パルエ原生種図鑑

2015-11-06 生息地を追加

パルエ原生種図鑑 Plants and Creatures

惑星パルエの基本情報

所属 ソナ系第4惑星
分類 地球型惑星
公転周期 450.2日
自転周期 22.5時間
脱出速度 10.798㎞/s
平均気温 16-19℃(45℃/-32℃)
衛星の数 2
星齢 51億年

 

高画質
惑星パルエには過去の大戦を生き延び、細々と命をつないでいるいくつかの植物・動物が生息している。
原生生物や過去の文明が遺伝子操作で創り出した生き物などが存在する。


生態区分

植物 Plants

惑星パルエには2種類の植物が存在する。陸生植物と浮遊植物である。
陸生植物はシダ植物や裸子植物、コケ類といった地球の原生林のような個体が多く確認されている。大戦で殆どの植物が絶滅し、各地のコロニーで植物が独自の進化をしたことにより地域による差異が非常に大きい。
後述する浮遊植物は50cm~2mまでの大小様々な胞子や藻類のようなものがぷかぷかと空に浮かんでいるようなものが存在する。パルエ特有のジェット気流に特化した植物だ。

 

☆陸生植物 On-Ground Plants

ワグワグ Wagwag
カノッサ湿地帯

▲大量に生い茂るワグワグ
広葉樹レベルの大きさに達するワグワグ。水分の多いカノッサ湿地帯ではこれほどの巨木となる。
胞子を出す季節になると胞子で靄がかかるほど。花粉症ならぬ胞子症にご注意。乾燥させるととても固く頑丈な建材になる。
また、その子はたけのこみたいな感じで食され、ワグノコ(Wag Shoot)と呼ばれる。
竹みたいだが、ワグノコは多少アクが強く、少し煮て食べると美味しい。
味は山菜独特の味がする。

メッツワグワグ Metz Wagwag
生命保管庫

 

ワグワグの遠い祖先である。
といってもすでに生物として完成形に至っているので形をほとんど変えていない。
変わっている点といえば、胞子の射出量が従来の3倍であること。
豊富な土壌では栄養分もたくさん得ることができて、
生存競争に打ち勝つことができるというわけだ。

 

クルカラン Culca Orchid
西ヒグラートテルスタリ盆地


クルカに擬態した蘭。
クルカが気になって突っつくと花粉がクルカの鼻先につく。それを他のクルカランに受粉してもらえるように進化した。
つまるところクルカにミツバチの仕事をさせているわけである。

ザイルサボテン Zail Cuctus
西ヒグラート
 エゲル盆地
多肉植物の代表例。ザイル砂漠のヒグラート渓谷以外で、岩石砂漠として広がる地域に分布している。
サボテンなので、現実世界のサボテンの味と思って、問題はない。

ワイドウィート Wide Wheat
全域
雑草であるが、小麦として食される。
きつい環境でも自生しているため、貴重な糖質源である。
白と黒の小麦がある。
また品種改良によって、人口を支える穀物地帯(白の草原とか、黒の草原とか言われる)もある。

ポッパ PoppaNew!!
クラッツ寒帯林カノッサ湿地帯テルスタリ盆地

グリーンピースほどの大きさの、ノミのようにぴょんぴょん跳びはねる種子植物。
跳びはねることでできるだけ広い領域に散らばろうとする性質がある。多くは干からびて死んでしまうが、わずかでも水源にたどりつければそれでいいという、魚の大量産卵に似た戦略をとっている。
潜伏兵士にとってはやっかいなもののひとつだ。服の中にはいり込んだりしたら地獄が待っている!!
食用にはなるが、飛び跳ねるので保管には全く向かない。土産屋でポッパを中に入れた「ポッパ太鼓」をつくるのに使われる。
ポッパは6日くらいはねとびまわり、力尽きて死ぬ。いったいどんな原理で跳ねているのか、そのエネルギー源はどこから来ているのかは深く考えてはいけない。

ポッコル PockolNew!!
オリエント海

ワリウネクル諸島にありふれた海上の藻。
神経網のようにつるを伸ばし、個体同士で融合する傾向がある。開花すると一斉に赤い花を咲かせる。
諸島クルカの貴重な栄養源。色気づいたクルカは花と蔓をつかっておしゃれする場合も。

