船員らや他惑星の無謀な開拓をこころみた者たちも
母星が滅びたことにより数週間以内に死へと追いやられたようです。

衛星軌道上で母星が滅びる様子を目の当たりにしたある母船の聡明な船員らは
ここで次の世代(次の文明というべきだろう)のために英断を下します。
その内容は、トム氏執筆の「2439年 アルマゲドンレポート そしてスカイバードとの邂逅」を是非御覧ください。

 

各地に残る遺産

執筆中

 

 

最終更新:2017年04月06日 21:13