ストーンナッツ Stone Nuts
西ヒグラート
 エゲル盆地
俗にいうクルミだが、石ばりの硬さの殻を持つ。
クルミの身より身が詰まっており、また身も大きいため狩猟民族のビタミン源として重宝される。
中にさらに種があり、種も石程の硬さを持つ。
種はクルミというよりアーモンドのような味がする。
食べられる部分は中肉層と種肉層である。殻部分は加工して防具にしたり、
装飾品として使うこともあるとか。

パルエポテト Parle Potato
全域
大陸に分布するポテト。人に品種改良された種もあるが、
基本は野生である。最終戦争以後も生き残り、
パルエデザートポテト「Parle Desert Potato」(水分が多いポテト)、
パルエムッドポテト「Parle Mud Potato」(固めのポテト)、
パルエフローズソイルポテト「Parle FrozenSoil Potato」(糖分が多め)と様々に分離している。
基本は貴重な食べ物である。育てすぎてのポテト飢饉もある場合も。
Parleが付いてるのは、パルエ大陸に分布することを示すためである。

エスキ芋 Eskimo
エスキアの里原産,全域

エスキア市国で発見された芋。パルエポテトの品種改良された亜種に相当する。

パルエ世界において、初めて"バブル"を発生させた芋としてブランド化された芋として有名なのと、
人工的に作られた炭の中で最も純度が高い芋として知られるようになった。
今では、エスキ芋は連邦領内でも栽培されるようになり、
また貴重な芋炭源(いもすみげん)として芋畑が作られている場合がある。


☆浮遊植物 Floating Plants
50cm~2mまでの大小様々な胞子や藻類のようなものがぷかぷかと空に浮かんでいるもの。
幾何学的な形をしているものが多いうえ、交配相手が見つかるように(受粉してもらえるように)目立つように様々な模様を持つものが多い。
個体によっては蛇の目模様を獲得した種もあり、何もない砂漠で目玉が浮いている地帯は実に不気味である。


浮遊樹 Floatree
エゲル盆地オクシデント海オリエント海


リッド氏によるデザイン。
パルエ大陸の東西の果てにはこいつがたくさん浮いているとか…?

バルーンリンゴ Balloon Apple
オクシデント海オリエント海

一石ニ林檎(こちらで言う一石二鳥と呼ばれる意味)で使われる、風船が付いた林檎。
大陸沿岸に自生しており、風船が付いていることによって遠くまで種を蒔いたり、
スカイバードに喰われることによってばら撒く。
リンゴの味がする。貴重な果実でもある。
バルーンで飛ばされる前のリンゴとバルーンで飛んだリンゴとで、
味わいが違う。(どちらもリンゴだが、飛んだリンゴの方が旨い。)

アイバルーン Eye Balloon
西ヒグラート
 エゲル盆地ヒグラート渓谷
砂漠で目玉が浮いているやつ。食べられる。
水玉模様の模様が目みたいな見た目をしている。
中は水素が貯蔵され、水素を貯めるために海に居る時もある。
砂漠を渡る生物である。
なお皮は珍味で、干した皮を焼いた食べ物が酒のつまみに持ってこいである。

コラコス
ザイル砂漠
水分が極端に少ないザイル砂漠でも充分に育つ優れた植物。
クドゥスと呼ばれる実をつける。

クドゥス(カゥドゥス)
ザイル砂漠
コラコスの果実。
親指ほどの大きさで楕円形をしている。
乾燥させて保存食とされる。味は、甘味が強い。
種子がひとつ入っており、炒ったものを茶にしたり、粉末にして調味料として使われる。

ケセリ
ザイル砂漠
細長い香草。料理に使うと辛みが付く。

 


動物 Creatures

惑星パルエには、旧時代から姿形をほとんど変えていない原生種が未だにその少数が生息している。
その原生種の中でも特徴的な、
硬い装甲を持ち身体が巨大な装甲種
ぷにぷにした柔らかい皮膚を持ち空をとぶ飛行種
地球上でも多く見られるような特徴を持った普遍種が存在する。

☆装甲種 Armed Species
サン=テルスタリ皇国周辺のコロニーには数多くの希少な装甲種が多く生き残っており、その多くは旧文明時代から形を変えていないという。

タムタム Tamtam
テルスタリ盆地
詳細はサン=テルスタリ皇国より。
正式名称を「オオヨロイグソクムシ」と呼ぶ大型の甲殻生物。仲間同士や敵意のない相手に対して、「タム、タム、」と音を出してコミュニケーションを図ると ころから皇国人により愛称として名付けられた。(音の発生原理は不明)平均7mにも及ぶ巨体をとても強固な殻で全身を覆っており、外敵からの攻撃を防御し ている。性格は大人しめで、一日の大半を地面の苔や生物の糞を食べて生きている。人間にはよくなつく傾向があり、狩猟部族の中にはタムタムの背中に櫓を乗 せ、移動手段とすることも多い。最近の研究で、彼らの祖先は海に棲んでいたのではないかという研究結果が出てきている。
 タムタムは単為生殖が可能で雌雄の概念がないとされている。生きている間は生殖器官で精子を増産し続けているが、繁殖期になると一転卵子を製造する機能に変異し、器官内で受精する。一度に50~100個の卵を胎内に宿すが、母体が生命活動のために卵を吸収して栄養分にするため、実際に孵化して母体から外界に誕生する幼体は10を超えることはない。
またタムタムの卵も家畜化されたタムタムより取り出され、繁殖や、珍味として振る舞われることもある。現地人限定かつ季節の品である。

ヴンター Vunter
テルスタリ盆地

詳細はサン=テルスタリ皇国より
大型の肉食生物で、とても凶暴。体長5mでありながら人間のそれより発達した筋肉線維により強靭な瞬発力と破壊力を合わせ持つと同時に、強靭な触手(腕に 中る)を樹木に巻き付け体を固定し、長期間の潜伏を行い獲物を待つという知能の高さも重ね持つ。タムタムにも負けず劣らずな強固な甲殻を持っているが、最 も特筆すべきは下半身の摂食器兼武器でもある巨大な針である。これを対象に突き刺すことで体内に毒液を注入し、弱らせたところで消化液を流し込み、体外消 化して栄養分を摂取する。そして彼らの主食はタムタムである。
 最近の研究結果で、ヴンターは摂食器部分の雌の1個体にミミズ状の雄が無数にまとわりついて形成されている雌雄集合生命体と断定された。雌 は本来移動手段を持たず、雌の出すフェロモンを感知した雄の集団が雌を取り囲み、フェロモンによって洗脳され手足となって行動する。しかし、頭部の目は雌 の視覚媒体が雄の体と融合し形成されたものである。また、強固な甲殻は雄の排出する排泄物が空気と反応して凝固したものである。
 また、連邦の遺跡発掘部隊がヴンターに酷似した旧兵器と接触したという情報もあり、正体究明に勤しんでいる。その肉は熊肉みたいな味があるホタテの巨大な貝柱と表現でき、狩猟民族の鍋によく使われる。
摂食器部分は武器に再利用できる。

 

☆飛行種 Aerial Species

イラストには飛行種でないものも描かれている点に注意
スカイバード類やクルカなどのいわゆる"ぷにぷにした生き物"の総称。知能が高く高度な精神文化を持っており、旧文明の人類が文明を興すまでは彼らがこの星の主であった。
 

スカイバード属 Skybirds
不明
スカイバードはフライトグライドと密接につながりを持つ生き物である。
高高度の無風地帯に生息。それなりの個体数がいるはずだが、なかなか遭遇することがないので船乗りの間ではスカイバードと出会えればラッキーだと言われている。
もともとは旧文明により品種改良の末に開発された合成生命だという噂も。ともかくも、空を颯爽と飛ぶ神秘的な見た目から古来より各国で空の神として崇められてきた。
帝国は現在このスカイバード種を捕獲・解体し気嚢部分を電極につなぎ空中艦の浮遊エンジンとして使っている。詳しくは動力機関のページを参照のこと。

知能レベルは人間基軸のIQとしてみるとその他の動物と同じように見えるが、スカイバード独自の精神文化が非常に高度まで発達しており、テレパシーをつかった意思疎通が行われているという説がある。
帝国の無人機計画においてスカイバードと接触した人間は高次の存在に触れることになるだろう。
スカイバードにはスピリチュアルなエピソードが多く、たとえエンジンとなってしまってもその艦の一人前の艦長になるとスカイバードの声が聴こえると言われる。艦長たちはスカイバードを「彼女」と呼んでいる。


ノイスピカ Noispica
巨大な目が印象的な個体。
ノイスピカは雨の知らせとともに夜の空に現れる。連邦では雨の神様「タパテア」として祀られている。

大きさの割に細長いので軽強襲艇コアテラレベルの艦に搭載されている。

 


エクスピカ Exspica
通称"空の歌姫" 連邦空軍の偵察機乗りの間では密かなアイドルである。詳しくはトム氏執筆の「2439年 アルマゲドンレポート   そしてスカイバードとの邂逅」をお楽しみください。お勧めです。
巨大な目が印象的な個体。日が沈む瞬間、無線が異様に静かになった時にあたりを見回すと見つけることが出来ると言われている。無線からはなんとも美しい彼女の唄が聴けるという。

 


ラムスピカ Ramspica
エイのような胴体に2本の尾を持つ個体。浮力が強く巡空艦のエンジンとして重宝されている。
母性愛やスカイバード間の友情がとても強く、一度会った個体は決して忘れないとされている。
RAMネコ氏執筆のに浮遊騎士登場。

 

クルカ Culca
全域
いつの間にかフライトグライドのマスコットキャラクターになっている。ネタ芸人に成り下がった。

クルカは海鳥として知られる惑星パルエの生き物。変温動物。惑星パルエではさながら地球上の鳩のように 様々なところで見られる。
スカイバードたちと近縁ではあるが、彼らよりも小さく活発で人間の生活圏に普遍的に存在している。クルカの大きな特徴は、空を飛び、陸を這い、水中をある程度泳ぐことが出来ることだろう。
体長は子供で20cm、大人になると80cmほどになるが、個体差が多いので目安程度に考えていただきたい。小さすぎてエンジン(生体器官)にはされることはない。


▲成熟するとこれくらいの大きさになる               ▲上機嫌のクルカ 運がいいとオリジナルの曲を聞かせてくれる
お腹に縞があるのがオス、ないのがメスである。
厳密には卵生だが、体内で子供を孵す。

知能が人間の5歳並までに達し、好奇心旺盛。
人にもよく懐くが、あまりに懐きすぎるのでまるで子供を扱っているかのようで、慣れた人からすれば結構うっとおしい生き物だ。
ガラクタをよく集める習性があり、お気に入りの部品やパーツを自分の巣で楽しんでいる姿がよく見られる。イラストの通りナットやネジも無断で持っていくので整備士の最大の敵である。
パンドーラ隊では、金属などのメカによく反応する性格を買われ、良き相棒として地下探索などへ連れて行っている。極限状態の彼らに癒やしを提供してくれるクルカは彼らのアイドルだ。

前述のとおり人にもよく懐き頭がいいので、古くから各国で愛玩用の動物として身近な存在であった。
ワリウネクル諸島連合では一人前になると自分の半身といえるクルカを従える風習がある。お互いのクルカ同士の仲がいいカップルは子宝に恵まれるという言い伝えがある。
一応クルカは食用になり得るが、すでに穀物と家畜により食料はまずまずの供給がなされているのでクルカを積極的に殺して食べようという風潮はもうない。
例外としてアーキル連邦軍では非常用の食料として、クルカの捕獲と調理訓練をさせられる。

▲昼寝中のクルカにたかるスクムシ
クルカとスクムシは切っても切れない腐れ縁である。原因は解明されていないがスクムシは本能的にクルカのフェロモンに誘われ彼らの身体の上へよじ登ろうとする。
クルカはそれをいいと思っているはずもなく、むしろスクムシが苦手なようである。この謎は後述のスクムシの項目で解説する。

こぼれ話
帝国騎士団ラツェルローゼは幼少期に皇族の運動会にてクルカ(歩行状態)との徒競走で惨敗した。
クルカが早すぎたのかラツェルローゼが遅すぎたのかは皇典の闇に葬られた。ラツェルローゼはこの日からその恨みを晴らさんとクルカをいじめるのを日課にしている。


 

メッツクルカ Metz Culca
生命保管庫

パンドーラ隊が報告した資料によると、メガストラクチャ最深部にてクルカに似た個体が発見されたという。
そのクルカには光る尾と背びれがついており、体長も1mほどとクルカより一回り大きかったとされる。
鳴き声もおなじでクルカと問題なくコミュニケーションをとっていたため、同種であることは間違いない。

クルカの祖先。メガストラクチャ最深部、生命の保管庫にて過去の姿を保ちながら少数が生き残っていた。
クルカよりも知能が高く、紳士的。ゴミ箱を荒らしたり寝ている人に花瓶を落とすなど乱暴な悪戯をすることはない。
好奇心旺盛なところはクルカと似ている。

 

トルゴクルカ Tolgo Culca
オルトヴァ火口北部雪原地帯


テリヤキ氏デザイン。
クルカの近縁種。アルマジロのように硬い皮膚とやはりぶよぶよした柔らかい部分をもつかわいいやつ。
一日中寝ている。クルカほど活発ではない。ひたすら考え事をしているようだ。


ソラウシ Soraushi
オリエント海

テリヤキ氏デザイン。
小さなウミウシのようないきもの。体は猛毒。
背中にある気嚢をふくらませて空を飛ぶ。とても原始的なスカイバードの形態をとっている。
面白いことに、オウムのように人の言葉を真似ることができる。その際はモザイクが掛かったような声になるという。
気嚢は取ってもまた生成される。

 

☆普遍種  Typical Species

スクムシ Sukmushi
全域

▲スクムシの簡略図と動画。集団で行動する。 「キィィィィ」という高周波の鳴き声を発する。

北半球西海岸、現在のメルパゼル共和国原産の蛾、スクムガの幼虫。見た目はダンゴムシとカイコを割ったようで、なかなか肉質。けっこう大きくて、コンビニおにぎりくらいの重さがある。
高いところから落ちると、自らの質量のせいでぐちゃっと四散してしまう。雑食性でなんでも食べる。塩素みたいな匂いがする。

防水性がありとても上質な糸を吐く。共和国パイロットのインナースーツはスクムシを身体に這わせることで製作している。
身体にスクムシが好む薬品をスーツ型に塗ることでオーダーメイドの服が作られる仕組みである。スクムシが間違って陰部などに潜り込まないよう、スクムシが嫌がる特殊な薬品も塗る必要があるが、副作用として媚薬効果があるのでパイロットからは評判は良くない。スクムシ自体は無害でスキンケアにもなるのでマキネなどの一部の女性パイロットには一定のファンが居る。

スクムシはどこにでも沸くのが特徴だ。ベッドの上、引き出しの中、弁当箱、作業着のポケット、伝声管の中・・・ありとあらゆるところに、知らない内にいる。
その生命力もさることながら、集団でクルカを襲う性質もインパクトが大きい。長年の疑問である、なぜスクムシはクルカを襲うのか。

スクムシがクルカを執拗に襲う理由

その理由は、まさかの成虫を守るためであった。
スクムガはその重量のせいで飛ぶことができず、地面を這いまわることしかできない。生物学的には失敗している種族なのだ。
スクムガはそんなか弱い自分を守るために、衛兵となるスクムシを産むわけである。

そして一番重要なのは、クルカは繁殖期のセックスアピールのためにスクムガの美しい翅を引きちぎるという性質があることだ。
クルカはスクムシに襲われる被害者というイメージがあるが、実は現況はクルカのスクムガ狩りなのであった。
クルカはスクムシに弱く、スクムガはクルカに弱い。彼らはそんな不思議な関係をずっと持ってきたのである。

 

メッツスクムシ Metz Sukmushi
生命保管庫


▲苔を食すメッツスクムシ。踏んではダメ!!

帰還したパンドーラ隊によるとメガストラクチャにて本来存在しないスクムシ類が発見された。
体格もよく健康的だが糸を吐かないようで、これをスクムシと断定すべきかどうかを決めるには時間がかかるだろう。

生命保管庫で発見されたスクムシの祖先。糸を吐かない。クルカに対しても友好的(正確には無関心)
人間を全く警戒せず、一日の大半を食事に費やす。極稀に鳴き声を発し、そのハーモニーは非常に微音ながらも美しい音色だという。

 

スノーグルヌイユ Snow Grenouille
オルトヴァ火口北部雪原地帯
 

テリヤキ氏デザイン。
惑星パルエの北極圏に生息するカエル。かなり大きめで、貴重なタンパク源だ。
フォウ王国パイロットのカリューリンさんはこいつが大好物。愛機のアフターバーナーを使って丸焼きにして食う。

 

メッツドラゴン Metz Dragon
生命保管庫


▲はたはたと大きな翅を羽ばたかせる

尾に鈴のような機関がついており、求愛時にシャリリリという音を発する。
かなり巨大な昆虫で、これが落とした影をみてパンドーラ隊はドラゴンと錯覚したのが由来。

メッツガイ MetzShell
生命保管庫

地上では遠い昔に絶滅した貝類のひとつ。
パンドーラ隊は石に生命が宿っているものだと核心したようだ。
諸島連合出身の者がいれば、これは貝だとわかっただろう。

グルッピィ Gruppi
エゲル盆地
パンノニア民族が古来に乗っていたとされる馬。
現在では飼いならされたグルッピィに騎乗できる観光が栄えている。

エクゥクス Equus
西ヒグラート

馬である。この世界の馬は体格的に大きく、貴重なタンパク源と共に移動手段でもある。
私達の世界でのラテン語読みであるが、馬というよりむしろ牛っぽい性質かもしれない。
地域によってはラクダみたいな見た目だったり、羊のように毛深くなっているとも。
小国の戦乱時では騎馬兵として利用したことも。最近はもっぱら畜産業的な品種改良が進んでいる。

ククウィー Cucuwi
テルスタリ盆地
詳細はサン=テルスタリ皇国より。
雄は飛行、雌は地上生 活に特化した雑食性の鳥類である。体長は2m50cm~3m弱と、人間より若干大き目な体格を持っているが、温和で人懐こく、皇国人 にとっては一生を共にすると言っても過言ではないほど、そのつながりは強い。特に狩猟部族では家畜として飼われているほか、狩猟の際に背中に乗って移動す るなどしている。軍部でも雄の個体の活用性の良さに注目されており、領空偵察部隊や隠密強襲部隊、果ては幼体からの戦闘訓練によって育成されたククウィー を用いた、歩兵部隊を掩護するための純粋に雄個体のみで編成された切り込み部隊が存在する。
 先に述べたと おり、ククウィーの雄は翼を使って飛行が可能だが、雌は翼が退化し飛行はできず陸上で生活するが、代わりに脚部が強靭になり、山岳を全速力 で走破する能力を有している。繁殖期には雌は卵を守るために巣から離れず温め続け、そのあいだ雄は小動物や木の実などを集め、雌に与え続けることから、 「ククウィーの番いを見た夫婦は良い家庭が築ける」と伝わるなど、鴛鴦夫婦ならぬククウィー夫婦の象徴にされていたりする。
 ククウィーの羽毛は軽さと断熱性に優れている点から、空軍のパイロットスーツの材質に採用されている。

キーゼ(キゼ)
ザイル砂漠
キーゼは、ザイル砂漠一帯に広く生息する陸鳥の一種であり、肉食。
ザイル砂漠での移動に用いられる。
背中に小さなコブがあり脂肪が蓄えられている。
跨乗の際には首とコブの間に乗ることが一般的である。
大きな翼を持っているが空を飛ぶことはできない。
アナンサラド王国では騎兵として利用されている。

バウ(バァゥ)
ザイル砂漠
バウは、ザイル砂漠一帯に広く生息する陸鳥の一種であり、草食。
ザイル砂漠では一般的な食肉である。
キーゼよりも二回りほど小さいが似たような外見をしている。
これは進化の収斂によるものである。
飼育の形態は放牧である。
乳を出すため、乳製品も作られる。

最終更新:2017年06月14日 18:11